2025年 12月 30日
ピアノへの思い(2) |
♪ ♪ ♪
新しいピアノは銀座の楽器店で購入しました。
ピアノの機種を予約して置くと
楽器店の方で3台を選び用意してくれます。
その3台を試弾して気に入ったピアノを買う事が出来ます。
ヤマハのC3を3台も自由に弾けるなんて夢の様でした。
長年、私のピアノの面倒を見てくれた調律師さんと二人で
何度も何度も弾いて…。聴いて…。
最後に目をつむり、二人で「いちにのさん!」で3台の内の一台を指さしました。
目を開けて思わず飛び上がって喜びました。
同じピアノを選んでいたのです。
ピアノは弾く人の好みの音に成長して行くもの。
調律師は弾く人が出したい音を出せるようにピアノを作って行く。
こんな経緯で新しいピアノは私のピアノになりました。
私の部屋で音を出すと大きな楽器店で聴く音とはもちろん違いますが
調律師さんがふと私の顔を見ながら言いました。
「前のピアノの音にどこか似ていますね!」
💊 💉 ここで一言… 💉 💊
実は、ピアノへの思い(1)を書いたあと2~3日してRSウイルス感染症に罹ってしまったんです。
インフルエンザかコロナかと思い検査に行くと結果はマイナス。
では何なのだろう、この苦しさ…。酷い咳、高熱が一週間i以上続きましたが、やっと身体が楽になってきました。
高齢者は重症化する、って本当ですね。肺に疾患のある人も重症化の危険があります。
私には「薬剤性肺障害」という病歴があるので心配しましたが、無事通過する事が出来ましたが
まだ若干の息苦しさが残っています。
…という事情で新しいピアノとの30年間の思い出を幾つか書くつもりでしたが
心の中にしまって、この「ピアノとの別れ」だけをお話しさせて頂く事にしました。
そうなんです。この新しいピアノとも別れなければなりませんでした。
私の夫は血液の癌に罹り、抗がん剤治療の為足腰が弱くなっていました。
当時住んでいた庭のある家は駅から少し離れていましたから
当然の事だったと思いますが
「駅から3分、エレベーターのあるマンションに引っ越したい」
と言い出した時はびっくりしました。
この要望を拒否することは出来ないと思い、夜、布団の中で何度も泣きました。
それから間もなく夫の希望通りのマンションへ引っ越しましたが
ピアノを持って行くことは出来なかったのです。
♪ ♪ ♪
「ピアノを売って、どこへ行ってしまったか判らなくなるのは嫌!」
これは私の最後の願いでした。
調律師さんの仕事先の方が何人か希望された様でしたが
調律師さんと長いお付き合いのある音大の演奏科の学生さんが
是非一度弾いてみたい、と言ってくれたのです。
その方は「私が行くまで誰にも売らないで下さい」と言って
早速お母様と一緒に試弾に来てくれました。
小一時間程の試弾でしたが
防音室の外からでもわかる素晴らしい演奏でした。
卒業演奏会で弾く曲、との事でしたが、調律師さんと二人で聞き惚れてしまいました。
モーツアルトのピアノ協奏曲でした。
しばらくして試弾は終わり、学生さんと調律師さんと私との話し合いになりました。
緊張の一瞬でしたが、学生さんがふと
「キース・ジャレットを弾いてみたいピアノですね」と呟くように言いました。
私は思わず嬉しくなり
「私もこのピアノでキース・ジャレットを弾くのが大好きです」と叫びました。
「何と嬉しかった事でしょう!」
ピアノの引っ越しの前の最後の調律、整音など、
3日間もかけて丁寧に行われました。下の写真はその時に写したものです。
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ピアノのない生活が始まってもう、7年。
ふと寂しくなる事もありますが、私にはまだこれ↓があります。
防音室はないけれどイヤホンを使えば真夜中でも弾く事が出来ます。
皆さまへ
滅多に更新しない私のブログをご覧頂き、あたたかく見守って下さり
ありがとうございました。
新しい年の後半には 野山を歩き、野の花の写真を載せたいと思っています。
すべて、健康な身体があってこそですね。
新しい年 皆さまが健康でいらっしゃる事を祈っています。 かなかな
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by kourinka4850
| 2025-12-30 16:39
| 日々の事
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