リヤドで一体、何があった!?
まずは前日に話は飛ぶ。
突然、大橋会長と井上尚弥チャンピオンが来年5月に『フェザーにあげる』or『中谷潤人戦』と発言。
なぜ?
明日試合だってのに急にどうした!?
戸惑いが広がった。
この一年は日本をはじめボクシング界では『来年5月に東京ドームで井上尚弥vs.中谷潤人』という話で盛り上がってきました。
井上尚弥✕中谷潤人
たとえ話にすると、東京ドームで挙式を挙げるカップルが婚約した状態。
井上尚弥「来年、東京ドームで♡」
中谷潤人「えぇ、そうしましょう♡」
これが今年の頭かな?
大変盛り上がりました。
二人は来年の東京ドームに向けて互いを磨きに磨き、最高の状態で挙式(試合)に挑む感じだった。
それがこの数週間で井上尚弥から「中谷潤人とやるかは、わかんない」と。
そしてついに昨日、なくなるような話になりました。
中谷潤人「寂しいです😢」
寂しいで済むか!?
これはメンタルブレイク起こしそうなくらいの内容ではないのか。
まぁ、中谷潤人選手の目標は飽くまでもPFP1位なので、モンスター討伐もその一環でしかないと言うことでしょう。
これが試合前日にあった出来事。
さて、試合当日。
そのニュースが入ったのは早朝でした。
ガルシアvs.寺地拳四朗、中止
計量も済んで、さぁこれからリカバリーで明日に備えて…という段階での中止。
それはあまりにも無慈悲すぎる悲報でした。
ガルシアがリカバリーというか、おそらく減量に失敗して脱水状態になり救急搬送されたらしく、試合ができなくなったと。
拳四朗選手、大号泣。
そりゃそうだろうと同情しました。
たった一日の試合の為に、苦しい減量と練習を何ヶ月も頑張り、そこでいよいよ試合だと言う段階で中止。
どれだけ辛くて悔しいことか、想像することもできません。
ファイトマネーももちろん入らないだろうし、努力が水の泡。
更に選手の残り少ない選手生命すらも奪うわけです。
今後のキャリアに大きく影響が出るだろうという予測もできます。
更に主催は急遽SNSで対戦相手を募集し、それもいい加減な選手を見つけて「こいつ、呼べる?こいつとやる?」みたいな。
拳四朗選手への、ボクサーへのリスペクトに欠けているように感じた。
説明も後回しにされ、不当な扱いを受けているように見えた。
そもそも堤駿斗選手の眼窩底骨折にはじまり、なんとなくこのイベントは暗雲立ち込めるような不穏なものを感じていた。
いわば、幸先悪いなという感覚。
こうしてどこかなんとなく大丈夫かなと不安が過っていた。
計量時の中谷潤人の薄い体
SBに適応できてるのか?
かなり薄い体で不安が過った。
リカバリーでいくらか戻すだろうとは思ったが、そう大きく戻ってるようには見えなかった。
結局試合ではフィジカルで負けているように見えたし、これまで通用していたパンチがパワーレスに見えた。
ドローか、僅差で負けたかなと思っていたが、思いの外ポイントを取っていた。
とにかくいつものリードジャブがなく、打ち合っていた。
前戦の西田凌佑戦はバンタムではデカい選手同士だったが、先手を取って打ち合ったので打ち合いでも勝てたが、やはりSBで更にサイズが大きくなるとやや見劣りがち。
これまでの戦い方も通用しないのでは?と思った。
試合には勝ったが、自分的には評価を落とした結果になったように見えた。
ビッグバンが不発に終わって残念ではあった。
ピカソのデカさ
ピカソはデカい。井上尚弥チャンピオンよりも随分と大きく、細いが筋肉が鋼のように見えた。
この体格差はラクじゃないだろうし、何よりも日本で言う東大の学生で頭が良い。
よほどフィジカルがもやしでもない限り、その頭の良さは大きな武器になる。
頭が良いとはどういうことかと言うと、効率よく学習できると言うこと。
話し方も非常に賢そうな、賢い人特有の淀みない話し方をする。
いつも会見で選手の心理的な部分を読み取ることが好きなのですが、ピカソは表に不安などが一切出ていなかった。
つまりは、メンタルも鋼。
フィジカル◎
メンタル◎
頭脳◎
ボクシングスキル?
年齢◎
頭いい奴が下手なボクシングをすることはまずない事でしょう。
井上尚弥チャンピオンも頭が良い人なので、ボクシングも上手い。
世の中が思っているほどピカソは弱くないのかもという印象でした。
試合後も弱くなかったと思っています。
手を出せば当たってたし。
ただ、勝ちに行く気持ちはなかったのかなと。
あんなにディフェンシブに戦うのは、苛立たせる作戦だったのかな?
井上尚弥の顔色
これはずっとヒソヒソと囁かれていました。
体調が悪そうだと。
確かにこれは体調もあったかもしれないが、髪色がパーソナルカラーに合わずに肌がくすんで見えていた可能性や照明の可能性が高い。
おそらくブルベってやつなんだろう。ピンクを入れたとは言え黄色みの強い髪色で、髪色が似合わず肌がくすんで見えたという可能性が高い。
体調自体は悪くなかった。
これは井上尚弥チャンピオンがはっきりと答えている。
しかし、そのうえで良くない試合をした、と。
これがもっとも重要な事なのかもしれない。
やりたいボクシングと気持ちに乖離があったと話していましたが、それが「老化」なのではないか?と個人的には思ったり。
いつか絶対に誰にでも気持ちに体が追いつかない時は来るわけです。
なんにせよ年4回の試合スケジュールは、さすがに疲れるでしょう。
ファン心理としては、年2回で最高の状態のモンスターを見たいです。
それでもきれいな顔でフルマーク。お疲れ様でした。
とにかく気絶したように眠って休んで欲しいです。
メヒコ一色の声援
メキシコの声援が大きかった。
会見や計量、試合、とにかく声援が大きかった。
これはアウェイだなと。
通訳のひどさ
用意した通訳が酷かった。
なんであんたたどたどしいのか。
けっこう端折ってたし、意味合いも違ったり。
イライラするくらいには聞き苦しかった。
二度とあの通訳は使って欲しくない。
最低最悪だった。
波乱のリヤドでしたが、一方で…
矢吹正道チャンピオン!
やってくれましたよ!初防衛おめでとうございます。
素晴らしかった!めちゃくちゃ素晴らしかった!
中谷潤人vs.ヘルナンデス戦を見た時に更に矢吹チャンピオンの試合運びのうまさを再確認することとなりました。
あんな前に出て頭動かしまくるタイプをどう攻略するのか。
矢吹チャンピオンのジャブとタイミングと距離の支配力。
お見事でした。
くっつかれたら序盤は苦戦しつつもジャブでしっかりと立て直し、攻めるタイミング、攻めないタイミング、距離のとり方、素晴らしかったです。
ダウンをとり、最後はKOで仕留める。
それを12R使ってやりきる胆力精神力もすごい。
不思議なものですが『あの日の二人は逆だった』
12/27という日に、矢吹チャンピオンは地元の愛知県で完勝した。
12/27という日に、拳四朗選手はリヤドで試合が中止となり涙した。
あの日の二人は逆だった。
矢吹チャンピオンが涙し、拳四朗選手が完勝した。
なんだか因縁を感じずにはいられません。
試合する場所も階級も今はすっかり違う二人ですが、あの日は拳を交えていたわけです。
時折、ボクシングから人生と言うものを考える瞬間があります。
それは私の作家という側面がそうさせるのかもしれませんが、元々哲学的なせいかもしれませんが、様々なドラマがあるから面白いと思います。
無敗であることが評価される世界ですが、負けた選手のその後の復活に興味がひかれます。
その時、評価されている強い選手とやって負けることは、マイナスにはならないような気がしています。
誰に勝つか、誰に負けるか。
ボクサー「俺、これまでに3敗してるんだ」
下々の者「へぇ、誰に負けたの?(大したことない選手か?)」
ボクサー「ウシク、井上尚弥、クロフォード」
下々の者「……!?!?」
絶対こんなん強い奴ぅ!
選手の皆さん、お疲れ様でした。


