校舎の影
2009年 04月 12日
昔の風景が
校舎の影に
照らされていた。
ロータリーの中央には
大きなやしの木が
三本立っている。
三台の小さなスクーターが
何色ものフルーツを抱えながら
ロータリーの周りを
ぐるぐると走っていた。
石を砕く音が
教室からは聞こえてくる。
校舎の影で
数人の友達と
一緒にしゃがんでいた。
今日の定食は何だろうか。
整列された自転車が風になびき
塀沿いの焼却炉では
廃材が次々と燃やされていった。
火の勢いは
老人の小便のように弱く
立ち上る煙は
子供の願いのように儚かった。
小さな裏の通用門には
壊れたカギがかかっていて
何の苦労もなく
ビリヤード場に忍び込めた。
勝ち負けを争うのは
もうやめようよと
誰が言うともなく
そう感じていた。
平和で孤独で
全てをもてあましていた。
校舎の影は
友達が守り続けている。
やしの木の隙間に
太陽が沈んでいく。
やがてスクーターのフルーツは
すべて西の空を吸収し
赤くなってから藍色に染まり
闇となった。
石が砕かれるたびに
三本のやしの木は
身を寄せ合うようにして
小さく震えた。
校舎の影に
照らされていた。
ロータリーの中央には
大きなやしの木が
三本立っている。
三台の小さなスクーターが
何色ものフルーツを抱えながら
ロータリーの周りを
ぐるぐると走っていた。
石を砕く音が
教室からは聞こえてくる。
校舎の影で
数人の友達と
一緒にしゃがんでいた。
今日の定食は何だろうか。
整列された自転車が風になびき
塀沿いの焼却炉では
廃材が次々と燃やされていった。
火の勢いは
老人の小便のように弱く
立ち上る煙は
子供の願いのように儚かった。
小さな裏の通用門には
壊れたカギがかかっていて
何の苦労もなく
ビリヤード場に忍び込めた。
勝ち負けを争うのは
もうやめようよと
誰が言うともなく
そう感じていた。
平和で孤独で
全てをもてあましていた。
校舎の影は
友達が守り続けている。
やしの木の隙間に
太陽が沈んでいく。
やがてスクーターのフルーツは
すべて西の空を吸収し
赤くなってから藍色に染まり
闇となった。
石が砕かれるたびに
三本のやしの木は
身を寄せ合うようにして
小さく震えた。
by windproof74
| 2009-04-12 01:50
| 散文

