プレミアリーグ25-26 第20節 リーズ vs マンチェスターユナイテッド レビュー

リーズ vs マンチェスター・ユナイテッド レビュー

試合結果

リーズ 1-1 マンチェスターユナイテッド

得点者

62分 アーロンソン(リーズ)

65分 クーニャ(マンチェスターユナイテッド

 

試合の構図

リーズは前線のルーウィンを起点にチーム全体を押し上げる形が明確だった。 ルーウィンへの長い縦パスが攻撃のスイッチとなり、ボールが収まることで 中盤・サイドが一気に高い位置を取れるのが特徴的だった。

一方のマンチェスター・ユナイテッドは、リーズの縦パスに対して自由を与えず強く寄せる守備が機能。 特に前向きで受けさせない意識が高く、リーズの狙いをある程度制限できていた印象だ。

ユナイテッドの攻撃と課題

攻撃面では、2列目に入ったクーニャドルグが頻繁にボールへ関与。 中央での関わりが増えたことで、前進自体は比較的スムーズで、 効率の良いビルドアップができていた。

ただし、サイドへの展開や相手背後を狙ったロングボールは 引っ掛けてしまう場面が多く、チャンスに繋がらないシーンも目立った。 長いボールを多用するのであれば、キック精度に長けた選手の存在はやはり重要で、 ブルーノ不在の影響はこの部分で色濃く感じられた。

また、全体的に前進できボールを保持できてはいたが決定的なチャンスを作れないことは以前からの課題で改善する必要がある。

守備では相手の縦パスに対して大体は強く寄せることができていたが、 前線で起点を作られてしまう場面もあり、 完全に試合をコントロールできていたとは言い切れない内容だった。

リーズの前進力

リーズはオカフォーにボールが渡ると一気に縦への推進力が生まれ、 チーム全体が前進できるのが大きな強み。 特に後半立ち上がりは、ホームの雰囲気も相まって 全体の勢いが明らかに増していた。

ゴールシーン

62分、アーロンソンがゴールを決め、リーズが先制。 押し込む流れの中で生まれた得点で、スタジアムの空気を一気に高めた。

しかし65分、途中出場のザークツィが鋭いスルーパスを供給。 これに抜け出したクーニャが冷静に決め、ユナイテッドがすぐさま同点に追いつく。

途中出場ザークツィの存在感

ザークツィは投入後、多くボールに関わり球離れも良好。 身長のある選手ながら足元の技術もあり、 2列目での起用は今後も試してみる価値を感じさせる内容だった。

試合の流れと総括

後半序盤はリーズペースで先制に成功したものの、 同点に追いつかれてからは徐々にユナイテッドペースへ。 リーズとしては勢いを保っている時間帯に もう一段階押し込めなかった点が悔やまれる。

ユナイテッドは内容に課題を残しつつも、 交代策と個の質で試合を引き戻した一戦。 両チームの持ち味と現在地がはっきりと表れた90分だった。

プレミアリーグ25-26 第20節 アストンヴィラ vs フォレスト レビュー

アストンヴィラ vs フォレスト レビュー

試合結果

アストンヴィラ 3-1 フォレスト

得点者

45+1分 ワトキンス(アストンヴィラ

49分 マッギン(アストンヴィラ

61分 ギブスホワイト (フォレスト)

73分 マッギン (アストンヴィラ)

 

ヴィラが圧倒的に主導権を握った前半

試合序盤からアストンヴィラが完全にペースを掌握。前半11分までのポゼッション率は80%台を記録し、フォレストを自陣に押し込む展開となった。

フォレストの前線、ジェズスはコンサがボールを持った際にはあまり寄せず、リンデロフが持った場面でのみやや強度を上げる対応。しかしヴィラのビルドアップを大きく制限するには至らなかった。

ヴィラは右SBキャッシュの高い位置取りが非常に効果的で、押し上げるタイミングの判断も的確。中盤ではティーレマンスがゲームを完全にコントロールし、時間を作りながらのサイド展開、縦への差し込み、そして自身や味方の前線への走り出しと、質の高い判断を連続させた。

しかし、ヴィラはなかなか得点に繋ぐことはできない展開が続く。フォレストの自陣での粘り強い守備が光りPA内では自由を与えなかった。

そうした流れの中、45+1分にワトキンスがミドルシュートを突き刺し、内容通りヴィラが先制して前半を終える。

フォレストにとっては無失点のまま前半を終わらせたかっただけに、ワトキンスの1発はフォレストの戦い方を狂わせる大きなものだった。

後半も変わらぬヴィラペース

後半に入っても試合の構図は変わらず、ヴィラが主導権を保持。リードを許したフォレストは得点を取らなければならない状況となり攻勢を強め始めるがライン間のスペースができ始めた。そうした後半の入りから49分、キャッシュの鋭いグラウンダーのクロスにマッギンが合わせて追加点を奪う。

61分にはフォレストが一矢報いる。相手背後に抜け出したギブス=ホワイトが冷静に決め、1点差に詰め寄った。

しかし流れは再びヴィラへ。73分、今度はマッギン自身が背後へ抜け出し、相手GKが出てきたところを見てロングシュートを放ち、試合を決定づける3点目を奪取。縦に出せる場面では迷わずバシバシとボールを当てるヴィラの判断力が光った。

試合総括

アストンヴィラは試合を通して高いボール保持率を維持しながら、守備強度も一切落とさない完成度の高いパフォーマンスを披露した。

一方のフォレストは、相手の連動したプレスに対して思うようにパスを繋げず、安易にボールを失う場面が目立った。前線でのキープやロングボールもチャンスに直結する場面は少なく、課題が多く浮き彫りとなる試合内容だった。

プレミアリーグ25-26 第17節 ニューカッスル vs チェルシー レビュー

ニューカッスル vs チェルシー レビュー

 

試合結果

ニューカッスル 2-2 チェルシー

得点者

4分 ヴォルテマーデ(ニューカッスル

20分 ヴォルテマーデ(ニューカッスル

49分 リースジェイムズ(チェルシー)

66分 ジョアンペドロ(チェルシー)

 

序盤から高い強度でぶつかり合う、プレミアリーグらしい白熱した一戦となった。 前半はニューカッスル、後半はチェルシーと、流れが大きく入れ替わる内容だった。

前半:ニューカッスルが流れを掌握

試合開始から会場の雰囲気がニューカッスルに勢いをもたらした。4分、相手陣内でゴードンがボールを奪取。 素早い攻守の切り替えからチャンスを作り、最後はヴォルテマーデが決めてニューカッスルが先制した。 ゴードンは献身的なプレスと切り替えの速さで、前線からチームを牽引する。ニューカッスルは前から後ろまで守備の強度や圧力が高くチェルシーを自由にさせなかった。

チェルシーは右SBのギュストが中央に入る動きで前向きにプレーをできる受け手を作るが、 ニューカッスルの高いプレッシャーによりビルドアップが思うように進まない。

20分、FKの流れからゴードンがクロスを供給。 これをヴォルテマーデがうまく合わせ、ニューカッスルが2点目を奪う。 会場の雰囲気も一層熱を帯び、選手たちもその空気に乗っているようだった。

後半:チェルシーの修正と反撃

49分、リース・ジェームズの直接FKが決まり、チェルシーが1点を返す。 このゴールをきっかけに、後半はチェルシーが主導権を握る時間帯が増えていく。

66分、ロングボールに抜け出したジョアン・ペドロが入れ替わる形でゴールを決め、 試合は同点に。縦へのスピードとシンプルな攻撃が効果的に機能した。

終盤の攻防と個の輝き

78分、ニューカッスルが決定機を迎えるが、 リース・ジェームズの素晴らしい戻りがピンチを防ぐ。

また、カイセドのワンタッチで縦に当てる技術は特筆すべきもので、 攻撃のテンポを一気に引き上げる役割を果たしていた。

総括

前半はニューカッスルの強度と勢いが試合を支配し、 後半はチェルシーが修正力と個の質で巻き返した。 両チームの特徴がはっきりと表れた、見応えのある一戦だった。

ニューカッスルは会場の雰囲気が選手に勢いをもたらし、前半は攻守共に相手を上回る展開が続いていた。しかし後半はチェルシーが攻勢を強め、前半にギアを上げすぎたためか圧力が弱まった印象があった。

チェルシーは前半は思うような展開にはならなかったと思う。ビルドアップでの停滞も続き、相手のペースに飲み込まれていた。しかし後半に入ると展開は変わった。リースの直接FKを皮切りにチェルシーペースとなり持ち前の勝負強さから同点に追いついた。試合終了まで両サイドの勢いは落ちず、途中交代のエンソの球際の強さや前線への侵入もとても良かった。

お互いの良いところが出たとても見どころの多い試合だった。

ニューカッスルは前半の勢いを試合を通して維持できるか、チェルシーは圧力の高いプレスの回避方法など両チームそれらの課題を修正できるか次節以降に期待したい。

プレミアリーグ25-26 第16節 リヴァプール vs ブライトン レビュー



リヴァプール vs ブライトン 試合レビュー

試合結果

リヴァプール 2-0 ブライトン

得点者

1分 エキティケ(リヴァプール

60分 エキティケ(リヴァプール

 

序盤から主導権を握ったのはリヴァプール。開始直後のゴールで試合の流れを掴み、 要所を締める守備でブライトンの反撃を封じた一戦となった。

試合の入りと先制点

1分、ブライトンのクリアボールをリヴァプールのジョーゴメスが回収すると素早く攻撃に転じ、 最後はエキティケが冷静にゴールを決めて先制。 理想的な立ち上がりで、以降は落ち着いたボール保持が可能となった。

リヴァプールのボール保持と前線の動き

中盤ではカーティス・ジョーンズが積極的にボールに関与。 彼が関わることでボール周辺のサポートが増え、パス回しにリズムが生まれた。

前線ではエキティケが中央に留まらずサイドへ流れ、 パスコースを作りながら攻撃の起点として機能。 ボールの受け方の上手さが、チーム全体の前進を支えていた。

しかし前半途中にはジョーゴメスが無念の負傷交代。スロット監督との関係悪化が囁かれていたサラーが交代出場をする。サラーの右背後への走り出しや時間の作り方、キープ力は流石だと感じた。

ブライトンの狙いとリヴァプールの守備

ブライトンはリュテルが相手CBを引きつけて下り、 その背後をミンテが狙う形で前進を試みる。 しかしリヴァプール守備陣の集中力は高く、 PA内への侵入は限定的に抑えられた。

試合を決定づけたセットプレー

60分、サラーのコーナーキックからエキティケが再び存在感を発揮。 ゴール前で競り勝ち、リヴァプールが追加点を奪う。 流れの中だけでなく、セットプレーでも優位性を示した。

三笘投入後のブライトンの変化

64分に三笘薫を投入すると、 三笘やミンテといった個で打開できる選手の仕掛けから チャンスが生まれ始める。 サイドからの突破でリヴァプール守備を揺さぶったが、 最後までゴールをこじ開けるには至らなかった。

総括

リヴァプールは早い時間帯の先制点を軸に、 中盤の安定、エキティケの柔軟な動きと決定力、 そして高い集中力を保った守備が噛み合い、終始試合をコントロール。 カーティスのボール関与も素晴らしいと感じた。短いパスや長いパスを使い分け攻撃にアクセントを加えていた。

ブライトンは狙いこそ明確だったが、 PA内での迫力不足が課題として残る一戦となった。決定的なシーンも見られたがネットを揺らすことはできず。三笘が復帰したことは好材料

プレミアリーグ25-26 第15節 マンチェスターシティ vs サンダーランド レビュー

マンチェスター・シティ vs サンダーランド:試合レビュー

試合結果

マンチェスターシティ 3-0 サンダーランド

得点者

31分 ルベンディアス(マンチェスターシティ)

35分 グバルディオル(マンチェスターシティ)

65分 フォーデン(マンチェスターシティ)

 

マンチェスター・シティは予想通り主導権を握り、立ち上がりからボールを保持して試合を支配した。一方のサンダーランドは、中央のスペースを徹底的に消す強固でコンパクトなブロックを形成し、まず守備から試合に入った。

シティの崩しとポケット攻略

サンダーランドの堅い守備ブロックを前に、シティは幅と角度を使ってボールを動かし、相手を揺さぶりながらスペースを創出していった。生まれたポケットやハーフスペースにはシェルキやフォーデンが巧みに顔を出し、崩しの起点となった。

コンパクトな守備でシティを好きにさせない時間が続いていたが、31分に少し寄せが甘くなったところをCBのディアスのミドルシュートが決まりシティが先制。続く35分にはコーナーキックからグバルディオルが頭で押し込み、リードを2点に広げた。

サンダーランドのビルドアップとカウンター

サンダーランドはGKを含めて後方から丁寧にパスを繋ぎながら前進を試みた。また、ボール奪取後には素早いカウンターを狙い、ワンタッチの連携でシティの守備を突破しようとした。

ただし、ビルドアップが詰まった際に前線へ送ったロングボールが回収されると、一気にピンチに繋がる場面も見られた。

しかしサンダーランドの繋ぐ姿勢と効率的なカウンターは、見ていてとてもワクワクするような攻撃だった

後半:よりシティの時間に

後半に入るとシティのボール保持時間はさらに増加。2点を追うサンダーランドは前半より守備強度を高めたものの、徐々に押し下げられる展開となった。

65分にはシェルキのラボーナクロスにフォーデンが頭で合わせ、シティが3点目を獲得。シェルキは試合を通してテクニックが際立ち、相手の足を出させるタッチや仕掛けのタイミングが光った。

一方のサンダーランドは後半、前半ほど相手ゴール付近に侵入できず、シティがカウンター対策に慣れてきたことで攻撃が遅らされる場面が増えた。

まとめ

  • シティが終始主導権を握り、意図的なポジション取りと崩しでゲームを支配
  • サンダーランドはコンパクトな守備とビルドアップで対抗も、後半は押し込まれる展開に
  • シェルキの存在感、技術の高さが際立った一戦
  • シティが3-0で完勝し、内容でも結果でも優位性を示した試合

J1リーグ第37節 湘南ベルマーレ vs 清水エスパルスレビュー

湘南ベルマーレ vs 清水エスパルス レビュー

試合結果

湘南ベルマーレ 1-0 清水エスパルス

得点者

44分 小野瀬(湘南ベルマーレ

 

◆ 前半:湘南の強度と清水のパスミス

清水は序盤からパスミスが多く、自らリズムを崩してしまう時間が続きました。
一方の湘南は切り替えの速さとセカンドボールの回収力が光り、主導権を握る展開に。清水は押し込まれながらも5-4ブロックで中央のスペースを与えず、粘り強く対応しました。

ただし、清水はサイドにボールが入った際のサポートが少なく、前進がスムーズにいかない場面が目立ちました。
その中でもブエノ→乾のルートができた時には一気に局面を打開でき、これが数少ない攻撃の突破口に。

時間が経つにつれ乾・ブエノ・矢島の関与が増え、清水のボール循環も改善。徐々に繋ぎから崩しの形が見え始めましたが、44分に再びパスミスが発生。これを湘南が逃さず、小野瀬が右足で決めて湘南が先制しました。

◆ 後半:清水が押し込むも決定機は作れず

後半は清水が押し込む時間帯が続き、相手陣地でのプレーが増加。しかし、時間とともに湘南もボール保持を取り戻し、試合は再び拮抗した展開に戻っていきます。

その後、湘南に退場者が出て清水が数的優位となりましたが、湘南の集中した守備を崩すことができず、明確な決定機も生まれないまま試合終了へ。清水にとっては攻め切れなかった悔しい展開となりました。

◆ 総評

清水は序盤のパスミスでペースを失ったことが最後まで響く試合となりました。乾・ブエノ・矢島が絡むと攻撃の質は上がるものの、継続して押し切るには至らず。
湘南は球際の強度と切り替えで優位に立ち、退場後も集中した守りでリードを守り切りました。

プレミアリーグ25-26 第13節 マンチェスターシティ vs リーズ レビュー

マンチェスターシティ vs リーズ マッチレビュー

試合結果

マンチェスターシティ 3-2 リーズ

得点者

1分 フォーデン(マンチェスターシティ)

25分 グバルディオル(マンチェスターシティ)

49分 ルーウィン(リーズ)

68分 ヌメチャ(リーズ)

90+1分 フォーデン(マンチェスターシティ)

 

■ 試合概要

序盤から主導権を握ったのはマンチェスターシティ。幅を活かした攻撃と高い個の力でリーズ守備陣を揺さぶる展開に。
一方リーズは前線からのプレッシングと後半のシステム変更で巻き返し、粘り強い試合を見せた。

■ 前半:シティが幅と質で主導権

開始1分、右サイドへの展開からベルナルド・シウバとヌネスが連動し、抜け出したヌネスのクロスにフォーデンが合わせてシティが先制。

リーズは田中がラインデルスのパスコースを消しながら前線からプレッシャーをかけたが、最終ラインの統率が甘く、シティの背後へのランニングを捕まえきれない場面が多く見られた。

25分にはコーナーキックからグバルディオルが押し込み、シティが追加点。
幅を使った攻撃によりリーズのニョントとジェイムズは守備に忙殺され、ボール奪取後の攻撃に厚みを出せない時間が続いた。

■ 後半:3バック化で流れを掴んだリーズ

後半からリーズは最終ラインを3枚に変更。これにより守備が整理され、保持率も上向く。

49分、相手陣内でのボール奪取からルーウィンが冷静に決めて1点を返す。
68分にはヌメチャのPKは一度止められたものの、こぼれ球を押し込み同点に追いついた。

後半はリーズの保持率が上がり、シティを押し下げる時間帯も生まれた。

■ 終盤:個の力で勝ち切ったシティ

リーズが勢いを持つ時間でも、シティはドクの個人技、ベルナルド・シウバやフォーデンのランニングで相手陣内に侵入。

そして91分、ペナルティーエリア内で受けたフォーデンが左足を振り抜き、土壇場で勝ち越しゴール。
最終的にシティが接戦を制した。

■ まとめ

  • 前半はシティが幅と連動性で主導
  • 後半はリーズが3バック化で流れを引き戻し、同点に
  • 最終的にはフォーデンの一撃でシティが勝利

展開が大きく動いた、見応えのある一戦となった。