ドイツ文学者である池内紀先生の著作。
東海道五十三次関連の書物は、数多あるが、この本は異色だと言ってよいのだろうか。宿場ごとに、文化や歴史のテーマで考察していくスタイルである。東海道五十三次のガイドブック的な本ではない。視点も独特で面白く、飽きの来ない内容になっている。
タイトルの「ふたり旅」は、歌川広重との「ふたり」なのだろうか?と想像できるような気がしたが、その「ふたり旅」の謎も明確にはならないし、「東海」ではなく「韜晦」っぽくて、さすがだなと唸らせる。「博覧強記」のドイツ文学者、種村季弘(たねむら すえひろ)氏との影響も感じられるという。
メモ
桑名宿:諸戸清六(初代) 十八歳で、借金まみれの米屋を引き継ぎ、借金を返済したのち、事業を拡げ、明治21年(1888年)、秋田の本間家を抜いて、所有する土地の評価額で日本一になったという。
リンク