[今日の絵]  1月後半

[今日の絵] 1月後半

17 Jacob van Campen : Old Woman with a Book 1628

今日から「孤独」の絵、タイトルは様々だが「孤独」を描いた絵は多い、この老婆は聖書を閉じて、「自分は救われない」と感じているのか。ファン・カンペン1596-1657はオランダの画家、彼の人物画はすべてリアルな表情をしている

 

18 Jozef Israels:At The Hearth

「炉辺で」すごす孤独な老人、イスラエルス1824-1911はオランダの画家、「炉辺ですごす」人の絵をたくさん描いた

 

19 Edgar Degas : Absin the Drinkers 1876

ドガの「アブサン[=酒の名]を飲む人」、描かれている女性はドガの友人だが、孤独なのだろう

 

20 Julian Rossi Ashton : Solitary Ramble 1888

タイトルは「孤独な散歩」だが、描かれているのは画家の妻のエリザ、表情もまあ普通、タイトルは皮肉なのだろうか。アシュトン1851 – 1942はオーストラリアの画家、茶色が美しい絵を描く

 

21 Frederic Leighton : Solitude, the late 1800s.

タイトルは「孤独」だが、全体の雰囲気は神話的で、むしろ孤独を楽しんでいる女神のようにも見える。レイトン1830-96は英国の画家で男爵、優美な女性をたくさん描き、すべてこういう感じ

 

22 Salvador Dalí : Young Woman at a Window 1925

ダリ1904-89の初期の絵で、描かれているのは彼の妹らしい、さりげないタイトルだが、この後ろ姿は、彼女が<孤独>であることを示しているだろう

 

23 Carlos Saenz de Tejada : Loneliness 1929

タイトルの「loneliness」は、「solitude」よりずっと強い意味の孤独、苦悩としての孤独を意味している。テハダ1897-1958はスペインの画家で、パンチの効いた人物画を描く人、兵士もたくさん描いている

 

24 松本竣介 : 並木道 1943

松本1912-48は日本の画家、軍部に抵抗した人としても知られる。東京の絵をたくさん描いたが、どれも寂しい街だ、とりわけ人間が孤独、自分を投影しているのかもしれない

 

25 Edward Hopper : Morning Sun 1952

二十世紀後半からは、大都市のアパートに暮らす人の孤独がよく描かれるようになった、タイトルは「朝の日光」だが、彼女は孤独そう

 

26 現代の絵だが、作者と年代はよく分らない

しかし昨日と同様、大都市のアパート暮らしの孤独を描いているのだろう、孤独は多くの場合、背中に現れるから

 

27 Sudhir Patwardhan : Inside/Window 2009

室内に何もないので、この男性が何をしているのかは分からないが、たぶん彼は独り者だろう。パトワルダン1949~はインドの現代画家、放射線科医でもある、インドの都市や味のある人物画を描く

 

28  Bernon : Solitude 2009

街灯は古いが現代の街だろうか、夜の裏路地は寂しい。ベルノンはフランスの現代画家、抽象画を好んで描くが、これは具象に近い

 

29 Simone Pasini : Solitude

現代はどこの国も少子高齢化で、老人が多い、この老人は、何かを悔やんでいるような孤独の表情か、鏡に映っているのは黒人のようだ。パシニ1976~はイタリア生まれで南アフリカに移住した現代画家

 

30 Joseph Paquet : Alone with Memories 2023

二十一世紀になって「孤独」の絵はさらに増えているように思われる、体の不自由そうなこの老人は、独り者で過去の記憶だけで生きているのか。パケ1962~は現代アメリカの画家、美しい風景画を描くが、この絵はやや違う

 

31 Vita Schagen : Solitude 2024

これは現代の男性、孤独でかなり辛いのだろう、彼の内面までよく描かれている。シャーゲン1968~はオランダの女性画家