東方神起は2005年に「Stay With Me Tonight」で日本デビューした韓国の男性ダンス&ボーカルグループ。日本におけるK-POPブームの先駆者となり、2000年代後半にヒット曲を大量輩出した。日本レコード協会によれば、これまでにフル配信ダウンロード売上10万以上を記録した曲は14曲で、その認定総売上は275万(歴代44位)となっている。こうしたデータを用いて当ブログ独自の計算式により作成した、東方神起のデジタル人気楽曲ランキングは以下のとおりである。

(ランキング作成方法および歴代デジタルヒット曲ランキングは以下記事参照↓)
上表をリリース順に並べたデジタル人気データは以下のとおり。

結成~2007年まで
東方神起は2003年にユンホ、チャンミン、ジェジュン、ユチョン、ジュンスの5人により韓国で結成された。すぐに自国内で同年の音楽賞を受賞する活躍を見せると、翌2004年からは海外進出を本格化。日本での活動もスタートし、翌2005年に1stシングル「Stay With Me Tonight」でメジャーデビューを果たした。
ただ、今でこそK-POP文化は日本国内に根付いているが、当時はまだ馴染みが薄かったこともあり、デビューしてすぐにブレイクというわけにはいかなかった。それでも精力的な新作発売やライブ活動を地道に続けた結果、徐々にその実力が認知されていき、じわじわと売上も上昇していく。
2007年6月発売の11thシングル「Lovin' you」は彼らの歌唱力が存分に活かされたバラードナンバーで、それまで以上の支持を集めた結果、リリース順では自身初となるフル配信10万ダウンロードを記録している。本曲がステップアップの契機となった曲なのは間違いない。
2008年
2008年に入ると人気の拡大とともに着実に売上が増加していった。1月発売の16thシングル「Purple Line」はフル配信10万ダウンロードを記録。本曲の洗練されたダンスミュージックは後の人気の広がりとともに支持された。
「どうして君を好きになってしまったんだろう?」
7月には23rdシングル「どうして君を好きになってしまったんだろう?」を発売。本曲で売上が急増し、累計は自身2位となるフル配信50万ダウンロードを記録した。その推移は以下のとおりである。
- 配信開始から9ヶ月後の2009年4月に10万ダウンロード突破
- 2年6ヶ月後の2011年1月に25万ダウンロード
- 4年4ヶ月後の2012年11月に35万ダウンロード
- 配信開始から5年6ヶ月後の2014年1月に50万ダウンロード達成
見てのとおり、急増と言っても発売後すぐにダウンロード売上が積み上がったわけではない。後年になればなるほど東方神起の代表曲としての本曲の支持が広がり、売上を拡大させていった動向がこの推移で可視化されている。
本曲は失恋を歌う切ないラブバラードで、メンバー5人の歌唱力が美しいメロディーを引き立てる仕上がりになっていた。繊細なファルセットとサビの力強い絶唱は、歌詞で描かれた想いを伝えることができなかった切なさや後悔を説得力ある形で表現しており、多くの感情移入を誘った。
10月には24thシングル「呪文-MIROTIC-」を発売し、フル配信10万ダウンロードを記録した。
2009年
2009年1月には25thシングル『Bolero/Kiss The Baby Sky/忘れないで』を発売。1曲目の「Bolero」がフル配信10万ダウンロードを記録した。
3月には26thシングル『Survivor -090325 4th Album "The Secret Code" Pre-Release Single-』を発売。表題曲「Survivor」がフル配信10万ダウンロードを記録した。
「Share The World」
そして4月には自身最大のヒット曲が誕生した。27thシングルとしてリリースした『Share The World/ウィーアー!』の1曲目に収録されている「Share The World」である。本曲はアニメ『ONE PIECE』のオープニングテーマとして幅広い認知を獲得し、自身最大売上となるフル配信75万ダウンロード、着うた50万ダウンロードを記録した。
フル配信ダウンロード売上推移は以下のとおり。
- 配信開始から1ヶ月で10万ダウンロード突破
- 3ヶ月で25万ダウンロード
- 11ヶ月後の2010年3月に50万ダウンロード
- 3年6ヶ月後の2012年10月に60万ダウンロード
- 配信開始から4年9ヶ月後の2014年1月に75万ダウンロード達成
見てのとおり、これまでの楽曲とは明らかに異なるハイペースで売上が積み上がり、1年も経たずに50万ダウンロード突破を果たしている。最終的にはミリオン一歩手前となる75万ダウンロードにまで到達した。
本曲は明るく前向きな曲を得意とする前山田健一による作曲で、軽快なリズムに乗せた5人の爽やかな歌声がアニメタイアップも経由してお茶の間に浸透し、多くの支持を獲得した。なお本曲は後述する事態の影響で残念ながら2025年現在ストリーミング配信が解禁されていない(ただしYouTubeではMVが公開されている)。
また、本シングルの2曲目「ウィーアー!」も2008年12月にデジタル先行リリースしており、累計はフル配信10万ダウンロードを記録している。本曲は言わずと知れたきただにひろしの同名曲のカバーで、「Share The World」の前のオープニングテーマとして起用されていた。まさにONE PIECE盤とも言うべきシングルにより東方神起の人気は更にステップアップした。
「Share The World」のヒットで一段高となったアーティスト人気は次の28thシングル「Stand by U」の売上にも反映され、累計はフル配信25万ダウンロードを記録した。
同月には東京ドーム公演も成功させ、グループの人気は絶頂を迎えたが、このタイミングでメンバーのうちジェジュン、ユチョン、ジュンスと、韓国の所属事務所SMエンターテインメントとの関係が悪化。和解に向けた交渉も難航し、グループとしての活動が困難な状況に陥る。
そんな中でもできる範囲で作品のリリースが続けられた。9月には初の配信限定シングル「甘く果てしなく」をリリースし、フル配信10万ダウンロードを記録した。
2010年以降
2010年1月には29thシングル「BREAK OUT!」をリリースし、Billboard JAPAN Hot 100では本曲で自身初の週間1位を獲得。累計はフル配信10万ダウンロードを記録し、困難な状況の中でも売上が維持された。
しかし結局事態は打開されず、2010年は半年間のグループとしての活動休止の末、11月に残ったメンバーのユンホとチャンミンの2人により東方神起としての活動を再開することとなった。
2011年1月には活動再開を飾る31stシングル「Why? (Keep Your Head Down)」をリリース。本曲はガツンと聴かせるダンスロックチューンになっており、歌詞の内容も信じていた愛に裏切られた男の激しく昂ぶった感情が表現されたものになっている。それまでのグループ活動を巡る困難でたまった鬱憤を叩きつけたようにも見えたこの曲はファンだけに留まらず多くのリスナーを引き込み、フル配信25万ダウンロードを売り上げた。
東方神起 / 「Why? [Keep Your Head Down]」Music Video(Full Version)
続いて7月には32ndシングル「Superstar」を発売。Billboard JAPAN Hot 100で週間1位を獲得した。
9月には活動再開後初となる5thオリジナルアルバム『TONE』をリリース。収録曲のうち、リードトラックとして発売1週前にデジタル先行リリースした「B.U.T (BE-AU-TY)」がフル配信10万ダウンロードを記録した。
2012年12月には36thシングル「Catch Me -If you wanna-」をデジタル先行リリースし、フル配信10万ダウンロードを記録した。
今のところ、フル配信ダウンロード売上が10万を超えた楽曲は「Catch Me -If you wanna-」が最後となっている。しかし以降も定期的に存在感が発揮されており、2014年には「Sweat」「Time Works Wonders」の2曲がBillboard JAPAN Hot 100で週間1位を獲得している。
まとめ
以上まで見てきたとおり、東方神起は多くの困難を伴いながらも日本国内の活動を長期に渡り継続させており、その楽曲人気はダウンロード売上を通じて確認することができた。特に日本にK-POP文化を持ち込んだ立役者としての実績は大きく、ライブパフォーマンスへの支持も未だ根強い。今後の活躍にも大いに期待される。
ここで紹介した数多くのヒット曲を手元に所有したい場合は、入口として2010年に発売されたベストアルバム『BEST SELECTION 2010』がおすすめ。ストリーミング配信が解禁されていない自身最大人気曲「Share The World」等が収録されている。
この記事で紹介したダウンロード売上データは日本レコード協会HP内の下記サイトで検索することができる。新たな発見の宝庫なので、時間があれば好きな曲やアーティストのダウンロード売上を検索してみることをおすすめする。

