
JMSを振り返る第三回目。
今回で主要な国内自動車メーカーは完結。
blue-rock53.hatenablog.com
blue-rock53.hatenablog.com
SUZUKI

スズキの新しいコーポレートロゴ、「By Your Side」の文字も見える。
「By Your Side」の通り、自動車やバイク、船外機、シニアカー、ロボットなどマルチなモビリティ領域を展開するスズキ。
コンセプトもほぼ全ての領域で発表しており、スズキの懐の深さを改めて感じる。

トヨタやホンダに近いカバー範囲だが、より生活への身近さに着目しているのがその特徴だろうか。
小回りの効く商品群たちゆえに、私たちも実生活での使用を想像しやすい。
加えて、自動車領域では電動化に力を入れている。
今年発売されたeVITARA。国内メーカーでは珍しいリン酸鉄電池を採用したEV。

最もネックな電池コストのベースを下げつつ、内外装の質感はむしろ現行車たちより上げながら競争力をもったBEVに仕立てていると思う。
ベースグレード(と言っても質感良さげ)は驚異の400万円を切っている。
また、フレックス燃料車開発にも力を入れているようだ。
各社行っていることではあるが、ここまで大々的に展示を構えているのはスズキだけ。

燃料という観点でもマルチパスウェイを追求するということなのだろう。
モビリティ全般を取り扱っているからこその説得力がある。
インド市場を中心に稼ぎながら、マルチパスウェイ戦略で巧みに生き抜く。
そんなメッセージを感じたスズキだった。
あれ・・・?住友林業のモデルハウス来ちゃいました?という錯覚をしてしまいそうなオシャレさ。

バイオ燃料の紹介。マツダはS耐にも出場させていたりと、実証に取り組んでいる。

メインステージにはMAZDA VISION X-COUPE。

カーボンニュートラル燃料で2ロータリーでターボ、尚且つPHEVというマシマシの組み合わせ。
まさにマツダの叶えたいことを全部凝縮させたというコンセプト。
マツダ6ワゴンの発展版にも見えなくはないが、果たして・・・。

続いてはMAZDA VISION X-COMPACT。
マツダ2の発展版にも見えるが、よりおしゃれでスポーティな印象。AIが組み込まれてより車とドライバーの濃密なコミュニケーションが可能らしい。
ナイトライダーごっこできるかな。

そして、痛恨の新型CX5見逃し・・・。
とは言え、MAZDAが示すビジョンにどこまでユーザーが「欲しいな」と思える要素があるかという点では少し不安になる。
newsroom.mazda.com
しかし、今年発表しているライトアセット戦略は、非常に地に足が着いた堅実な方向性を示している。
足元の関税影響も非常にクリティカルに受けているMAZDAだが、ぜひ耐えていただきたい。
あと、前回カッコ良すぎICONIC SPはどこに行ってしまったんでしょうか。。。
どうかどこかで生きていることを切に願う。
blue-rock53.hatenablog.com
でも、実際売れるかと言ったらそれは別の話というのはすごく分かるんですがね。。。

続いてはSUBARU。
前回に比べてブースは非常に力が入っているように感じる。
こちらはBEVコンセプトのPerformance-E。

往年のWRブルーにかつてのフォグカバーの位置にSTIマーク。そして、極めつけは金のホイール。
BEVになってもスバルらしさは濃厚に、というメッセージだろうか。
実際のところ、スバルにとってBEVは危機でもあろうが、新たなスバルらしさを再定義できる良いチャンスにも思う。
今から水平対抗以外のエンジンはつくれないだろうし、ボディ骨格も水平対抗を載せる前提でつくり上げてきたものだ。個性でもあるが、呪縛でもあったと私は思う。

ぜひ、BEVの中でも走りや使い勝手というスバルらしさを昇華していただきたい。
いちスバリストの思い。
そして、こちらはトヨタとの共同開発車であるトレイルシーカー。
こちらはソルテラと異なり、スバルで生産される車だ。

ソルテラよりもかなりタフさを主張したデザイン。リアも新型アウトバックに近いデザインとなっていて、今までのスバルファンにも馴染みやすい雰囲気。
このワゴンスタイルで0ー100km/hが4.5秒という驚異のスペック。爆速で有名な先代のレヴォーグ2リッターモデルでも5秒ほどということで、いかに爆速ワゴンかが分かる。
そうこうしているうちにステージショーが始まる。

何社かステージショーに遭遇したが、間違いなくダントツに人が多い。
今回スバルは、2つのピラー(柱)という商品軸を立てた上で展示している。
その一つが、フォレスターやアウトバックで展示されるウィルダネス。アウトドアシーンやタフなキャラクターの車たちがそれらにあたる。

そのフラグシップである新型アウトバック。何とゴツい姿だろうか。
ワゴンが好きでアウトバックに乗っている身としては、少し思うところもある。
しかし、実際に見るとフォレスターなどとも異なるフォルムはやっぱりちょっとカッコ良い。

そして、新世代のインフォテは非常に良い。画面はスマホやタブレット並みにサクサクヌルヌル動く。

あとは物理スイッチが非常に使いやすい。
う〜んこれだけでも物欲が湧くぐらいには高い完成度だった。
まあ、国内で出るのかは分からないが。。。
そして、スバルのヘリテージはこのレオーネ。

というよりは、実際にはレオーネ風の別の何かと言った方が近いが。。。
このレオーネは、アメリカで非常にクールと人気があるようだ。
最近どうにもSUV偏重で来ていたスバルが、改めて今後のブランドを考えて行った時、やはり現有資産であるSTIの価値を再度高めようという結論になったのだろう。
ということで、もう一つのピラーはSTIに代表されるPerformanceシーンだ。
その一翼は、冒頭のPerformance Eと↓のPerformance B。いかにも車好きが興奮しそうなコンパクトAWDというパッケージ。ということで私も興奮している。

スバルのマニュアルでこれに乗れる。それだけでワクワクものだろう。
見た目はクロストレックだが、レヴォーグの要素もみえる。

果たしてどんな車になって登場してくるのだろうか。
急にスバルが国内を真剣に見てくれているような気がするのは気のせいだろうか。
実際のところ、HEVやBEVをせっせとラインナップしてきたスバルは、固定費もそれなりに上がってきているはず。
やはり、Part1で書いたように現有資産でなるべく稼ぐということが重要になるはずで、スバルの手段としては最小限の投資でアフターセールスも含め収益性の高い車を仕立てたいということなのかもしれない。
マツダのライトアセット戦略に近しいと思うが、「ライトアセット」というカッコ良い言葉を使わず、地でやってみて見せにいくところがスバルらしいようにも思う。
さて、各社のこれからの生き方が様々見えてきたわけだが、またここから数年でどのように変化していくのかは予測しにくい。
それゆえに面白いとも言えるが、また2年後どうなっているかこちらのブログでも振り返ってみたい。
次回、番外編で完結となります。
では、本日はここまで。