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日産ムラーノ Z51型の故障傾向と中古車選びのポイント

画像出典:"Nissan Murano LE 2010" by RL GNZLZ is licensed under CC BY-SA 2.0.

はじめに

2008年から2015年まで販売された日産ムラーノ(Z51型)は、先代のZ50型に続く2代目モデルです。Z50型は北米市場で高い人気を誇り、日本市場からの要望も強かったため、2代目となるZ51型から本格的に国内投入されました。

シャシーはJ32型ティアナと共通ですが、単なる流用ではなく、ムラーノ独自の存在感を残すために「モダンアート」をテーマにデザイン。重厚感のあるフロントマスクと美しいプレスライン、大柄な車体に高級感あふれる内装を組み合わせることで、他のSUVとは一線を画すラグジュアリーSUVとして仕上げられています。

大柄なボディを持ちながらも、あえて7人乗りは用意せず、すべて5人乗り仕様としたのも特徴のひとつです。広大なリアシートとラゲッジスペースを確保し、余裕ある乗員空間を重視することで「贅沢なSUV」というコンセプトを体現しています。

エンジンは2.5L直列4気筒と3.5L V6の2種類が用意され、いずれもCVT(エクストロニックCVT)を組み合わせています。特に3.5Lモデルは余裕のパワーとスムーズな加速で、高速道路や長距離ドライブに適した快適な走行性能を誇ります。

しかし、販売面ではエクストレイルやデュアリスとのすみ分けが難しく、国産SUVとしてはやや高級志向に振りすぎたこともあり、日本市場では大ヒットに至りませんでした。そのため、2015年を最後に日本での販売は終了し、後継はエクストレイルに統合される形で姿を消しています。

ここからは、そんなムラーノZ51型の「故障傾向」と「中古車選びの注意点」を詳しく見ていきましょう。

 

目次

 


ムラーノ Z51型の主な故障傾向

弱点① オルタネーターの故障

Z51ムラーノで比較的多いトラブルがオルタネーターの不具合です。
オルタネーターは発電機としてバッテリーを充電する役割を持ち、これが故障すると電装系に不具合が出てきます。

・バッテリーが頻繁に上がる
・ヘッドライトが暗くなる
・エンジンが不安定になる

といった症状が現れた場合は要注意です。完全に故障すると走行不能になるリスクがあるため、異変を感じたら早めに点検・交換を行うことが大切です。

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弱点② エンジン不調

ムラーノは頑丈なエンジンを搭載していますが、経年や走行距離に応じて不調を訴えるケースがあります。

・吹け上がりが悪い
・アイドリングが不安定
・走行中に振動が増える

原因としては、イグニッションコイルやスパークプラグの劣化、ウォーターポンプの異音などが挙げられます。エンジンチェックランプが点灯した際には自己診断に頼らず、必ず整備工場で診てもらいましょう。

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弱点③ ラジエーター関連のトラブル

日産車全般に多いのがラジエーター周りの故障です。

ラジエーターからの水漏れ
・電動ラジエーターファンの故障

ラジエーターファンが壊れると大きな異音が発生するほか、作動しなくなるとオーバーヒートやエアコンの効きの悪化につながります。ラジエーター交換は部品代・工賃ともに高額になりやすいため、購入前に整備履歴を確認しておくと安心です。

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弱点④ ウィンドウレギュレターの故障

パワーウィンドウの動作不良も定番のトラブルです。

・ガラスが途中で止まる
・異音がする
・完全に動かなくなる

原因はレギュレター本体の故障やワイヤー切れが多く、部品交換で対応します。また、スイッチ側が故障しているケースもあるため、症状を確認して修理を進める必要があります。

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経年劣化による定番の不具合

ムラーノZ51は販売終了からすでに10年以上が経過しており、中古車市場に出回る車両は経年劣化による不具合を抱えている可能性が高いです。

代表的なものを挙げると以下の通りです。

  • エアコンの効きが悪い

  • サスペンションブッシュやブーツの劣化によるグリス漏れ

  • ショックアブソーバーのオイル漏れ・抜け

  • ハブベアリングの異音

  • スターターモーターの故障

  • ウォーターポンプの故障

  • ドアロックアクチュエーターの不具合

  • 電動格納ミラーの故障

  • メーターの誤作動

  • ヘッドライトの黄ばみ・曇り

  • トランクダンパーのヘタリ

これらは走行不能に直結するものから快適性が損なわれる程度のものまで幅広く存在します。購入後に予想外の出費がかさむ可能性があるため、事前にチェックしておくと安心です。


ムラーノZ51の故障に備えるには

Z51ムラーノは海外部品を多く使用しているため、国産車の中でも部品の耐久性にバラつきがある印象です。特に電装系や補機類にトラブルが起こりやすいため、定期的な点検を怠らないことが重要です。

・12か月点検を必ず受ける
・消耗部品は早めに交換
・怪しい挙動があればすぐに整備工場へ

この3点を意識することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。


中古でムラーノZ51を選ぶ際の注意点

中古車として購入する際は、以下のポイントを確認しましょう。

  1. 点検整備記録簿が揃っているか
    → 定期点検や修理履歴が明確な車両を選ぶことで、安心して乗ることができます。

  2. 修復歴車は避ける
    → 大きな事故歴があると、電装トラブルや足回りの歪みに直結します。

  3. 安すぎる車両は要注意
    → 相場より極端に安い個体は、トラブルを抱えている可能性が高いため慎重に判断しましょう。

  4. 過度なカスタム車は避ける
    → 電装トラブルや整備性の悪化につながるリスクがあります。


画像出典:"MURANO to NISEKO." by MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito) is licensed under CC BY 2.0.

まとめ

日産ムラーノ Z51型は、国内ではややマイナーな存在ながら、高級感のあるSUVとして独自の魅力を持つ一台です。販売終了から年数が経過した今では、中古車市場で非常にリーズナブルな価格帯で取引されており、状態が良い個体でも100万円前後から手に入れることが可能です。

「人と被らないSUVに乗りたい」「高級感と快適性を重視したい」という方には、まさに穴場のモデルといえるでしょう。

ただし、経年劣化や故障リスクを踏まえて、整備記録がしっかりした個体を選び、定期的なメンテナンスを心掛けることが長く乗るためのコツです。

日産ムラーノZ50型の故障傾向と中古車選びのポイント

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画像出典:"Nissan Murano Z50 China 2016-04-10" by Navigator84 is licensed under CC BY-SA 4.0.

はじめに

2004年から2008年まで販売された日産ムラーノ(Z50型)は、当時経営再建中だった日産を支える重要なモデルのひとつでした。実際には2002年に北米市場で先行販売され、そのスタイリッシュで存在感のあるデザインが大きな話題を呼びました。以降、世界中の市場から要望が寄せられ、最終的には80か国で販売されるグローバルモデルへと成長し、累計販売台数は50万台を突破する大ヒットを記録しています。

日本市場でも非常に好意的に受け入れられ、トヨタ・ハリアーと並び、当時のSUV人気を大きく押し上げた立役者の一台です。シャシーはJ31型ティアナと共通で、駆動方式はFFをベースに4WDを設定。全幅は1,880mmを超え、当時の国産SUVの中ではかなり大柄でしたが、あえて5人乗りのみに絞った贅沢なパッケージングが特徴でした。

デザイン面では、Z33フェアレディZの意匠を取り入れたスポーティかつラグジュアリーな仕上がりとなっており、内装も高級感に溢れています。搭載エンジンは2.5L直列4気筒(QR25DE)と3.5L V6(VQ35DE)の2種類で、トランスミッションには2.5Lが4AT、3.5LにはエクストロニックCVTが組み合わされました。2008年には2代目となるZ51型へバトンタッチしますが、今なお独自の存在感を放つSUVです。

しかし、発売から20年近くが経過しているため、経年劣化や特有の故障が発生している個体も少なくありません。ここではZ50型ムラーノの故障傾向と中古車選びのポイントについて解説します。


ムラーノZ50型のよくある故障傾向

弱点① オルタネーター

オルタネーター(発電機)はZ50型の弱点のひとつです。故障するとバッテリーが充電されなくなり、走行中に電装品が正常に作動しなくなるほか、最悪の場合は走行不能になるケースもあります。

症状としては、ヘッドライトの明るさが不安定になる、エアコンやパワーウィンドウの動作が不安定になる、バッテリー警告灯が点灯するといったものが挙げられます。発電量が低下していると早めに兆候が出るため、異常を感じたら整備工場で点検を受けるのが安心です。

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弱点② エンジン不調

Z50型ムラーノのエンジンは信頼性の高いQR25DEとVQ35DEを搭載していますが、年数が経つにつれ不調が出やすくなっています。特に多いのが以下の症状です。

  • アイドリングが不安定

  • 吹け上がりが悪い

  • 振動が大きくなる

  • 警告灯が点灯する

原因としては、イグニッションコイルの劣化、スパークプラグの摩耗、各種センサーの故障、ウォーターポンプの異音などが挙げられます。走行不能になるケースは少ないですが、症状を放置すると修理費用がかさむため、早めに点検することが重要です。

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弱点③ ラジエーター関連

2000年代の日産車に多く見られる不具合が、ラジエーターからの冷却水漏れです。樹脂製タンク部分が劣化し、クラックが入って漏れが生じることがあります。

また、電動ラジエーターファンの故障も定番です。モーターが故障すると「大きな異音」や「完全に停止する」症状が現れ、エアコンの効きが悪くなったり、オーバーヒートにつながる危険があります。ラジエーター交換はフロントバンパーの脱着を伴うため、工賃が高額になりやすい点も注意が必要です。

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経年劣化による定番の故障

発売から20年近く経過しているZ50型では、以下のような故障・劣化も頻発します。

  • エアコンの効きが悪い

  • サスペンションブッシュやブーツの劣化によるグリス漏れ

  • ショックアブソーバーのオイル漏れ・抜け

  • スパークプラグの摩耗

  • ハブベアリングからの異音

  • オルタネーターやウォーターポンプの故障

  • スターターモーターの不具合

  • ドアロックアクチュエーターの作動不良

  • 電動格納ミラーの故障

  • メーターの不具合

  • ヘッドライトの曇りや黄ばみ

  • トランクダンパーの抜け

  • パワーウィンドウやウィンドウレギュレーターの故障

  • 各種センサーの故障

こうしたトラブルは走行距離や使用環境によって発生時期が異なりますが、中古車購入時には要チェックポイントとなります。


ムラーノZ50の故障に備えるには

Z50型は海外生産部品を多用していることもあり、補器類の耐久性にやや不安があるモデルです。そのため、定期的な点検・早めの部品交換を心がけることが故障を防ぐカギになります。

また、部品代や工賃は高額になりやすいので、購入後のメンテナンス費用をあらかじめ確保しておくことも重要です。特に電装系や冷却系は不具合が起こりやすいため、点検を怠らないようにしましょう。


中古車購入前に確認しておきたいこと

ムラーノZ50型を中古で購入する際は、以下の点を必ずチェックしておきましょう。

  • 点検整備記録簿がきちんと残っているか

  • 修復歴の有無(事故歴のある車両は極力避ける)

  • 過走行車や安すぎる個体は要注意

  • 過度なカスタム車は避けるのが無難

  • ラジエーターやオルタネーターの交換歴があると安心

信頼できる販売店や整備工場を通じて購入することで、購入後のトラブルを大幅に減らせます。


画像出典:"Nissan Murano S US-Spec" by crash71100 is marked with CC0 1.0.

まとめ

日産ムラーノZ50型は、2000年代の国産SUV市場を牽引した存在感あるモデルです。デザイン性・高級感ともに今でも色あせておらず、「人と違うSUVに乗りたい」という方にとっては非常に魅力的な選択肢となります。

ただし、発売から20年近くが経過しているため、経年劣化や特有の故障は避けられません。特にオルタネーター、ラジエーター、電装系は故障報告が多く、中古車を購入する際には注意が必要です。

中古車市場では非常に安価で取引されており、状態が良くても100万円程度から購入が可能です。維持費やメンテナンス費用を考慮しつつ、しっかり整備記録が残っている個体を選べば、今でも満足度の高いSUVライフを楽しめる一台です。

 

日産デュアリスの故障傾向と中古車選び|購入前に知っておきたい注意点

画像出典:"NISSAN GALLERY @ Sapporo" by MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito) is licensed under CC BY 2.0.

はじめに

2007年から2014年まで販売された日産デュアリスは、世界戦略車「キャシュカイ」の初代モデルにあたります。海外ではヒット作となりましたが、日本ではややマイナーな存在として知られています。

プラットフォームはエクストレイルと共通ですが、都会的で洗練されたデザインを採用しており、「都市部のパワードスーツ」をイメージしたスタイリングは独自の存在感を放っていました。エクステリアデザインは英国日産が手掛け、当時としては先進的な印象を与えるものでした。

パワートレインは日本仕様では2.0L直列4気筒エンジンを搭載し、中低速域でのトルクを重視。トランスミッションには日産のエクストロニックCVTが組み合わされ、街乗りでも扱いやすい走りを実現しました。

しかし、SUVブームの中でジュークやエクストレイルと比べるとサイズ感が中途半端で、販売台数は伸び悩みました。その結果、日本では1代限りで終了し、後継車は登場しませんでした。中古市場ではむしろ「希少で人とかぶらないSUV」として再評価されつつあります。

では、そんなデュアリスにどんな故障傾向があるのか、中古車を選ぶ際に注意すべき点を詳しく見ていきましょう。

 

目次

 


日産デュアリスの弱点と故障傾向

弱点① エアコンの不具合

デュアリスで特に多いのがエアコン関連のトラブルです。
冷えが弱くなる症状が報告されており、原因の多くはコンプレッサーの不具合です。エアコンが効かないだけでなく異音を伴う場合もあり、修理費用は10万円前後に及ぶこともあります。中古車を購入する際は、必ずエアコンの効きを確認しましょう。

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弱点② エンジン不調

走行不能になるほどの致命的なトラブルは少ないものの、以下のような症状が見られます。

  • アクセルを踏んでも吹け上がりが悪い

  • アイドリング中の振動が大きい

  • エンジンチェックランプが点灯する

原因としては イグニッションコイルの故障、プラグ摩耗、ウォーターポンプの異音 などが挙げられます。特に10万kmを超えるとこうした不具合が出やすいため、購入前の点検が重要です。

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弱点③ ラジエーター周りのトラブル

デュアリスでもラジエーターからの水漏れが報告されています。
交換作業にはフロントバンパーやヘッドライトを外す必要があり、工賃が高額になるのが難点です。さらに、電動ラジエーターファンのモーター故障もあり、異音が出たり停止するケースもあります。これによりオーバーヒートやエアコンの冷却不良につながるため、注意が必要です。

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弱点④ ルーフライニング(天井内装)の垂れ

10年以上経過した個体が多いため、ルーフライニングが垂れてしまうトラブルが多発しています。日本車としては珍しい症状ですが、欧州車ではよく見られる現象です。新品部品が供給されているうちに交換しておくのがおすすめです。

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弱点⑤ ウィンドウレギュレターの故障

窓ガラスが上下しなくなる症状もよく見られます。ウィンドウレギュレター自体の故障、またはワイヤー切れが原因であり、いずれにせよ部品交換が必要です。中古車を試乗するときは、全ての窓を動かして確認することをおすすめします。

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経年劣化による定番の故障

デュアリスは販売終了から時間が経過しているため、年式や走行距離に応じた劣化は避けられません。よくあるトラブルを以下にまとめます。

  • エアコンの効きの低下

  • サスペンションブッシュやブーツの劣化によるグリス漏れ

  • ショックアブソーバーの抜け

  • スパークプラグの摩耗

  • ハブベアリングの異音

  • オルタネーターの故障

  • ウォーターポンプの故障

  • スターターモーターの故障

  • ドアロックアクチュエーターの不具合

  • 電動格納ミラーの動作不良

  • メーター内部の不具合(表示異常など)

  • ヘッドライトの曇りや黄ばみ

  • ラジエーターからの水漏れ

  • 各種センサーの故障(ABS、O2など)

  • トランクダンパーの抜け

  • パワーウィンドウの不具合

これらはデュアリスに限らず10年以上経過した輸入設計ベースの車種にありがちな症状ですが、修理済みかどうかを事前に確認しておくと安心です。


デュアリスの故障に備えるには

デュアリスは海外生産部品を多く使用しているため、補機類の耐久性が国産車に比べてやや不安定な傾向があります。
そのため、定期点検をきちんと受けること が最も重要です。特に電装系や冷却系は早めの点検・交換で大きなトラブルを防ぐことができます。

また、購入後は突発的な修理費用が発生することを想定し、数十万円程度のメンテナンス予算を確保しておくと安心です。


デュアリスの中古車を購入する前に確認すべきこと

  1. 点検整備記録簿の有無
    メンテナンス履歴がしっかり残っている車を選ぶことで安心感が高まります。

  2. 修復歴の確認
    特に前周りの事故歴がある車は冷却系統や足回りに影響が出ている場合があります。

  3. 安すぎる個体は避ける
    極端に安い車両は不具合を抱えている可能性が高いため要注意です。

  4. 過度なカスタム車は避ける
    純正状態に近い車の方が安心して乗れます。


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画像出典:"File:Nissan Dualis 002.JPG" by Tennen-Gas is licensed under CC BY-SA 3.0.

まとめ

日産デュアリスは2007年から2014年まで販売され、独特のデザインと都市型SUVとしての位置付けを持ちながらも、日本市場ではややマイナーな存在にとどまりました。

しかし、中古市場ではむしろ 「人と被らない穴場SUV として注目される存在です。
主な故障傾向としてはエアコン、ラジエーター、ウィンドウレギュレター、ルーフライニングの垂れなどが挙げられますが、定期的な点検とメンテナンスを行えば、長く乗り続けることは可能です。

中古価格は安価で、状態が良い車でも100万円前後から入手可能。人と違うSUVに乗りたい、コストを抑えて個性的な車に乗りたい方には最適な一台といえるでしょう。

日産ジュークの故障傾向と中古車選び|購入前に知っておきたいポイント

画像出典:"Nissan Juke 2014" by Janitors is licensed under CC BY 2.0.

はじめに

2010年から2019年まで販売された日産ジュークは、奇抜なデザインとコンパクトSUVという新しいスタイルで大きな話題を呼んだモデルです。
丸型のヘッドライトと上下別体のウィンカーを組み合わせた独創的なフロントフェイス、リアドアのドアノブをウィンドウ横に配置したスポーティなサイドビュー、さらにはフェアレディZを思わせるブーメラン型のテールランプなど、他車にはない個性的なデザインが特徴です。

内装もバイクのタンクをイメージしたセンターコンソールを採用するなど、遊び心のある作り込みがされていました。エンジンラインナップは1.5L自然吸気を中心に、スポーツ志向の1.6Lターボモデルでは190馬力を発揮。さらに4WDモデルにはインテリジェント4×4が搭載され、センサーによるトルク配分制御で安定したコーナリング性能を実現しました。

空前のSUVブームの中で、ジュークは奇抜さを武器に9年間もの長期販売を達成し、日産を代表するコンパクトSUVのひとつとなりました。2020年には後継車としてキックスが登場し、その役割を引き継いでいます。

しかし、中古車市場でジュークを検討するにあたって気になるのが「故障の傾向」です。ここでは、実際に報告が多い弱点や注意点を詳しく見ていきましょう。

 

目次

 


日産ジュークの弱点と故障傾向

弱点① エアコンの不具合

ジュークで特に多いトラブルのひとつがエアコンです。
「冷えが弱い」と感じるケースが多く、原因は以下のように複数あります。

  • コンプレッサーの不具合:定番の故障ポイント。

  • サーミスターの故障:ジューク特有のトラブルで、温度調整を行うセンサーが壊れるケースが多い。部品代は安価ですが、交換には内装をほぼ全分解する必要があり、工賃が高額になるのがネックです。

  • コンデンサーの故障:経年で破損や詰まりが発生しやすく、冷却性能が落ちることも。

エアコン修理は軽症なら数万円で済みますが、サーミスター交換などでは10万円以上かかることもあるため注意が必要です。

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弱点② エンジン不調

走行不能になるほどのトラブルは少ないものの、ジュークでは以下のような不具合が見られます。

  • 吹け上がりが悪くなる

  • アイドリング時の振動が大きくなる

  • エンジン警告灯が点灯する

原因としては、イグニッションコイルの故障、スパークプラグの摩耗、ウォーターポンプの異音などが挙げられます。警告灯が点いた場合はすぐに整備工場で診断を受けるのが賢明です。

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弱点③ ラジエーター関連のトラブル

ジュークで比較的多いのがラジエーターからの水漏れです。
交換にはフロントバンパーやヘッドライトの取り外しが必要で、工賃が高額になりやすいのが難点です。

さらに、電動ラジエーターファンのモーター故障も頻発。異音が発生したり完全停止することもあり、エアコンの効きが悪化したりオーバーヒートの原因になるため、放置は禁物です。

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弱点④ CVT無段変速機)の故障

ジュークはCVTを採用していますが、ここも故障報告が目立つ部分です。
軽度であればバルブボディ交換で対応できますが、症状が進行するとCVT全体を交換しなければならず、修理費用が数十万円に達することもあります。特に過走行車を選ぶ際は注意が必要です。

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弱点⑤ オルタネーターの故障

オルタネーターが故障するとバッテリーへの充電が行われなくなり、走行中でもバッテリーが上がってしまうことがあります。
そのほか、エアコンが突然止まるなど電装系トラブルを引き起こす場合もあるため、異常を感じたら早めに点検を依頼しましょう。

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経年劣化による定番の故障

ジュークも販売から時間が経過しているため、年式や走行距離に応じた劣化は避けられません。代表的なものは以下です。

  • エアコンの効きの低下

  • サスペンションブッシュやドライブシャフトブーツの劣化 → グリス漏れ

  • ショックアブソーバーの抜け

  • スパークプラグの摩耗

  • ハブベアリングの異音

  • ラジエーターからの水漏れ

  • 各種センサー類の故障(O2センサー、ABSセンサーなど)

  • トランクダンパーの抜け → ハッチが勝手に落ちる

  • パワーウィンドウの故障

これらはジュークに限らず10年以上経過した車では一般的な症状ですが、購入時には修理済みかどうかを確認しておくと安心です。


ジュークの故障に備えるには

ジュークは海外製の補器類を多く採用しており、部品耐久性に不安が残る点もあります。
そのため、定期点検を欠かさず受けることが非常に重要です。特に電装系やCVT関連は、早期発見であれば軽い修理で済むこともあります。

また、購入後は「突発的な修理費用がかかる可能性」を想定して、ある程度のメンテナンス費用を確保しておくと安心です。


中古の日産ジュークを購入する前に確認したいこと

  1. 点検整備記録簿があるか確認する
    メンテナンス履歴が残っている車は安心度が高いです。

  2. 修復歴のある車体は避ける
    特に前周りに修復歴がある場合、ラジエーターや冷却系統に影響が出やすいです。

  3. 安すぎる車体には注意
    初期型は50万円前後から購入可能ですが、極端に安い個体は要注意。隠れた不具合や高額修理を抱えているケースもあります。

  4. 過度なカスタム車は避ける
    ターボモデルを中心に、過剰な改造が施された車両はトラブルのリスクが高まります。


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画像出典:"Nissan Juke – Heckansicht, 13. September 2012, Velbert" by M 93 is licensed under CC BY-SA 3.0.

まとめ

日産ジュークは2010年から2019年まで販売され、奇抜なデザインとコンパクトSUVという立ち位置で人気を集めたモデルです。
一方で、エアコンやラジエーター、CVTなどに故障報告が多く、中古車を選ぶ際には注意が必要です。

  • 初期モデル(2010~2012年)は未成熟な部分もあり、故障の懸念がやや高い

  • 2015年以降のモデルは改良が進み、オーナーレビューの満足度も高い

  • 中古価格は幅広く、手頃なSUVとして魅力的な一台

適切なメンテナンス履歴を持ち、状態の良い個体を選べば、中古市場で非常にコストパフォーマンスの高い車といえるでしょう。

ノートE12型の故障傾向と中古車選び

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7f/Nissan_Note_2013_%28E12%29_2.jpg画像出典:"Nissan Note 2013 (E12) 2" by Kārlis Dambrāns is licensed under CC BY 2.0.

はじめに

2012年から2020年まで販売された2代目ノート(E12型)は、日産のコンパクトカーの中でも特に人気の高いモデルです。開発責任者には日本の自動車メーカーとして初めて女性が起用され、「毎日使える道具」というコンセプトのもとに誕生しました。

先代モデルに比べて室内空間はさらに広く確保され、コンパクトカーながらファミリー層にも十分対応できる使い勝手を実現しています。しかも軽量化にも成功し、70kgほど軽く仕上げられているのも特徴です。

エンジンは基本的に1.2L直3に統一され、上位モデルにはスーパーチャージャー仕様が存在。スポーティな走りを楽しめる「ノートニスモS」には、北米仕様の1.6L直4エンジンが搭載され、マニュアルトランスミッションと組み合わされました。さらに2016年の大規模マイナーチェンジではシリーズ式ハイブリッド「e-POWER」が追加され、一躍大ヒットモデルとなりました。

また、アラウンドビューモニターやインテリジェントクルーズコントロールなど、安全・快適装備も充実しており、その親しみやすいデザインと実用性の高さから、販売終了まで常に高い人気を誇った一台です。

ここでは、そんなE12ノートの代表的な故障傾向と、中古車選びのポイントについて詳しく解説していきます。

 

目次

 


弱点① エアコンのトラブル

E12ノートで特に多いのがエアコンの不調です。冷えが悪くなる、風が出ない、異音がするなど、症状はさまざま。原因も複数あり、以下のようなパターンが代表的です。

  • コンプレッサーの不具合
    冷媒を圧縮するコンプレッサーが故障すると、冷房能力が低下します。修理費用は高額になりやすいため注意が必要です。

  • ブロアモーターの故障
    送風用モーターが止まってしまうと風が出なくなり、エアコンとして機能しなくなります。

  • エアミクスアクチュエーターの不具合
    風向や温度調整を担うアクチュエーターが故障すると、適切な温度で風が出なくなります。

エアコンのトラブルは中古車購入後に発覚すると大きな出費につながるため、内覧時には必ずエアコンの効きをチェックしておきましょう。

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弱点② エンジン不調

走行不能になるケースは少ないものの、吹け上がりが悪い、アイドリングが不安定、振動が大きいといった不調の報告が見られます。代表的な原因は以下の通りです。

  • EGRバルブの詰まり
    排気ガス再循環装置のバルブにススが溜まり、エンジンの効率が低下します。

  • イリジウムプラグの摩耗
    長寿命とはいえ、走行距離が延びると劣化して失火の原因となります。

  • インテークマニホールドパイプの割れ
    吸気系のトラブルで、エア吸い込みによる不調を招きます。

  • VTCバルブ制御異常
    可変バルブタイミングの制御不良で、加速不良やチェックランプ点灯につながります。

警告灯が点灯したまま走行を続けると故障が悪化するため、異常を感じたら早めに点検を受けることが大切です。

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弱点③ ラジエーターファンの故障

電動ラジエーターファンのモーターが故障する事例も報告されています。

  • 大きな異音がする

  • ファンが停止して冷却ができない

  • エアコンが効かなくなる

  • 最悪の場合オーバーヒート

といった症状を引き起こします。夏場の渋滞時には特に注意が必要で、異音や冷却不足を感じたらすぐに点検を依頼しましょう。

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経年劣化による定番の故障

長く乗ると避けられない劣化トラブルもあります。

  • エアコンの効きが悪い

  • ブッシュ・ブーツの劣化によるグリス漏れ

  • ショックアブソーバーの抜け

  • スパークプラグの摩耗

  • ハブベアリングからの異音

  • ラジエーターからの水漏れ

  • 各種センサーの故障

  • トランクダンパーの抜け

  • パワーウィンドウの故障

  • ハイブリッドバッテリーの劣化(e-POWER

  • インバーターの故障(e-POWER

特にe-POWERモデルはモーター駆動のため、ハイブリッドシステム関連の修理費用が高額になりやすい点に注意しましょう。


故障に備えるためのメンテナンス

E12ノートを長く安心して乗るためには、定期的な点検と消耗品交換が不可欠です。海外製の補器類が採用されていることもあり、耐久性が国産車らしくない部分もあるため、予防整備の意識が重要です。

また、e-POWERの場合は駆動バッテリーの状態を定期的にチェックし、交換時期に備えて費用を確保しておくと安心です。


中古車購入前に確認したいポイント

E12ノートは流通量が非常に多く、選択肢が豊富なモデルです。その中で失敗しないために、次の点を必ず確認しましょう。

  1. 点検整備記録簿の有無
    メンテナンス履歴がしっかり残っている車両を選ぶことが大切です。

  2. 修復歴の有無
    事故修復歴がある車は避け、骨格にダメージのないものを選びましょう。

  3. 価格が極端に安い車体
    安すぎる個体は整備不良や隠れたトラブルの可能性があります。

  4. 過度なカスタム車両
    エンジンや電装系に手が入っている車は、故障リスクが高くなります。


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画像出典:"Nissan NOTE NISMO S (DBA-E12 tuned) rear" by Tokumeigakarinoaoshima is licensed under CC BY-SA 4.0.

まとめ

ノートE12型は、ガソリン・スーパーチャージャーニスモS・e-POWERと多彩なバリエーションが存在し、中古車市場でも選択肢が豊富です。

初期型は未成熟な部分があり故障の懸念もありますが、2017年以降の後期モデルは完成度が高く、ユーザー満足度も非常に高いです。価格帯は50万円程度からあり、コストパフォーマンスに優れた一台といえるでしょう。

広い室内空間と使い勝手の良さ、そして日産独自の先進技術を手ごろな価格で楽しめるE12ノート。しっかりと整備履歴を確認し、状態の良い車両を選べば、中古車市場で非常にお買い得な選択肢になるはずです。

ホンダ・ストリームRN6/7/8/9型の故障傾向と中古車選び

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画像出典:"Honda Stream in Hong Kong" by Rutger van der Maar is licensed under CC BY 2.0.

はじめに

2006年から2014年まで販売された2代目ストリーム(RN6/7/8/9型)は、初代の「低床・低全高・スポーティなミニバン」というコンセプトをさらに磨き上げたモデルです。特に全高は1550mm以下に抑えられており、都市部に多い機械式立体駐車場に収まることを大きな特徴としていました。

エンジンは1.8Lと2.0Lの2種類を用意。FF車にはCVT、4WD車には5ATを組み合わせ、上級グレード「RSZ」にはパドルシフトも備わっていました。爽快なエンジンフィーリングと低重心ボディによる安定感で、ドライバーだけでなく同乗者も酔いにくく、ロングドライブでも疲れにくいというメリットを持っていたのです。

また、当時の7人乗りミニバンとしては珍しくスライドドアではなくヒンジ式リアドアを採用。コストパフォーマンスにも優れ、上級グレードでも200万円前後から購入できる“お手頃ミニバン”という立ち位置でした。さらに、低全高ながらも広々とした2列目空間を確保し、3列目は床下格納式で荷室をフラットにできるなど、ユーティリティ性も高い完成度を誇ります。

しかし現実には、都市部では「クルマ離れ」が進んでメリットを生かしきれず、郊外ユーザーからは「スライドドアがない」「天井が低くミニバンらしくない」と敬遠され、販売面では苦戦。結果的に2014年で生産終了となり、ホンダ最後の低床・低全高ミニバンとなりました。

現在では製造から10年以上が経過し、中古車市場ではリーズナブルに手に入れられる一台となっていますが、経年劣化や特有の故障ポイントを理解しておくことが大切です。

 

目次

 


ストリームRN6/7/8/9型の主な故障傾向

弱点① エアコン

ストリームで特に多いのがエアコンのトラブルです。

  • コンプレッサーの不具合

  • ガス漏れはないのに冷媒が減ってしまう
    といった症状で「冷えない」という不満が出やすい傾向にあります。真夏の使用頻度が高い車両ほどリスクが上がるため、修理歴や現状の効きを必ず確認しましょう。

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弱点② セルモーター

経年劣化によりセルモーターが弱ってくると、エンジン始動に時間がかかる・始動できたりできなかったりする症状が現れます。放置すると完全に動かなくなり、突然エンジンがかからなくなるリスクがあるため、兆候が出たら早めに整備が必要です。

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弱点③ エンジン不調

10万kmを超えたあたりから以下のトラブルが増えてきます。

  • インジェクター不良による燃焼不良

  • ヘッドカバーからのオイル漏れ

  • VTEC関連油圧系の異音(ガラガラ音)

  • 補機ベルトのテンショナーベアリング異常

致命的なエンジンブローなどには至りにくいですが、定期的なメンテナンスが欠かせません。

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弱点④ 電動格納ミラー

10年以上が経過しているため、電動格納ミラー内部のギア破損が多発しています。格納しなくなるだけなら走行は可能ですが、不便なので修理やミラーASSY交換を検討する必要があります。

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経年劣化による定番の故障

ストリームに限らず10年以上経過した車両には共通するトラブルも多くあります。

  • インテークマニホールドの蛇腹割れ

  • エアコン効きの低下

  • サスペンションブッシュ劣化によるグリス漏れ

  • ショックアブソーバー抜け

  • エンジンオイル漏れ・冷却水漏れ

  • スパークプラグ摩耗

  • ハブベアリング異音

  • オルタネーター故障

  • ウォーターポンプ故障

  • ドアロックアクチュエーター不良

  • トランクダンパー抜け

これらは走行距離や保管環境によっても進行度が変わりますが、中古購入時のチェック項目です。


故障に備えるためのポイント

ストリームRN系を長く乗るためには、次の点を心がけましょう。

  • 定期点検を怠らない

  • インフォメーションディスプレイの警告灯を見逃さない

  • エンジンオイルは早めの交換を徹底

  • CVTフルードは8万kmごとに交換

  • 電装品の操作は丁寧に行う

特にCVTフルードは「無交換でも大丈夫」とされることもありますが、実際には劣化によって変速ショックや滑りの原因になるため、交換履歴を確認しておくと安心です。


中古車購入前に確認しておきたいこと

  1. 点検整備記録簿
     きちんと残っている車両は大きな安心材料になります。

  2. 故障箇所の修理歴
     エアコン、セルモーター、電動ミラーなど前述の弱点が修理済みかどうか確認しましょう。

  3. カスタム・改造の有無
     車高調や過度なチューニングが施された車両は避けるのが無難です。純正状態を保っている個体の方が信頼性は高いです。

  4. 走行距離と使用環境
     10万km超でもしっかり整備されていれば安心ですが、短距離・チョイ乗りばかりの車両は内部に負担がかかっているケースがあります。


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画像出典:"Jamaica - Honda Stream" by Jason Lawrence is licensed under CC BY 2.0.

まとめ

ホンダ・ストリームRN6/7/8/9型は、ホンダらしい低重心設計とスポーティな走りが楽しめる“隠れた名車”です。販売当時はミニバン市場の主流から外れてしまい、結果的に生産終了を迎えましたが、その完成度の高さは今も色あせません。

すでに10年以上前のクルマとなりましたが、中古市場ではリーズナブルに入手可能で、ファミリーカーとしてもまだまだ現役で使えるポテンシャルを備えています。価格の高騰が目立つ他のミニバンに比べると、コストパフォーマンスは抜群。初めてのファミリーカーや、セカンドカーとして「乗りつぶす」前提で選ぶのもおすすめです。

大切なのは、ストリーム特有の弱点を理解し、購入前にしっかりチェックすること。整備記録の整った良質な個体を選べば、低床・低全高ミニバンならではの快適な走りとユーティリティを長く楽しむことができるでしょう。

J32ティアナの故障傾向と中古車選び|静粛性と快適性を極めた良コスパセダン

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画像出典:"Nissan Teana 250 XV V6 2010 (50653941946)" by RL GNZLZ from Chile is licensed under CC BY-SA 2.0.

はじめに

2008年から2014年まで販売された2代目ティアナ(J32型)は、日産が誇る上級セダンとして登場しました。プラットフォームは北米市場向けのアルティマやマキシマと共通で、国際戦略車として開発されたこともあり、国内だけでなく海外でも高い評価を受けたモデルです。ライバルにはトヨタ・カムリホンダ・アコードがあり、いずれも定評あるミドルクラスセダンですが、ティアナはその中で「静粛性」と「乗り心地」に特化していたのが特徴でした。

先代よりも衝撃吸収性と静粛性を大幅に強化し、フロント横曲げ剛性を85%、ねじり剛性を40%も高めたことで、ボディ剛性はセダンとしてクラストップレベル。特にドアミラー周辺の風切り音を徹底的に抑え込み、当時は「クラストップの静粛性」として大きなアピールポイントになっていました。さらに、エンジンを30mm低い位置に配置し、FFセダン特有のトルクステアを解消するなど、走行安定性や快適性にも力を入れています。

搭載エンジンは2.5L V6の「VQ25DE」を主軸とし、上級グレードには3.5L「VQ35DE」も設定されていました。どちらもVQシリーズ特有のスムーズさと力強さを兼ね備えていましたが、2012年以降は3.5Lモデルが廃止され、実質的に2.5Lのみが主力となります。トランスミッションには日産独自のエクストロニックCVTを採用し、動力性能と燃費性能のバランスを高めていました。

その実用性や親しみやすいデザイン、静かな室内空間から高い完成度を誇ったJ32ティアナですが、日本ではセダン市場そのものの人気が低迷していた時期に販売されていたこともあり、販売台数は伸び悩みました。そのため、中古車市場では非常に手頃な価格で流通しており、「コスパの良いセダン」を探している方には掘り出し物的な存在となっています。

しかしながら、登場からすでに10年以上が経過しているため、経年劣化や持病とも言える故障が散見されます。ここからは、J32ティアナの故障傾向と中古車選びのポイントについて詳しく見ていきましょう。

 

目次

 


弱点① センサー・電気系統

日産車全般にありがちな弱点として、センサーや電気系統のトラブルが挙げられます。

特に多いのがステアリングロックユニットの故障です。これが不調になるとエンジンを始動できなくなり、突然動けなくなるケースもあります。リコールや対策品が出ている場合もあるため、中古車を検討する際には修理履歴の有無を確認したいポイントです。

また、VQエンジンにはカム角センサーやクランク角センサーなど複数のセンサーが搭載されており、熱によって内部が劣化するとアイドリング不調やエンジンストールの原因となります。走行中に突然エンジンが止まると非常に危険なので、兆候があれば早めの点検・交換が必須です。

さらに、定番のO2センサーの故障も発生しやすく、これが壊れると燃費の悪化やチェックランプ点灯につながります。センサー類の交換は1つあたり数万円程度とコストがかかりますが、放置すれば他の部品に悪影響を及ぼす可能性があるため、早めの対応が望ましいです。

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弱点② オルタネーター

次に注意したいのがオルタネーターの不調です。

エンジンを掛けてもメーターの警告灯が消えなかったり、走行中に突然パワーステアリングが効かなくなる場合は、オルタネーターの発電能力が低下している可能性が高いです。オルタネーターの故障は音や振動で気づきにくく、突然バッテリー上がりやエンジン始動不能に直結するため、非常に厄介です。

もし警告灯が点灯したまま消えない、あるいは電装品の動きがおかしいと感じたら、すぐに修理工場で診断を受けることをおすすめします。中古で購入した場合、年式的にオルタネーターが寿命を迎えていてもおかしくないため、予防的にリビルト品へ交換しておくのも安心です。

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弱点③ トランスミッションCVT

ティアナに採用されているCVTは燃費性能や滑らかな走行フィールに優れる一方で、耐久性に難があると指摘されています。

特に多いのがCVTからの異音で、「ウーン」という唸り音や金属的なゴロゴロ音が聞こえる場合、内部ベアリングの摩耗が疑われます。軽度であればCVTフルードの交換で改善するケースもありますが、多くの場合はユニットごとの交換が必要になるため、高額な修理費が発生します。

中古車購入時には、試乗してCVTの変速がスムーズか、異音がしないかを必ず確認しましょう。また、フルード交換歴があるかどうかも大切なチェックポイントです。

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弱点④ 冷却系

J32ティアナのエンジンルームは熱がこもりやすく、冷却系統のトラブルも目立ちます。

特に多いのがラジエーターの樹脂タンク劣化による冷却水漏れです。10年以上経過した個体では樹脂部分が変色し、ひび割れから冷却水が滲み出すケースがよくあります。冷却水漏れを放置するとオーバーヒートを引き起こし、最悪の場合はエンジン損傷に直結するため要注意です。

購入後は冷却水の減り具合やラジエーター周辺の汚れを定期的にチェックし、怪しい場合は早めに交換するのが安心です。販売店の有償保証に加入しておけば、突発的な修理費もカバーできるため、検討しておくと良いでしょう。

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経年劣化による定番の故障

J32ティアナも発売からすでに10年以上が経過しているため、走行距離や使用環境に応じて様々な劣化症状が出てきます。代表的なものを挙げると以下の通りです。

  • エアコンの効きが悪い(コンプレッサーやガス漏れ)

  • サスペンションブッシュやブーツ類の劣化によるグリス漏れ

  • ショックアブソーバーの抜けによる乗り心地の悪化

  • スパークプラグの摩耗による始動性低下

  • ハブベアリングの劣化による走行時の異音

  • ラジエーターからの冷却水漏れ

  • 各種センサーの故障によるチェックランプ点灯

  • トランクダンパーの抜けでトランクが勝手に閉まる

  • パワーウィンドウモーターの不調

  • オーディオシステムの故障やナビのフリーズ

これらは「古い車だから仕方ない」と割り切るべき部分でもありますが、整備や交換歴がある個体を選べば安心度は大きく変わります。


ティアナ(J32型)の故障に備えるには

J32ティアナに限らず、中古セダンを長く乗るためには定期点検を欠かさないことが最も大切です。特にティアナは海外製部品を多く採用しており、補器類の耐久性が必ずしも国産部品ほど強くないケースもあります。そのため、思わぬタイミングで不具合が出やすい傾向があります。

購入後は予算の中に「修理・メンテナンス費用」を必ず含め、突発的な出費に備えておきましょう。


ティアナ(J32型)の中古を購入する前に確認しておきたいこと

中古車選びでは以下のポイントを押さえておくと安心です。

  • 点検整備記録簿が揃っているか:定期的にメンテナンスされていたかが分かります。

  • 修復歴の有無:事故歴のある車体は剛性や直進安定性に影響するため避けたいところです。

  • 価格が安すぎないか:相場より極端に安い車両は、修復歴や大きな故障を抱えている可能性があります。

  • 過度なカスタム車両を避ける:純正状態に近い車両の方が安心です。


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画像出典:"2010 Nissan Teana 250 XV 2.5 J32 (20190316)" by オーバードライブ83 is licensed under CC BY-SA 4.0.

まとめ

J32ティアナは、セダン人気が低迷した時代に登場したため、中古市場では驚くほどリーズナブルに手に入る車です。初期モデルなら走行4万キロ前後でも60万円程度から購入可能で、同クラスのカムリやアコードに比べてもコストパフォーマンスに優れています。

「セダンは欲しいけど、予算は抑えたい」
「静粛性と快適性を重視した車に乗りたい」

そんな方にとって、J32ティアナは非常に魅力的な選択肢になるでしょう。派手さこそありませんが、しっかり整備された個体を選べば長く快適に乗れる一台です。中古車市場ではまさに「隠れたお買い得車」と言える存在です。