こちらのブログの更新をかなり長いことサボっいるので、ちょっと気が引けるものの新しい文章を書く暇はなく…。ということで今までnoteに書いた記事の中から、これは面白いというものを選び一部改めて載せることにしました。 皆さん、夕顔って誰が殺したと思…
最近、noteで源氏物語のフェミニズム批評本の記事を二本書いたので、まとめてこちらにも載せておきます。 まず、『紫式部のメッセージ』(駒尺喜美著)という本。 「拝啓 紫式部様」で序章が始まります。 序章では、いきなり、紫式部に対する熱いメッセージ…
前回、文豪の話を書きましたが、そのついでに、noteに書いた文豪と寂聴尼の記事をまとめて書き直してみました。 ________________________________________________________________________ 私はよく他の現代語訳者さんの悪口を書くのですが、実は、文豪谷…
はてなブログに引っ越してから初めての投稿です。以前、他所で書いた文章で、第三巻『十六才の娘のための源氏物語』の範囲になります。 ウチの教材に使われている箇所で気になることがありました。「胡蝶」巻。36才の光源氏が養女玉鬘の美しさに惑乱し、玉鬘…
もしかして(gooブログの)最後かもしれない投稿です。 9月20日に『十五才の娘のための源氏物語』が発行されました。 noteに書いた『十五才』発行の御挨拶を張っておきます。 ____________________________________________________________________________…
多分、(gooブログの)最後から二番目の投稿です。この投稿をするために引っ越ししていませんでした。 『十四才の娘のための源氏物語改訂版』、本日発行です。 Amazon ヨドバシ 楽天等でも御購入いただけますが、一般書店でも注文していただければ入手で…
6/23に拙著『十四才の娘のための源氏物語』がおかげさまで完売になりました。次に何をするかという話をnoteに書きましたので、こちらにも載せておきます。 『十四才の娘のための源氏物語』をそのまま増刷するということは最初から考えていませんでした。まず…
「レモンの匂いの桐壺」に続いて、小田勝著『源氏物語全解読』関係の話です。これも、noteに書いた記事を書き改めました。 「空蝉」の巻冒頭の空蝉の心内語、 「やがてつれなくてやみたまひなましかば、うからまし、しひていとほしき御ふるまひの絶えざらむ…
あまりにも新規投稿をさぼっていたので、まだ生きているところをちょっと見せようかと思います。実はnoteで書いたテーマなのですが、こちら用に書き改めました。 しばらく前に他所で教えてもらった小田勝著『源氏物語全解読』をようやく購入して拝読すること…
前回の訂正願いから一月以上経ってしまいました。怠慢深謝。「若紫」巻以降の訂正必要箇所は次の箇所です。 若紫巻 p176二行目 「籠っている間のお話しなど」➡「籠っている間のお話など」 p177十二行目 「その願いの通りにすることない」➡「その願いの通りに…
「薄雲」巻で、源氏は、明石の君の産んだ明石の姫君を二条院に引き取り、袴着の儀式をします。次に示すのは、その後、紫の上が、娘を手放した明石の君を思いやりつつこの姫君を慈しむ場面です。本文は『新編日本古典文学全集』、私が仮に逐語訳をつけておき…
誤植訂正の後半をやると言っていたのですが、別の所(note)で書いた文章が面白かったので、そちらをアレンジして先に掲載します。 光源氏は、この時代の貴族としては子供の少ない男です。藤壺との間の男の子(後の冷泉帝)、葵上との間の男の子(後の夕霧大…
先般の知人が再び誤りを見つけて知らせてくださいました。 ところが、これがあまりにたくさんあり…、自分で何度もチェックしたはずなんですが…ちょっと恥ずかしほどあります。改行の誤りや不要な記号やルビのズレなど内容に関わらないものは割愛しますが、内…
アーサー=ウェイリーは、漢籍に通じた人だったので、源氏物語中の漢文引用については、上手く処理するんじゃないかしらんと思ってその辺りを見てみました。 まず、現代語訳者たちがみんな苦労した「賢木」巻、頭の弁の『史記』朗詠。 「『白虹日を貫けり。太…
授業で『源氏物語』の文章を解説する時に、しばしば当時と現在との美意識の違いを説明することがあります。「末摘花」の巻で、気の毒な常陸宮の姫君がその異形を明らかにされる場面に言及して、「『源氏物語』に描かれる姫君で、現代に持って来てモデルさん…
『源氏物語』は光源氏に仕えたある女房が語ったという体裁をとっていますが、この女房が視点をフラフラと動かすため、もののけとも喩えられています。 ウェイリーはこの語りの文体をどう処理しているでしょうか。語りの文体がもっとも表れやすいのは、巻頭と…
アーサー=ウェイリー版源氏については、前回の投稿で言いたいことを書き尽くしたと思ったのですが、ウェイリー版の訳者あとがきを読んで、気が変わりました。 ウェイリーさんは、「私たちは彼の二重の面を忘れてはならず、それはウィンタースポーツの技術で…
今日は、ちょっと変化球です。 最近、アーサー=ウェイリー版源氏物語なるものを購入しました。 アーサー=ウェイリーは1889年生まれのイングランド人で、『源氏物語』を初めて英訳し、世界に紹介した人です。1925年から1933年にかけての仕事だと言いますから…
知人がこの本を精読してくださり、誤りを発見してくれました。「若紫」巻P174最後の行です。 「こんんなふうだから」➡「こんなふうだから」 本書をご購入くださった皆様、訂正をお願いします。 いやー、自分ではよくチェックしたつもりだったんですが、ある…
昔書いた記事を読み返す中で、気になることがあったので調べてみました。 「蓬生」巻、叔母が末摘花に九州下向を促す場面、叔母は、<泣くふり>をしたのか<泣くべき>ところだと言っているのかの問題の箇所です。現代の現代語者さんたちはどう訳しているのか、…
昨日取り上げた箇所に、現代の現代語訳者たちはどう対処しているでしょうか。 「『何をそんなにお案じなさいます。世の中のことは皆因縁でございます。人に知らすまいと存ずればこそ、こうして惟光も先に立ちまして、万事を処置しておりますのに』などと申し…
先日の「夕顔」巻の源氏と惟光の会話の話の続きですが、今度は訳に困ったという話です。 夕顔の女の遺体を惟光に任せて二条院へ帰った源氏が、惟光の事後報告を泣きながら聞き、自分もどうなってしまう身なのかと泣きごとを漏らすのに対して、惟光が励ます場…
言葉遣いシリーズの三回目です。 「夕顔」巻は若き光源氏の感情が激しく揺れ動く巻ですが、その言葉遣いも微妙に変化しているように見えます。特に、気を許せる乳母子惟光とのやりとりは感情がむき出しになるように思えます。 たとえば、夕顔の女が死んだ後…
昨日に続いて、登場人物の微妙な言葉遣いの話です。 「紅葉賀」巻、元旦に二条院に引き取っている兵部卿宮の姫君(後の紫の上)のもとを訪れた源氏と、雛遊びをしていた姫君の会話文です。例によって本文訳は『新編日本古典文学全集』。 「『儺やらふとて、…
『源氏物語』は登場人物の言葉遣いに敏感な作品です。 紫式部は『蛍』巻で、紫の上に『宇津保物語』のヒロインあて宮を批評させて、「すくよかに言ひでたる、しわざも女しきところなかめる(そっけない物言いや物腰も女らしいところがないようです)」と言わ…
最近、愚妻が拙著を読んでくれています。今現在、『空蝉』巻を読了した模様。 『空蝉』は面白かったそうです。どこが面白かったかというと、 「あの女の脱ぎ捨てた着物を光源氏はありがたがってるのに、自分では汗臭くなかったかしらって思うところがコミカ…
映すためシリーズの続編です。 映すためシリーズの1で、紫式部の物の見方の特徴として複眼的多面的であることを挙げましたが、それをもう一例。 『賢木』巻巻末近く、朧月夜の君と源氏の密会の場に入って来た右大臣の様子を左大臣と引き比べて源氏が苦笑する…
10月1日が発行の日で、Amazonで売り出したのは今日なのですが、20時半現在、Amzazonに「一時的に品切れ 入荷時期は未定」の表示が出ました。購入してくださった皆様ありがとうごさいます。 また、注文確定後に「品切れ」になった方がいらっしゃったら、申し…
昨日からAmazonのサイトで予約受付中だそうです。 「予約」などと大げさなこと言われましてもねえ。 著者自身戸惑ってしまいます。 まあ、しかし、自費出版なので、最初から「残部僅少」。購入しても良いよという方は、早いもの勝ちかもしれませんよ。 この…
「紫式部を映すため」というシリーズでは、しばしば「ワタシの訳」というフレーズを用いていたのですが、そのワタシの訳が、今日、本になりました。 前書きの一部を書き写します。 「娘へ 十四歳の誕生日おめでとう。 この本は、あなたの十四歳の誕生日プレ…