
こんにちは、フロントエンドエンジニアのおぐえもん(@oguemon_com)です。
世間では12月頭から続いたアドベントカレンダーシーズンが終わり仕事納めムード一色ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
サイボウズでは、アドベントカレンダーとして大量の記事が投下されるこの時期を避けるように、7月中旬から「CYBOZU SUMMER BLOG FES '25」(通称ブログフェス)というブログの夏フェスを開催していました。そしてブログフェスは、7月14日(月)から約3ヶ月半にわたる会期を終え、11月5日(水)に無事幕を下ろしました。
結果として、111名の当社社員の手で、120本の記事を投稿することができました!!昨年と比べて執筆社員数と投稿記事数がそれぞれ23人(+26.1%)、16本(+15.4%)増え、より大きなイベントになりました!
私は、同じようなイベントがもっと色んなところに広がって欲しいと思っています。そこで、そうしたイベントをやりたい皆さんの参考になればと、今年もブログフェスの一部始終を振り返って記録に残します。
ちなみに、初開催だった昨年にも同様の記事を残していますので、よければ併せてご覧ください。
CYBOZU SUMMER BLOG FES '25とは?
「CYBOZU SUMMER BLOG FES '25」(通称ブログフェス)とは、サイボウズが誇るブログ記事の夏フェスです。昨年('24)の夏に初開催して、今年は2回目です。
内容はシンプルで、社内のチーム毎にそれぞれレーンを作り、所定の日にちにブログ記事を投稿してもらうというものです。昨年は毎日投稿とし、今年は所定の曜日に週1投稿としました。このように細かいルールは毎回変えていて、最適な形を模索しています。常に共通するのは夏フェスとしての盛り上がりをイベントに込める熱い気持ちです!

イベントの根底には、アドベントカレンダーの時期を避けてアドベントカレンダーをやりたいというシンプルなアイデアがあります。12月1日〜25日に記事を繋ぐアドベントカレンダーの風習は、IT業界全体が盛り上がる一方、結果として12月に記事の供給が過多になり、せっかく書いた記事が他から出た無数の記事に埋もれやすいことを問題視していました。「夏フェス」の開催を決めたのは、この時期がブログ記事投稿の閑散期だったからでした。
昨年のブログフェスは初回ながら100本以上の記事が集まり、その中から注目記事が複数現れるなどの盛り上がりを見せました。その上、社内からは外部発信のキッカケを与えてくれたことへの感謝の声を少なからずいただいたことから、2025年も同様のイベントを開催しようと考えました。
企画の始動から開催まで
昨年は企画書作り(7月初頭)から開催初日(8月1日)まで僅か1ヶ月だったことで準備に切羽が詰まったのが反省点でした。今年は余裕をもって5月中旬から準備を始めました。
さっそく昨年のメンバーを集め、今年の内容を練り始めました。

昨年の反省を踏まえたアップデート
昨年は準備期間やノウハウが不足していて、数多くの反省点を生み出しました。今年のブログフェスはこうした反省を踏まえながら新たな挑戦をする形でアップデート内容を検討しました。
営業日のみの投稿に変更
昨年はアドベントカレンダーへの意識から、お盆期間や土日祝を含んで絶え間なく投稿することにしていました。
しかし、
- お盆の時期は有給休暇取得者が多く、この時期に平日休日問わず連投を続けることは、記事の執筆とレビューの両方にスケジュール調整の負担を強いる
- 投稿された記事へのアクセス状況を見たところ、お盆期間や土日祝などの世間の休日は平日よりもアクセス数が少ない傾向にある
というように、色々大変な割に必ずしも結果が報われないことが判り、今回はお盆期間を除く営業日のみに投稿することにしました。
投稿本数を全チームで1日2本に留める
昨年は全9チームが同時並行で記事を連日投稿しました。会期終盤には1日9本の記事が投稿され、その勢いはまさに怒涛。これはこれで妙味がありました。
しかし、一方で当サイトの記事一覧から投稿したばかりの記事が下に流れてしまったり、1本の記事の告知が手薄になってしまうため個別の記事に注目が集まりにくくなる欠点がありました。さらに、せっかく100本以上の記事が集まっているのに僅か20日間で消化されることを惜しむ声もありました。
こうした事情から、複数チームが際限なく一斉投稿するのをやめて、投稿本数を全チームで1日2本に留めることにしました。会期の日数は最初から限定するのでなく、集まった記事の数に応じて設定することにしました。
開始日を7月中旬に前倒す
前項の決まりにより終了時期がかなり伸びる可能性を考慮し、開始日を8月1日から7月14日(月)に早めることにしました。
開始日の前倒しは準備期間減に繋がりますが、こうした変更も気軽にできるのが準備を早期から始めるメリットの1つでした。
昨年より広く参加チームを募る
ブログフェスでは、記事を投稿してくださるチームや社員を「参加チーム」「参加者」と呼んでいます。
昨年は準備期間の短さに加えて、単なる全体掲示では参加チームが現れないとの見込み(自信の乏しさ)から、近くのチームに直接お願いする方法のみで参加者を集めていました。しかし、想定外に多くの方が参加し、中には「私のチームも誘って欲しかった」という意見も見られたので、今年は社内全体に告知して参加チームを広く募りました。
さらに、ブログフェスをエンジニア系部門に閉じない全社的なイベントにするため、人事部門やサイボウズ式編集部などの様々な部門にも積極的に声をかけることにしました。
参加チーム集め
ブログフェスは記事を投稿する人たちで成り立つので、参加チームを集めるのが一番のキモです。
前述の通り、今年はエンジニア部門と全社の告知スペースにそれぞれ参加チームの募集案内を掲示して、どのチームでも気軽に参加できるようにしました。

しかし、あくまでメインのやり方は、私たちから各チームに「ぜひともブログフェスに参加して記事を投稿してください!」と直接打診する方法です。今年はブログをやってる16のチームに声をかけました。社内イベントでたまたま同じテーブルになった他チームのリーダーに初対面ながら直談判したこともありました。
告知を見て参加を申し込んでいただいだチームもいくつかありましたが、やはり直接打診するプッシュ型のアプローチが非常に有効でした。
また、昨年の参加チームには漏れなく声をかけましたが、ありがたいことに全チームからOKの返事がいただけました。昨年の企画が評価されたようで嬉しいものでした。
会期までの参加者への連絡

当然ながら参加チームが集まればあとは放っておくだけでイベントが回るというものではなく、投稿までの一連のサポートが必要です。
昨年と同じく全社インフラであるkintoneを使って連絡手段を確保し、主に次の情報を共有&依頼しました。
- 執筆から公開までの流れ
- 会社ブログ(Cybozu Inside Out)への投稿方法
- 各チームの投稿スケジュール
- 宣伝サイトの掲載情報(後述)
- 社内外への宣伝のお願い
- アンケートへのお願い
ほとんどが昨年の内容をベースに改善を加えるだけで作れたので負担は少なく済みました。こういうのが2回目以降の開催の楽なところです。
参加者への連絡や依頼にあたっては昨年と同じく参加者にかけるあらゆるコストを極限まで下げることに留意しました。
- 認知コストを下げるため、連絡内容はいつも以上に端的にまとめる。
- 対応コストを下げるため、求めるアクションは参加者にしかできないことに絞り、運営でできることは全て運営がやる。
ブログフェスは、これを機に会社ブログに初投稿する新入社員も多く、会社ブログへの投稿の流れがわからないという声が昨年のブログフェスで数多く寄せられました。そこで、今年は上の2.にあたるようなサポートも充実させました。これも参加者のあらゆるコストを下げる取り組みの一環です。
社内外への宣伝
今回も昨年同様、特設サイト・会社ブログ(Cybozu Inside Out)への事前告知記事の投稿とバナー表示・Xなどで社外に向けた宣伝をしました。
- 特設サイト:CYBOZU SUMMER BLOG FES '25 特設サイト
- 事前告知記事:今年は全社から18チームが集結!120超の記事を大放出する夏フェス「CYBOZU SUMMER BLOG FES '25」を開催します!
特設サイトは、宣伝のためというよりもブログフェスに関する情報を一箇所に集約したり、記事の集まりを可視化する側面が強いです。なので、ここに大きなコストをかけることはせず、昨年のサイトから中身を差し替えるだけの省エネスタイルで作成しました。サムネイルの背景画像は生成AIに作ってもらったらとてもそれっぽいのが瞬時にできて驚きました(笑)

開催中からイベント終了まで
開催中の様子
7/14(月)、サマーインターンの品質保証(QA)コースに関する記事を皮切りに、11月初頭まで続く長い夏が始まりました。
【Cybozu Inside Out ブログの新着記事公開】
— Cybozu Inside Out (@cybozuinsideout) 2025年7月14日
サイボウズサマーインターン 2025 品質保証(QA)コース 開催報告と追加開催のお知らせ #CybozuTechhttps://t.co/v32E8Zukob
昨年は1日9記事投稿される怒涛の日もありましたが、今年は高々2記事しか投稿されないので、最初と同じペースが最後まで続き、まるでマラソンのようでした。

3ヶ月半という期間はとても長く、なかなか大変なところもありましたが、安定したペースで投稿が続き、特に大きな問題なくブログフェスを閉幕することができました。

今年も会期中は、投稿者を中心に記事やイベントの宣伝が積極的に行われ、Xなどでは賑わいを見せていました(#CybozuSummerBlogFes2025)。
バグハン合宿2025の開催報告ブログが公開されました!📝✨https://t.co/27ufoWJVaE
— Cybozu BugBounty (@CybozuBugBounty) 2025年9月17日
CybozuSummerBlogFesも開催中!是非ご覧くださいhttps://t.co/H4MGqx0Awc#CybozuBugBounty#CybozuSummerBlogFes2025
普段の記事投稿と違って、1つの共通するイベントのもとで記事を出すことになるので、参加者間の一体感はいつも以上に高まったんじゃないかなと考えています。
また、求職者向けの情報もたくさん集まったので、採用イベントなどに活かすこともできました。一般的なイベントと異なり、イベントで生み出したものの大多数がその後も資産としていつでも使えるのが良いですね。

主な記事
どの記事もとても素晴らしく尊いものなのですが、ブログフェスの様子が分かるいくつかの記事をピックアップしました。良ければ読んでみてください!
人気記事
今回は投稿頻度の関係でサイボウズの記事がブログサイトのランキング上位を席巻することはありませんでしたが、いくつかの人気記事を生むことができました。
- 夏休みの終わりこそ復習しておきたい、ES2016以降のモダンJavaScript再入門(by xiaoさん)
- では素晴らしい提案をしよう。お前もライブラリを作らないか?(by Kyomeさん)
- そのUIコンポーネント、これから先も使えますか?―Headless UI,Open UI,グローバルデザインシステム(by Sakitoさん)
フレッシュな視点の記事
昨年同様、最近入社された方を中心に「Newcomer Team」を編成し、フレッシュな視点から見たサイボウズの実情や、自身が成長するまでの過程を思い思いに綴ってもらいました。どれもサイボウズで働くことに興味のある方は必見です!
- チームの新人としてやるべきこと(by 朝倉さん)
- 【新卒1年目】サイボウズ プロダクトデザイナーの1年【学生向け】(by こばりょーさん)
- 新卒エンジニアが学んだ、伝わりやすい文章を書くための実践ポイント(by 江﨑さん)
- サイボウズのフロントエンドエンジニアの探究活動について全てをお話します(by mehm8128さん)
技術系以外の記事
今回はエンジニアに限らず全社から参加者を募りました。そのため、ただの技術ブログイベントで終わらせていたら出会えなかった記事も数多く発信することができました。
- 突然の子どもの不登校に備えて、働く親が知っておきたい3つのポイント(by ソーシャルデザインラボ(楽校チーム))
- 「人月商売」ではデジタル赤字は増え続ける。日本のIT企業が"SIer"から卒業すべき理由(by 竹内義晴さん)
- Web制作を外注しても「社内に専門家が必要」なわけ(by Kokonutさん)
- 業務改善×育成×AI活用―人事本部発の「AIアイディアソン&ハッカソン」の舞台裏ー(by 丸山千尋さん)
投稿予定日忘れの防止
ブログフェスの参加者には投稿予定日という「締切」があります。今回は開催期間が3ヶ月半ととても長いので、自分の番が来るのが当分先…という方も多く、いつの間にか投稿予定日のことを忘れられてしまう懸念がありました。
そこで、今年は執筆者と投稿予定日の情報を全てkintoneアプリで管理して、投稿予定日の7日前・3日前・前日にリマインダーの通知が自動で送られるように設定しました。
この通知は運営だけでなく参加者でもあった私のところにも届き、焦って筆を進める事もありました(笑)

この方法が功を奏したのか多くの方が予定日通りに記事を投稿しました。しかし、当初の懸念通り時間が経てば経つほどに投稿予定日に間に合わない人の数が増えたのも事実でした…
"ブログフェス忘れ"の防止
会期が長いと、そもそもブログフェスのことを社内の人にすら忘れられてしまう可能性があります。
ブログフェスが始まったときの熱気を極力保温するため、ブログフェスで投稿された記事を社内で都度共有したり、節目のタイミングでそれまでの総括を発信するなどして、「今まさにブログフェスが行われている感じ」の演出に努めました。


ブログフェスを終えて
今回も事後アンケートを実施して様々な意見を募りました。
好評だった点は昨年と似ており、祭りならでは一体感があった点、メンバー主導のイベントでサイボウズらしさを感じられた点、案内がスムーズで執筆と投稿にあたっての迷いが少なかった点が主に挙げられました。
一方で、より改善しなければならない点もいくつかありました。
期間の長さ
20日間の短期集中型だった昨年と違い、今回は3ヶ月半もの期間が設けられたわけですが、長すぎることにより、
- 熱気の維持が難しい→時間と共にイベント自体の反響が減少し、終盤には「まだやってたんか」というマンネリムードになる
- 投稿予定日が後ろすぎるチームが現れる→夏フェスに参加したつもりが秋になるまで当番が来なくて期待外れになる
- 投稿しないといけないことを忘れる→投稿忘れや原稿落ちが終盤に近づくほど増加
などの諸問題が生じました。
そして、長期化と引き換えに1日あたりの記事数を抑えた割に、1記事あたりの注目度は昨年と大差ありませんでした。イベントとしての特別感を演出するならば、ホットなうちにスパッと終わる潔さが不可欠かもしれません。
他の人の記事を見る動きを作る難しさ
ブログフェスは社外に向けたイベントである一方、社内の人が普段馴染みのない部署の実情を知ってもらう機会にもなれば良いなと考えています。特に今回は部門の垣根を超えて参加チームが集まっており、サイボウズの中には何をしている人がいるのかを知るには絶好の機会でした。
しかし、前述の記事紹介などの施策をいくつか講じても、そうした動きを作るのは中々難しいものでした。同様に、社外に目を向けても他の人が書いた記事をSNSなどで拡散する動きはまだ活発と言える程のものではありませんでした。「記事を書く」という観点でブログフェスを楽しむ方は着実に増える一方、「記事を読む」ことにまで楽しみを見出す人を広げていくことにはまだまだ改善の余地があります。このような機会をどう作るか/そもそも作れるのかは今後も探求していきたいと考えています。
まとめ
以上が、7月〜11月に開催されたブログイベント「CYBOZU SUMMER BLOG FES '25」の経緯と顛末でした!
昨年の規模を超えるイベントを打つことができたこと、その中で様々な気づきや学びを得られたのがとても良かったです!来年の実施は未定ですが、こうした取り組みは今後も随時行いたいと思います。
なお、本イベントで投稿された120本の記事は、特設サイトでまとめられており、全て今でもお読みいただくことが可能です。皆様に有益な記事ばかりだと自負しておりますので、ぜひご覧ください!
最後になりましたが、ブログフェスを運営いただいた方々、ブログフェスに協力して宣伝活動や記事執筆などに取り組んでいただいた方々、そして社外にお披露目された記事に目を通していただいた方々に深くお礼申し上げます!
最後までお読みいただきありがとうございました!