
Wasatch Global Investorsは、1975年創設のアメリカの独立系資産運用会社で、小型株投資とグローバル新興市場投資において50年近い豊富な専門知識を誇っています。同社は「小さな会社、大きな成長」をモットーに、見落とされがちな高成長企業への投資機会を発掘することで知られており、特にアクティブ運用とボトムアップ・リサーチを重視した投資アプローチで高い評価を得ています。
Wasatch Frontier Emerging Small Countries Fund は、フロンティア市場と新興小国市場という、最も成長ポテンシャルが高い一方で見過ごされがちな投資領域に特化した革新的なファンドです。2012年1月31日に設定された同ファンドは、厳格な基本分析とリスク管理を通じて、これらの未開拓市場における最高品質の企業への投資機会を提供しています。

ファンド基本情報
ファンド名: Wasatch Frontier Emerging Small Countries Fund
投資家向けクラス: WAFMX
機関投資家向けクラス: WIFMX
設定日: 2012年1月31日(投資家向け)/ 2016年2月1日(機関投資家向け)
純資産総額: 3,500万ドル(全シェアクラス合計、2025年3月31日現在)
保有銘柄数: 32銘柄
加重平均時価総額: 280億ドル
最低投資額: 2,000ドル(投資家向け)/ 100,000ドル(機関投資家向け)
総合フィー(年率): 2.38%(投資家向け)/ 2.56%(機関投資家向け)
実質フィー(年率): 2.20%(投資家向け)/ 2.00%(機関投資家向け)
ポートフォリオマネージャー: Scott Thomas, CFA, CPA(運用経験20年)
モーニングスター社格付け: Category Diversified Emerging Mkts 星3つ(714ファンド中)

パフォーマンス(2025年3月31日現在)

期間別リターン(投資家向けクラス)
- 四半期: 0.29%
- 年初来: 0.29%
- 1年: 5.30%
- 3年(年率): 0.73%
- 5年(年率): 11.15%
- 10年(年率): 1.74%
- 設定来(年率): 4.57%
ベンチマーク比較
- MSCI Frontier Emerging Markets Index: 年初来6.76%、1年7.45%、5年(年率)9.02%
- MSCI Frontier Markets Index: 年初来7.93%、1年12.21%、5年(年率)9.95%
過去年次パフォーマンス(投資家向けクラス)
- 2018年: -18.49%
- 2019年: 26.47%
- 2020年: 28.24%
- 2021年: 8.60%
- 2022年: -41.11%
- 2023年: 28.16%
- 2024年: 10.68%
ポートフォリオ構成
主要保有銘柄(上位10銘柄、2024年12月31日現在)
- FPT Corp.: 11.0%
- Bajaj Finance Ltd.: 7.5%
- MercadoLibre, Inc.: 7.5%
- Globant SA: 5.6%
- Baltic Classifieds Group PLC: 5.4%
- Sea Ltd.: 5.1%
- Bank for Foreign Trade of Vietnam JSC: 4.0%
- Cholamandalam Investment & Finance Co. Ltd.: 3.6%
- Qualitas Controladora SAB de CV: 3.5%
- Frontken Corp. Bhd.: 3.1%
上位10銘柄の比率:56%
地域別構成(2025年3月31日現在)
先進国: 30.5%
- 米国:11.8%
- 英国:10.6%
- シンガポール:6.7%
- イスラエル:1.4%
新興・フロンティア市場: 69.8%
- インド:17.3%
- ベトナム:16.8%
- サウジアラビア:6.8%
- モロッコ:6.1%
- ブラジル:5.6%
- メキシコ:4.3%
- 南アフリカ:3.0%
- その他:9.9%
セクター別構成
- 金融: 最大ウェイト
- 情報技術: 主要セクター
- コミュニケーション・サービス: 重要な構成要素
- 一般消費財・サービス: 分散投資の一環

投資戦略と特徴

Wasatch Frontier Emerging Small Countries Fundの投資戦略と特徴は以下の通りです:
フロンティア・新興小国特化: 見過ごされがちなフロンティア市場と新興小国の最高品質企業への投資
真のアクティブ運用: 協働的でボトムアップ型の基本分析プロセス
体系的カバレッジ: フロンティア・新興小国市場の網羅的調査
厳格なリスク管理: 広範囲な基本分析によるデューデリジェンス
集中投資戦略: 32銘柄という厳選されたポートフォリオ
長期資本成長: 長期的な資本成長を目標とする投資アプローチ
高いアクティブシェア: 97%という極めて高いベンチマーク乖離度
専門的運用: Scott Thomas氏による20年の豊富な運用経験

ファンド特性(2025年3月31日現在)

投資指標
- 加重平均時価総額: 277億ドル(インデックス:94億ドル)
- 中央値時価総額: 57億ドル(インデックス:11億ドル)
- 予想5年EPS成長率: 25.8%(インデックス:6.5%)
- 予想PER: 17.3倍(インデックス:9.3倍)
- ポートフォリオ回転率: 44%
リスク・リターン特性(5年間、投資家向けクラス)
- アルファ: 2.60%
- ベータ: 1.03
- R二乗: 0.58
- 標準偏差: 19.59%
- アップサイドキャプチャー: 109.43%
- ダウンサイドキャプチャー: 97.39%
投資魅力とリスク
投資魅力
未開拓市場への早期アクセス: フロンティア・新興小国市場という最も成長ポテンシャルの高い投資機会
優秀な長期実績: 5年年率11.15%、設定来年率4.57%という堅実なリターン
専門的運用チーム: Scott Thomas氏による20年の豊富な新興市場投資経験
厳格な銘柄選択: 32銘柄という集中したポートフォリオによる高品質企業への投資
高い成長期待: 予想5年EPS成長率25.8%という優秀な成長見通し
真のアクティブ運用: 97%のアクティブシェアによる積極的な付加価値創出
地域分散効果: 新興・フロンティア市場70%、先進国30%の戦略的分散
モーニングスター評価: 星3つという同カテゴリー内での平均以上の評価
体系的投資プロセス: 50年近いWasatchの小型株・新興市場投資ノウハウ
長期視点での投資: 短期的変動を乗り越える長期資本成長への焦点
リスク要因
極めて高いボラティリティ: 年率標準偏差19.59%という高い変動性
新興市場特有のリスク: 政治的不安定性、通貨変動、流動性不足等のリスク
高い運用コスト: 実質フィー2.20%という高い経費率
小規模ファンドリスク: 純資産3,500万ドルという限定的な資金規模
集中投資リスク: 32銘柄という少数銘柄による集中リスク
2022年の大幅下落: -41.11%という深刻な損失経験
市場流動性リスク: フロンティア市場における限定的な流動性
通貨リスク: 複数通貨への投資による為替変動の影響
規制・政治リスク: 新興国特有の規制変更や政治的不安定性
経済発展段階リスク: 発展途上市場における経済構造の脆弱性
情報開示リスク: 先進国と比較した企業情報開示の限定性
ESG・サステナビリティ投資
直接的なESG投資ファンドではありませんが、新興・フロンティア市場への投資を通じて、これらの地域の経済発展と社会的進歩に貢献しています。投資先企業の多くは、現地経済の発展と雇用創出、技術移転等を通じて、持続可能な社会の構築に寄与しています。

投資家へのアドバイス

このファンドは以下のような投資家に適している可能性があります:
推奨対象投資家
新興市場成長を信じる長期投資家: フロンティア・新興小国市場の長期的成長ポテンシャルを確信する投資家
高リスク・高リターンを許容できる投資家: 年率19.59%のボラティリティを受け入れられる投資家
アクティブ運用を評価する投資家: 97%のアクティブシェアによる積極的な付加価値創出を期待する投資家
地域分散投資を求める投資家: 先進国30%、新興・フロンティア市場70%の戦略的分散を評価する投資家
専門的運用を重視する投資家: Scott Thomas氏の20年の豊富な運用経験と専門性を信頼する投資家
集中投資を好む投資家: 32銘柄という厳選されたポートフォリオのメリットを理解する投資家
成長投資を重視する投資家: 予想5年EPS成長率25.8%という高い成長期待を評価する投資家
未開拓投資機会を求める投資家: 一般的でない投資領域への早期アクセスを重視する投資家
長期資本成長を目標とする投資家: 短期的変動を乗り越えて長期的な資本成長を目指す投資家
非推奨対象投資家
安定収益を求める投資家: 年率19.59%の高いボラティリティを受け入れられない投資家
短期投資家: 新興市場の変動性による短期的な大幅損失を避けたい投資家
低コスト投資を重視する投資家: 実質フィー2.20%という高い経費率を敬遠する投資家
大型ファンドを好む投資家: 純資産3,500万ドルという小規模性を懸念する投資家
分散投資を重視する投資家: 32銘柄という集中投資を問題視する投資家
先進国投資を好む投資家: 新興・フロンティア市場70%という高い比率を懸念する投資家
流動性を重視する投資家: フロンティア市場の限定的な流動性を回避したい投資家
政治リスクを懸念する投資家: 新興国の政治的不安定性を心配する投資家
通貨リスクを避けたい投資家: 複数通貨投資による為替変動を懸念する投資家
保守的投資家: 2022年の-41.11%のような大幅下落を避けたい投資家
まとめ
Wasatch Frontier Emerging Small Countries Fundは、フロンティア市場と新興小国市場という、最も成長ポテンシャルが高い一方で見過ごされがちな投資領域への専門的な投資機会を提供する革新的なファンドです。Wasatch Global Investorsの50年近い小型株・新興市場投資の専門知識と、Scott Thomas氏の20年の豊富な運用経験により、これらの未開拓市場における最高品質企業への厳選投資を行っています。
ファンドの最大の魅力は、一般投資家がアクセス困難なフロンティア・新興小国市場への専門的投資機会にあります。予想5年EPS成長率25.8%という優秀な成長見通しと、97%のアクティブシェアによる積極的な付加価値創出は、真のアクティブ運用の価値を示しています。5年年率11.15%、設定来年率4.57%という堅実なリターンは、専門的運用の効果を実証しています。
また、32銘柄という厳選されたポートフォリオと、新興・フロンティア市場70%、先進国30%という戦略的地域分散は、リスクとリターンのバランスを考慮した運用アプローチを反映しています。モーニングスター星3つの評価は、同カテゴリー内での競争力を示しています。
しかし、投資には相応のリスクが伴います。年率標準偏差19.59%という極めて高いボラティリティと、2022年の-41.11%という大幅下落は、新興・フロンティア市場投資の変動性の高さを物語っています。また、実質フィー2.20%という高い経費率と、純資産3,500万ドルという小規模性も考慮すべき要因です。
フロンティア・新興小国市場は確実に世界経済において重要性を増しており、長期的な成長ポテンシャルは依然として魅力的です。しかし、投資判断においては、極めて高いボラティリティと新興市場特有のリスクを十分に理解し、ポートフォリオ全体のバランスと自身のリスク許容度を慎重に考慮することが重要です。
特に、フロンティア・新興市場の長期的な成長を信じ、高いボラティリティを乗り越えられる長期投資家にとっては、一般的にアクセス困難な投資機会として魅力的な選択肢となる可能性があります。一方で、安定的なリターンを求める投資家や、新興市場投資のリスクを懸念する投資家には適さない可能性があります。
※本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘や投資助言を目的としたものではありません。過去のパフォーマンスは将来の結果を保証するものではありません。投資判断は投資家自身の責任において行ってください。


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