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侘助の花を拾う…


昨年末に母が急逝し、あっという間に1か月が経ってしまいました。
それが本当のことかわからないままに葬儀が終わり、とりあえず一区切りと思ったのですが、
なんと今度は母と同居していた私の兄弟が体調を崩し、再度入院となってしまいました。
入院している間はある意味安心ですが、退院後一人で暮らせるのかも気になります。

納骨も済んでいないので、実家にはまだ母の遺骨があり、お花やお茶、お線香などをあげに
数日おきに通っています。
そんな時に気になったのが、道に落ちてしまった侘助の花でした。

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母は茶の湯をたしなんでいたので、庭には何本か茶花になる木も植えられているのです。
玄関先に咲いた侘助は、ホロホロと道路側に落ちていました。
風が強い日には遠くまで飛ばされてしまい、それを車が踏んでしまうので、道路がとても汚く
なってしまいます。

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母はそれが気になるようで、いつも落ちた侘助の花を拾って袋に入れて片付けていました。
母が倒れた12月9日にも、そういえば駐車場の脇に赤い花の入ったビニール袋があったことを
思い出しました。

何でもできる母でしたが、認知症になり、だんだんとできないことが増えていきました。
それでも母は、自分が昔と同じように掃除や洗濯ができていると思い込んでいました。
私が「こびとのくつや」のこびとさんのように、母がデイサービスに行っている間に黙って家事
をしていればよかったのですが、たまには「ありがとう」とか「助かるわ」と言ってほしくなり、
つい、○○が汚れているから掃除したなどと言ってしまうと、『私は何十年も家事をしてきたの
だから、なんでもちゃんと自分でやれるから、文句を言うならもう来なくていい!』と、大激怒
しました。
怒りっぽくなるのも認知症のせいとわかっていましたが、つらく感じることが何度もありました。

今回落ちた侘助を拾いながら、膝が痛い92歳の母にとっては、こうやって落ちた花を拾うだけで
も重労働だったのだろうと思いました。
それでも、一家の主婦としてやるべき仕事の1つだったのでしょう。
もし私が92歳だったら、自分のことで精いっぱいで家の外のことなど気にする余裕もないと思い
ます。

改めて、母のすごさに気が付きました。
できないことばかり見つけるのではなく、できていることをもっと褒めてあげれば良かった…(涙)

まだしばらく、色々な手続きに忙殺されそうです。
そんな中でも小さな楽しみは見つけていますが、ブログの更新やコメントのお返事など遅れると
思います。
どうぞ気長にお待ちいただけますようお願いいたします。




by candlevoice | 2026-01-10 23:57 | 雑感 | Trackback