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工場エンジニアリングに関する新著:「攻めの工場づくり」を刊行しました

新著刊行のお知らせです。
工場とは何か、どんな風に計画し、いかに作っていくかを、誰にも分かりやすく説明した本を、本日(11/17)発刊しました:

投資価値を最大化する『攻めの工場づくり』 〜 10のスマート化戦略
  佐藤知一・丸山幸伸著

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(丸山幸伸氏は日揮の同僚で、医薬品工場をはじめとする非プラント系工場づくりのプロジェクトに、長年携わってきたエキスパートです)

電子書籍Kindle版は、11月17日よりAmazonから以下のurlにてお買い求めいただけます。

 定価1,200円(ただし今週・来週ははキャンペーン価格で入手可能ですので、ぜひ早めにお申込みください)。そしてKindle読み放題の対象です。
 なお、紙の書籍は2〜3週間後に販売開始となる予定です(予価2,500円)。あわせてご利用ください。

日本にも海外にも工場は無数にあります。それはモノづくりの場所で、産業の基幹である製造業を支える役目を果たしています。しかし、工場とはそもそもどんな仕組みとして成り立っていて、どう作れば良い工場ができるのか、分かりやすく解説した本は、不思議なことにほとんどありません。

中で動かす機械を決めて注文して、それを入れる建物を作れば、「工場」ができあがる。そう考える人も多いでしょうが、率直に言って昭和時代の発想です。物不足だが労働力は豊富だった頃の考え方だからです。かつ、その後の長い不況の間、工場新設は(一部産業を除いて)抑えられ、社内で技術を継承発展する事も難しい状況でした。その結果日本は、現代的なスマート製造の実現で、欧米や中国に後れを取る事態になりつつあります。

このような状況を逆転するために、わたし達は筆を執りました。国内外で多数の工場・プラントづくりを手がけてきた日揮のエンジニアリング・ノウハウを、惜しみなく公開し、現代的な『仕組みづくり』としての工場設計・建設手法を詳述しています。現代的な工場設計の考え方が、上に書いた昭和的な発想といかに違うか、驚かれると思います。

本書を読んでいただきたいのは、製造業で工場投資の意思決定に携わる方、具体的には以下のような方々です:
  • 経営企画部門で、工場立地計画や投資採算分析に関与する方々
  • 生産技術部門で、工場の増改築・リノベーション、製造ライン増設、そして新設に関わる機械系・電気制御系の技術者
  • 生産技術あるいは施設管理部門で、工場の建築面に関わる方々
  • 工場の製造部門・生産管理部門で、現場の実務に携わるスタッフ、あるいは購買・物流・品証その他工場内の業務に関わる方々
  • 製品開発・設計部門で、自分たちの設計図がどのような形で、製造プロセスに実現されるかに関心のある技術者
  • 製造業の情報システム部門や情報子会社の技術者

また、製造業以外の方にもおすすめしたく思っています:
  • ITエンジニアで、工場や製造の実務を理解したい方
  • 建築設計事務所、ゼネコンの設計部門の方
  • 工作機械、マテハン機械メーカーの方
  • 経営コンサルタント

内容は実物を見ていただくのが一番ですが、とりあえず目次の一部をご紹介しておきます。

序章:あなたの工場は「コストセンター」?
【戦略1】立地選定・敷地計画
  • 「敷地」で工場の未来は決まる
【戦略その3】生産方式とレイアウト設計
  • レイアウトは利益を左右する
【戦略その4】採算分析・投資判断
  • 巨額投資を成功に導く!「工場マスタープラン」の作り方
【戦略その5】製造工程設計
  • 工場の設計は「回路図」で考えよ
  • 「製造工程の見える化」がライン設計の出発点
【戦略その7】建築・空調設計
  • 「レイアウト」と「空間構成」で進化する工場へ
  • 製品品質と歩留まりを決める「空調設備設計」
【戦略その9】ITシステム導入
  • ITなんて怖くない! スマートな工場の制御・ITシステム
【戦略その10】PMと立上げ組織
  • 工場づくり、誰に任せる? 失敗しないアウトソーシングと契約の鉄則

これから工場づくりに関わる方にも、今まさに工場を作りつつある方にも、そして、まだ予定はないけれど「現在の工場は、本当はどうあるべきなのか」を考えたい方にも、きっとヒントになると信じています。

なお本書は2022年から1年半の間、日刊工業新聞社の月刊誌「工場管理」に連載した記事がベースになっていますが、全体構成の部分からかなり見直し、図表等もかなり描き直しました。より分かりやすく、実戦的な内容になっていると思っています。

大勢の方に手に取っていただければ幸いです。


佐藤知一@日揮ホールディングス(株)

by Tomoichi_Sato | 2025-11-17 10:31 | C1 工場計画論 | Comments(0)
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