千鳥走行

千鳥走行とは

千鳥走行とは複数台のバイクが連なって走るときは基本隊形であり、1つの車線内で各バイクが左右にずれて走る方法です。

先頭のバイクが車線の中央から少し右寄りを走ったら、2番目のバイクは左寄りを、3番目はまた右寄りを、というように、互い違いに隊列を組んで進みます。

この隊形が、鳥の千鳥(チドリ)の足跡のように見えることから名付けられました。

 行 時

赤信号停止時

メリット

安全性の向上

前走車の真後ろを走るのではなく、左右にずれることで、前方の視界が広がり、路上の障害物や路面の状況を早期に発見しやすくなります。

車間距離の確保

互い違いに並ぶことで、縦一列に並んだ場合と同じ車間距離を確保しつつ、隊列全体の長さを短くできます。

これにより、信号などで隊列が分断されるリスクが減ります。

お互いの状況確認

バックミラー越しにお互いの顔や状況を確認しやすくなり、コミュニケーションを取りやすくなります。

回避スペースの確保

前走車の左右に自身の回避スペースを確保できるため、何かあった際に迅速に回避行動をとることができます。

デメリットと注意点

道幅が狭い場所

幅の狭い道路やカーブが多い道では、千鳥走行を維持すると危険な場合があるため、状況に応じて縦一列の隊列に切り替える必要があります。

追越し車線での危険性

高速道路の追越し車線などで千鳥走行をすると、他の車両の通行を妨げる可能性があるため、注意が必要です。

片側1車線での右寄り

片側1車線の道路で右寄り(センターライン寄り)に走ると、車線逸脱と見なされるなど、他の車両への迷惑や違反行為となる可能性があるため、基本的には左寄りをキープする必要があります。

ワインディングは一列縦隊で

コーナリングをミスして膨らんでしまうこともあるし、見えないコーナーの先に駐車車両などの障害物があるかもしれないので、ワインディングでは一列縦隊で走るようにしましょう。

信号で列が分断した時のルールを決めておく

マスツーリングでは、信号で列が分断されることがあります。グループ内でルールが食い違わないように、あらかじめ対処方法を決めておきましょう。

重要なポイントは2つ。
・ルールをグループ内で統一する
 信号で分断されても焦らず、事前に決めたルールに従って行動しましょう。
・無理な行動は避ける
 列が分断されそうだからといって、無理に交差点を突っ切るのは大変危険です。事故の原因にに
 なるので、絶対にやめましょう。

千鳥走行は道路交通法の違反になるの?

道路交通法には、バイクの並走を直接禁止する条文はありません。そのため、複数台のバイクが千鳥走行を行っても、それ自体は違反行為にはなりません。むしろ、千鳥走行は、縦一列で走行するよりも車間距離と視野を確保しやすいため、安全な走行方法として推奨されています。

しかし、他車の運転を妨げたり、複数の車線を使用しての並列走行は取り締まりの対象となる可能性はあります。千鳥走行は違反ではありませんが、安全運転を妨げるような走り方は避けるべきです。

違反とみなされる可能性のある行為

共同危険行為等の禁止(道路交通法第68条)

集団で暴走行為などを行うことを禁じられています。
単なる複数台での走行でも、周囲に迷惑をかけたり、危険な運転と見なされたりすると、取り締まりの対象になる可能性があります。

蛇行運転

意図的に左右にふらつきながら走る蛇行運転は、危険運転とみなされ取り締まりの対象になります。
千鳥走行は、直進中に左右に位置を変えることはありますが、あくまで安全を確保するためのものであり、不必要な蛇行運転とは異なります。

並列走行の禁止(道路交通法第19条)

自転車やリヤカーなどの軽車両が、他の軽車両と並んで走る「並進」を禁止しています。バイクは軽車両ではないため、この条文は適用されません。

最後に

千鳥走行は、複数台のバイクが安全にグループ走行するための、非常に理にかなった隊形です。

千鳥走行を安全に行うためには、ただ形を真似るだけでなく、互いの状況を常に確認し合い、交通ルールとマナーを守ることが最も大切です。

グループ全体で安全意識を共有し、状況に応じた柔軟な対応を心がけることで、より快適で安全なマスツーリングを楽しむことができるでしょう。