Beanの日記

徒然日記

「ヘタレ人類学者、沙漠をゆく」

「ヘタレ人類学者、沙漠をゆく」

筆者がインドのフィールドワークで経験した異文化コミュニケーションをエッセイにした作品。

 

これまで当たり前だと思っていたことが通用しない。自分に根付いた常識、正しさがゆらぐ。知識をひっぱりだして頭で理解して自分を納得させようとしたり、ありのままを受け入れようとしたりと、とにかく悩む。

多様性を認め合うということがどういうことなのか、筆者の経験のお裾分けをしてもらった。真剣勝負でぶつかり合って、時間がかかる。簡単なことではない。

改めて、「人類学」がなんなのかを調べた。「生物人類学」、「考古学」、「言語人類学」、「文化人類学(または社会人類学)」の4分野があるらしい。筆者は社会人類学者にあたる。

 

 

【メモ】

日本では、「ありがとう」という感謝の言葉は重要だが、筆者がフィールドワークした地域(文化)では、感謝の言葉を伝えてはならない。

言葉はいらない。彼らは、自分がしてもらったことを確実に覚えていて、チャンスをうかがってはその感謝の意を、具体的な行動やもののやり取りの中で表明していたのだ。

 彼らは、それをその場で言葉にしてしまうことで、関係そのものが崩れてしまうような、もしくは返礼のあからさまな表明が、返礼行為そのものを台無しにしてしまうような、そんな感覚を持っているのではないか。

 

「ありがとう」の不在は、僕がとらえてきたようなものではない。(中略)でも、それらが正しくて、僕らが間違っていた、と言う話ではない。僕らが作る関係の、様式が違うというだけだ。どれも正解ではないし、どれも間違っていない。けれど、「これこそが正しい(=あたりまえ)」という領域から少しだけ距離をとって、ゆさぶられてみる。そんな「ゆらぎ」領域に足を踏み込むことで、僕らは少しだけ自由になれる。

 

「ポルターガイストの囚人」

「ポルターガイストの囚人」

「深淵のテレパス」がよかったので、次作のこちらも読んだ。貞子系。

私は「深淵の~」のほうが好き。

「医者とのつきあい方大全 医者のトリセツ」

「医者とのつきあい方大全 医者のトリセツ」

普通に社会生活を行っている人であれば、当たり前のことが書かれている。それを現役の開業医が語っているというのがこの本の価値だと思う。

ただね、健康な時には普通にできることが、体調が悪くなると余裕がなくなってできなくなる。そこを医師やスタッフに理解して対応してほしいと思うのは無理なことだろうか。

 

「変だな」「嫌だな」「あわないな」と思う医師や病院だった場合は、丁寧に距離を置き、他をまわればよい。その際はこれまでの経緯(病名や診断内容、薬や治療方針)を話すこと(診断が速やかにに行える)。改めて別の病院に来た理由は、先に行った病院や医師をディスルのではなく、他の医師の診断も仰ごうと思ったでよい。

 

 

【改めて思ったこと】

例えば病名や診断内容、薬や治療方針。これらはちゃんと聞きたいけれど、体調不良でぼぉーっとしていると医師のペースに任せてしまうところがある。医師は説明しているつもりでも、一般人にはわからないことが多い。なんとなくそれ以上聞きにくくてうやむやにしているが、自分の体のこと、しかも診察料を払っているんだから、これからはしっかりと確認しようと思った(医師がそう書いているので、改めて思った)。

 

「PRIZE」

「PRIZE」

天羽カイン(作家)の狂気ぶりがよかった。

 

多くは書かれていないが、緒沢千紘への責任を感じている。いつか2人が再会する日がくるのだろうか。

 

【記憶に残った言葉】

「小説は、描写しすぎてはいけない。読者を信じて読者に想像させることが重要。」ということが書かれており、感銘をうけた。作家が作った世界を完成させながら読んでいくことが、読書の醍醐味だと思う。

人間関係でもそいうの、あるだろうなぁと思う。誤解がないように全てを言い切るというのも大切だが、「どういうことだろう」と自分で考えることが大切なこともある。

 

「をんごく」

「をんごく」

『骨を喰む真珠』とは違った世界観だった。怪談ではあるが、ファンタジー要素がありストーリーがあるのは同じ。古い言葉・方言でじっくり読ますので小説の世界に吸い込まれる。
主要な登場人物がおさまるところにおさまって話が終わるので読後感はよい。

 

「世界でいちばん素敵な微生物の教室」

「世界でいちばん素敵な微生物の教室」

どのページにも美しい写真が掲載されており、魅せられてページを見ると興味深い話が添えられている。文字の見出しは大きいが、詳細は細くて小さいフォントなので読みづらい。でも、写真の美しさを魅せるためには仕方ないのかもと納得した。

「世界でいちばん素敵な教室シリーズ」は他のテーマでもたくさんでているので、借りて読もうと思う。

 

【メモ】

・腸は第二の脳

腸は脳に次いで多くの神経細胞があり、その数は約1億にのぼる。脳から独立した神経ネットワークを通じて、他の臓器に指令を送ることができる。一方で脳とは密接に連携しており、互いに影響を与え合う関係にある(脳腸相関)。

例)ストレスを感じると腹痛が起こる

例)下痢や便秘など腸の不調が起こると、脳にもストレスがかかる

腸の消化器系以外の作用は、神経系、免疫系、ホルモン分泌がある。

 

 

「おひとりさま日和 さわやかな転機」

「おひとりさま日和 さわやかな転機」

6人の作家が書いた話が1話ずつ入った6話の短編集。どの作品もよかったが、「アンジェがくれたもの」は涙、「セッション」は私もドラムに挑戦してみようかなと思った。