なちゅらる Hi !

北海道の自然を彷徨うおじさん

ウロウロ開始はこんなもの

2日前も書いたけど、何だかパッとしない12月だった。

雪が降ってわーいと思ったら、気温がびっくりするほど上がる。

気温が高いなら、岩に行けば、となるのが常だが、岩場は雨。

仕事が忙しくなるにつれて悶々とする悪循環…。

少なくなった宴会を楽しみにしていると、飲みすぎて晴れ間を逃す、という展開も…。

そんな日々だったから、たとえ、真っ白な世界でも森の中を歩けるのは幸せなのだ。

という訳で、ゲレンデ前から出発なのに、最初からヤブに入る。

距離を伸ばすために、点名「望洋台」943mに立ち寄る。

久しぶりに雪の森を歩く感覚がいい。

雪の締まりを確かめるように一歩一歩登る。

1時間ほどで、蓬莱山。

「蓬莱」と名乗るには、近いと思う。

ミラクル感、薄いし…。

曇っているので、時折太陽が雲の合間に明るい丸となって現れる。

そこに若干のミラクル感を見い出しつつ、通称「幌滝山」996m(点名「中山」)まで足を伸ばす。

気温が高いので、稜線上の穏やかさと、幻灯のような太陽を期待した。

だが、雪がわしゃわしゃ降り、湿り雪なので眼鏡にたまる。

ただでさえ白いのに、眼鏡に積もった雪のせいで、前方がぼやけ、ここでミラクル感⁈

時々雪が止むと、明るめの幸せな稜線歩きになるのだけど…。

誰かのトレースに頼りつつ歩を進める。

このピーク、東側は開けている。

眺めが見れたらと思うが、こんな時期しか来ないのでいつも視界が利かない。

樹林に避難してカップラーメンタイムと思ったが、

雪が止んだので開けたところで食べた。

 

食べ終わると、またすぐに降雪。

往路よりも激しい降り。

また、眼鏡に雪が積もり、前が見えなくなってきた。

 

下を向いて、消えそうなトレースを時々確かめながら歩く。

そろそろかと思っていると蓬莱鉄塔が見えてきた。

いつもの岩を眺めて、ゲレンデトップに出る。

ほんのちょっとの滑りを楽しみ、下山。

 

幌滝山まで2時間ちょっと。

ずっと足を使った登りをしていないから、このぐらいで十分。

年末アヨロ

なんと20日以上もお外での活動が空いてしまった。

よい天気には野暮用が入り、岩に行こうとすると雨や吹雪。

雪の山に行こうとすると、急激な気温上昇などなどで、毎週やる気とタイミングを奪われていた。

おかげで気持ちよく酔っぱらう日が多かったのだが、さすがに不満がたまる。

という訳でアヨロに向かう。

途中、ちょうど夜明けのタイミングで田舎道。

夜明けや日の入りは、目で見た美しさには写らないのがちと寂しい。

が、久々の天気に笑みがこぼれる。

 

思った通りアヨロはピカピカ天気。

9時前に着いたので、気温が低い。

一回り見て回り、焚き火を用意し、ゴミ拾い活動。

ウミウとウミネコの岩の上取り合い合戦を眺めたり、トライする下地の草を抜いたり…。

ちょっと気温が上がったが、やはり奥の浜以外は寒い。

だから、拠点近辺での隙間探し。

写真が最高高度。

おしりの雰囲気でバランシーが伝わるかしら。

 

仕込んでおいた焼き芋を食す。

昭和の人間には、焚き火で焼き芋がよい。

 

誰も来なくて寂しくなり始めた頃、KGさんが現れた。

KGさんは「ムーミン」トライ。

上部平行クラックで終了のライン。

ムーミン感伝わるでしょうか。

祝完登。

 

この横の難しいラインをやりにSさんが現れた。

3人で談笑と各自のトライを重ねる。

 

今日は、朝から海鳥がけっこう騒いでいた。

時々、海鳥が騒ぐ真下で潮が上がっていた。

イルカか? クジラか? と話していた。

ふと浜辺を見ると、イワシが一匹打ち上げられていた。

まだ生きていたので、焼いた。

ここ数年よくイワシが打ち上げれている。

が、新鮮なぴちぴち跳ねているのには初めて遭遇した。

こんな自然との出会い方もあるのね。

12月になった

暖かいアヨロ。

11月半ばに来た時に、KGさんと遊んだ滑り台クラックトラバース。

一人で、そのショートバージョンを片付けようと思い立ち、やってきた。

ジャミング&外傾持ち、絶妙なバランスで動かす足…など。

難しくないけどおもしろいし、指負担は軽い。

全身運動的で、アップにいい気がする。

乗り込むのが怖いと思っていたが、滑り台に体をゆだねてしまえば、優しく受け止めてくれる。

下りるのは少し怖いけどね。

クラックを楽しみに来た隙間好きの面々も、それぞれ楽しんでくれた。

 

夜は宴会だったので、14時には上がり。

宴会に虎杖浜関係者もいたので、アヨロのボルダーエリア的立ち位置について力説しておいた。

よい環境を密かに守り続けたい。

誰も登れない…。

勤労感謝の日とその振替休日。

今シーズン最後と思った日から、1週間経った。

予想気温10℃越えを迎え、しつこいおじさん3人が、RPを誓い修験に集った。

 

日常の勤労を感謝されることよりも、岩場の幸せを思い歩く。

その足取りを、数日前の大雪が不安を誘う。

「いや、大丈夫、今日は融ける!」

 

結果的には勘違いとなるおじさん3人が、RPを誓いながら徐々に集う。

そして、そんな苦しさとは無縁の親子も一緒に登る。

親子は快調に、暖かさとたまにしか来ない岩を楽しんでいる。

 

親子の明るさと快調振りに加え、予報通り晴れてきた空が、RPへの期待を高める。

海も穏やかだ。

 

『意志を継ぐ者』1便目、呼吸は整えられた。

が、核心足抜け。

小鳥が励ましに舞を踊る。

日々関係が深めるゴジュウカラだ。

しきりに「50からだから!」と、年齢に負けないよう励ましを受ける。

 

2便目、この日思いついた核心での足をもう一つ上げる。

が、それで迷い落ち。

RP祝いのはずだった豚丼を、やけ食い。

 

3便目、順調ながら、力持たず。

RPをねらう3名は、似たような境遇となり、翌日に誓いを立てた。

 

迎えた2日目。

キツネの嫁入り』に心を燃やすWさんが、先陣を切る。

誰もがRPを信じる。

核心を越える。

が、及ばす。

 

前日、道東でボルダーを登っていたHonさんは、精力的にRPをこなす。

ビレイヤーは、散歩に来たレジェンドN道さんだ。

N道さんも登る。

最高の天気とレジェンドの前で、登らない訳にはいかない。

 

KGさんと2人で、順に『意志を継ぐ者』1便目。

岩やホールドに愚痴をこぼす2人に、今日もゴジュウカラが励ましを入れてくる。

「言葉ではなく、背中で語れ!」と…。

 

天気条件はありえないくらいよい。

太陽に、自然に、感謝を伝える。

そして、そのエネルギーをクライミングシューズに集める。

他力本願…。

 

WMさん、最終便。

晩秋の青空に抜けていくかと思われたが…。

及ばず…。

 

我々も最終便。

今日ではない、今シーズン最終便だ。

止まると思った。

が、指の皮を取られた。

 

時は満ちてしまった。

 

収穫が一つ。

前日にRPのつもりだった。

終わった後の楽しみのために近くのボルダーをいじり始めた。

そして、この日に下地は完璧に整った。

トライすることなく、シーズン終了を迎えたが来年の楽しみにはなる。

試したい方は、ご自由にどうぞ。

『暇なとき岩』ということにしましょう。

 

暗い中、帰路の車を走らせる。

堕ちた瞬間が脳裏に浮かぶ。

信号待ちで、ふと、指を眺めると岩の食い込み跡は全て第2関節周辺にあった。

止まれなかったのは、2本指でもピタッとかかれば止まるガバだ。

食い込み跡は、全て関節の「周辺」。

どの指も、ピタッとはまっていない。

悔しさが、跡として残った。

やけくそのアヨロ

前日、RPを逃した不甲斐なさをバネにアヨロへ。

風と雨の中、車を走らせる。

11時前に着いたが、11時過ぎまで小雨が降っていた。

仕方がないので、ゴミ拾いと焼却。

すぐそばで、隙間を見い出したKGさんを尻目に、2週前に見た隙間を安全な高さまで楽しむ。

その後、触っていない終了点付きクラックを楽しむが事件発生。

砂地に助けられる。

気を取り直して、以前Tassyがやっていたスラブで奮闘。

8便ほどで完登。

何度も猫パンチをしたので、密かに猫パンチスラブと呼ぶことにする。

 

KGさんがやっていたのは、トラバースからの滑り台クラック。

こんなところから、

こう行って…、

前にやった滑り台クラックにつなげるという。

後半部だけやらせてもらう。

クラックまでつながってしまったので、滑り台に上がろうとするが、とても怖い。

安全な高さまでなら、体全体を使うおもしろいムーブが続き、楽しいと思う。

 

2時半すぎると、小雪が舞い始めた。

なんだかんだで3時過ぎまで。

よくあることだが、奥の浜だけ、暖かい日。

奥の浜隙間探索は続く。

まだ何かが足りない…

修験で『意志を継ぐ者』3便DAY。

天気はよい。

11時ごろまでは寒かった。

だから、暖かくなることを信じてゆったり過ごした。

「新たなムーブを確かめたい。」と、KGさんも一緒に便数をこなした。

1便目も2便目も余裕があった。

が、なぜか核心飛びつきが止まらない。

手は完全に届いている。

終わった後の寂しさから、心が完登を嫌がっているのだろうか…。

 

となりで『キツネの嫁入り』に取り組むWさんはかなり安定してきている。

2人でRPしてしまいたいと思っていたが叶わず。

2人とも今シーズンで何とかしたい。

 

Onさんがおもちゃの缶詰を担ぎ上げてくれた。

40%協力したので嬉しい。

が、缶詰ではなくなっていることにショックを受けた。

 

遅れてきた傘寿越えN道さん。

何もしないかと思いきや『アカゲラの男泣き』12bの1ムーブを探究している。

傘寿の方に男泣きされると、こちらが辛い。

 

午後からはいい感じで陽光が差していた。

もうさすがにカメムシテントウムシも出てこない。

代わりに鳥たちがとても近くを駆け回る。

ゴジュウカラシジュウカラは岩の下に出たり入ったりしている。

アオゲラも時折姿を見せ、明るい地鳴きを響かせていった。

 

やけくその3便目。

核心飛びつきまでは体が動いた。

しかし及ばず。

終わると思ってもなかなか及ばないのは、いつものことだがなにせシーズン終盤。

今の自動化されつつある足順と指パワーは、春になったらほぼできなくなっているだろう。

久しぶりに、真剣に終わらせたいと思っている。

10度越えの休日を望む…。

よい夕暮れでした。

まだ登れない…

天気に万が一の希望を込めて、修験に行った。

まずまずの天気だ。

今日はKGさんが始めから一緒だったので、『陽当たり良好』を登って、『意志を継ぐ者』のヌン掛け懸垂に移った。

アップと準備が一度にできて都合がよい。

ぶら下がっている間に、人々が集まってきた。

みな、寒くても自分の課題を何とかしたい人たちだ。

心強い。

 

今さら気負いもなく、登る前は登れるイメージしかない『意志を継ぐ者』1便目。

飛びつく前の足の置き方が少し横向きになってしまった。

それで、足が抜けた。

今までにない不覚。

2便目に期待して下りる。

 

寒さを想定してツェルトを張っていたが、時折陽光も差しそれほど寒くない。

天気は予想を超えた。

2便目は、核心に至る前に左足がすっぽ抜けた。

絶対登る気だったら、抜けを止められたと思う。

が、最初から一つ一つのイメージがかみ合わず、絶対感を持ち切れなかった。

不覚。

それでも、落ちたところからは何事もなく抜けた。

重複してムーブをこなしての1テンは初めてなので、今日はこれで満足する。

亀の歩みである。

 

集う皆さんの登りを時々眺めながら、いつもように土木作業をする。

ここは、毎年数回修正している。

水が流れる箇所をどう制御するかと、ビレイヤーが踏ん張るところを崩れないようにすることがポイントで、なかなかよい状態が保てないでいるところだ。

今シーズンは、春、土盛りをやめて石積みにた。

その後、ビレイヤー踏ん張り崩れ数回を整えてきた。

今日はかなり充実できたと思う。

来年の雪融け後、どうなっているか楽しみだ。

 

午後、小雨が降る予報だったので、ツェルトを片付けたが、なんと太陽が出てきた。

するとおなじみの虫たちが控えめに現れ始めた。

この模様は初めて見た。

赤と黒は伝統の漆塗りを思わせる。

 

集ったみなさんのRPが相次ぐ。

Uthyさんは、太陽が出て染み出し始めた『甘い男』11bを…、

修験初のSaiさんは、『Mrナカミチ』10cを…、

それぞれ数回のトライの末、終了点にたどり着いた。

日差しが輝き、鳥たちが登れ登れと騒ぐので、次年度シーズンを見据えて『マッシー』12dをお試し登り。

カチカチカチ…、体が上がるにつれて小さいカチカチ…。

これは、だめだ。楽しさを感じられない。

今シーズンはまだ続く。

無事『意志を継ぐ者』を登れて、来シーズン、この場の課題として、カチカチ『マッシー』を楽しむことができるのか…、修験での活動は続く。