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Mr K.Iwamuraさんの棒屋根かばん


Mr K.Iwamuraさんの棒屋根かばん


ビートル67に積んでいた皮トランクを子供に持って行かれて
何か良いビートルのトランクのトランクが無いか探しいましたが、
大洲の帰りに立ち寄ったアンティークショップに出逢いがありました。
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このバックは個人的に

「レア度NO.1」「驚き度NO.1」の「棒屋根かばん」です。
ほとんどの紳士カバンのルーツはイギリスからとされているらしく、このタイプのカバンは
本国イギリスでは「Gladstone bag(グラッドストーンバッグ)」と呼ばれてます。

1898年(明治31年)頃から日本で作られ、後に二本手も製作され、平屋根、丸屋根等変型も作られたようです。

さあ、このバックでしばし旅に出ましょう。




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アンティークショップにて

私:「このバックは珍しいですね。程度も良いですがおくらですか?」
店主:「○○○円で良いですよ。このバックは大きなお屋敷の倉庫整理で出された物を買い取ったんです。」
私:「それでいいんですか? 気が変わらないうちにいただきます。」
相棒:「ビートルにも似合いそうね。。」







BGMで。






このバックの旅の始まりは、横に貼られていた味わい深い一枚のステッカーからです。

私:「Mr K.Iwamura 日本の方のようだが...」
私:「何か奇妙な絵が書いていて、tokyo hotel とも書いてあるな...」
相棒:「古いバックみたいだし、少し調べてみたら?」
私:「SOERABAJAJAVAと端に書いているが、何だ?」


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私:「バックの取っ手に大阪商船のタグが付いている」
相棒:「船の会社のようね。」
私:「大阪商船は今の商船三井の前身の会社で、日本で一番古い船会社....で外国航路の定期運航に..だって。」
相棒:「待って、ステッカーの破れているところに1928年2月6日と書いてある。」
私:「という事は、Mrイワムラさんが88年前にどっかに行った時のバックだよ。SOERABAJAJAVAってなに?」
相棒:「スラバヤって読むらしいよ。インドネシアのスラバヤという場所みたいね。」
私+相棒:「ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ............ 遠いね。」
私:「ネシアに出張で行った時も飛行機を乗り継いで、トランジットを入れて8時間くらいはかかったんじゃないかな..」
相棒:「その時代なら、きっと遺言状を書いて旅に出てたんじゃないの? きっとそうよ!」



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大阪商船の歴史を商船三井のHPで調べてみると
スラバヤには「でりい丸」という定期船が就航していたようです。

私:「この船がそうらしいけれど、外航船の雰囲気があって乗ってみたいね..」



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航路は下の地図のような感じらしい。
神戸を出港して約30日をかけてスラバヤまでいっていたとは....

相棒:「88年も前なのに、外国に行くなんて大変なお金が掛かったんじゃないの?」
私:「載ってるよ、当時1等208円 2等 136円 3等69円だって、当時の公務員初任給75円 らしいから、
諸説あるらしいけれど、現在の貨幣価値に換算すると1等で85万円~110万円位だと思う。」
相棒:「イワムラさんはお金持ちだね。それにしても海外旅行だったらアメリカとかフランス..に行かない? 何でスラバヤなのかな?」




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私:「当時のジャワ島は天然ゴムやヤシ油、材木に石油...とかなり魅力的な資源国で日本にも多く輸出していたみたい。」
相棒:「それで..」
私:「これらの資源開発や輸出に関わる日本人も多く移住した人も多くいるらしいよ。」
相棒:「バックが日本にあるということは移住ではないから、商社マンだったのかな?」
私:「それか、インドネシアの資源を輸入している会社経営とか... 大きなお屋敷から買ったと言っていたから...」
相棒:「そうよ! きっとそう!」
私:「仮に30歳で渡ったとしても88年前だから、ご存命なら118歳か.... お話を聞きたいな.....」
相棒:「このバックは凄く遠くの異国へ行ってきたんだね。」



当時のスラバヤの風景
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トランクの両端は独特な金具で止めています。



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棒屋根の鉄のバーの部分も本来は皮が貼られていたはずですが、今はありません。




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がま口のように開きます。
ショルダー掛けができるように付属ベルトがあり、皮も柔らかく使用できます。



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私:「このバックに着替えを入れ、ライカやモンブランの万年筆..も突っ込んで正装姿で.......ねぇ..? 」
相棒:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

振り返るとソファーで寝ていて、返事をしてくれたのは相棒のお腹で寝ていた桜菜でした。
愛犬のmomoも爆睡中。
夜中に私だけが遠く南の異国に渡った方の事を妄想していました。



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当時の資料も少なく、これ以上の調べはしていないのですが大切に受け継いで
使わせていただこうと思います。

次の休みにビートルに積み込む事にします。
おしまい。





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by beetlemomo67 | 2016-09-08 21:45 | スローライフ | Trackback | Comments(0)

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