女シャーロックホームズ

今回は、蜀犬の友人N先輩から聞いたエピソードを紹介したい。 N先輩は蜀犬が勤務していた会社で知り合ったのだが、当然、家庭があるのは、関東の通勤圏内である。 その当時、N先輩には高齢のご母堂がいたのだが、遠く離れた実家にひとりで住んでいた。N先輩…

源義経はジンギスカンになれるか?

平安末期、平家を滅ぼす大功を建てながら兄に疎まれ、衣川で討ち死にしたと言われている源義経であるが、実は死んでおらず、その後、大陸に渡ってジンギスカン(チンギス・ハーン)になった、という説がある。 もちろん、正当な歴史としては認められていない…

日本とイギリス「ロシアを恐れた島国」の決定的な選択の違い

2025年10月09日付のダイヤモンド・オンラインに、『日本とイギリス「ロシアを恐れた島国」の決定的な選択の違い』という記事が掲載された。明治以降、島国・日本が取った国家戦略を同じ島国・英国と地政学的な観点から比較しようとするものである。 元ネタは…

ピリ・レイスの地図

1.ピリ・レイスの地図の謎 考古学的遺物の中には、当時の文化レベルを超えていたと考えらる遺物が存在する。それらは、オーパーツ(Out- Of- Place Artifacts = 場違いな加工物)と呼ばれている。 バクダットの遺跡から発見された電池、南米の遺跡から発見…

九三式酸素魚雷の構造の謎?

飛行機や自動車などのメカニズムをヴィジュアルで解説する手法には、写真やイラストがある。「百分の一見に如かず」、「目は口ほどのものを言う」というように、実物を手に取るように見せてくれる、ビジュアルは物事を理解するうえで、極めて有効な手段であ…

漫画評論界の大御所を批判する

小説や映画などのメディアから大きな影響を受け、それがその後の本人の人生をも左右することになる、というのは、よく聞く話である。 実は、蜀犬にも自分の人生に大きく関わったと言える作品がある。昔々、大学受験に失敗し、滑り止めに入った大学で鬱々とし…

エンジンとモータの違い

1.言葉は世につれ 言葉の意味は歴史とともに変わっていくものであるが、あまりに多様しすぎた結果、本来の意味と変わってしまい、結果として「誤用」が一般化するのは問題だろう。 例えば、「ターボ」という言葉がある。元々は、水車など回転する機械を現わ…

ロケット戦闘機『秋水』の思い出

7月7日といえば七夕であるが、昭和20(1945)年7月07日、日本初のロケット戦闘機「秋水」が初飛行した。 宇宙繋がりということで、今回はこのロケット戦闘機「秋水」をテーマに書いてみたい。 第2次大戦末期、アメリカは原子爆弾、イギリスは後のコンピ…

空気圧バイク

>福岡市城南区の市立博多工業高の3年生が、圧縮空気で走る自動二輪「空気バイク」>を製作した。既存のガソリンエンジンをもとに独自開発した空気エンジンを搭載し>た。>同高によると、同様の開発例は他にないといい、1月に市内で開かれた県高校工業>ク…

地動説の証明

2025年春、NHK(地上波)で放送中のアニメ「チ。-地球の運動について-」が話題になっている。 原作漫画は、『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、2020年42・43合併号から2022年20号まで連載された魚豊氏の青年向け漫画作品 『チ。-地球の運動につい…

空飛ぶクルマはモノになるか?

1.大阪万博 2025年4月、大坂万博が開催され、目玉のひとつであった「空飛ぶクルマ」がデモフライトを行った。これに対して、SNS上では、イメージが違う、ただの有人ドローンでは、と言った批判が出てきている。 映画「ブレードランナー」(1982年 リドリ…

オウム真理教と論理学

1.地下鉄サリン事件 1995年3月20日、オウム真理教の信者らが営団地下鉄(現在の東京メトロ)の地下鉄車両内に神経ガス・サリンを散布し、乗客および職員14名が死亡、さらに被害者の救助にあたった人々も含めて6300人あまりの被害者が出た。いわゆる地…

法律に書いてない

法律そのものは逸脱していないものの、その法律の趣旨から考えて従来の常識に反するといった行動が行われた時、「法律に書かれていません」という言葉を最近のニュース解説などで良く聞くようになった。 2024年の東京都知事選挙で、立候補者本人とは何の関係…

メガソーラーの所要面積試算

キャノングローバル総研・研究主幹の杉山大志氏が、『研究ノート メガソーラーの所要面積試算』というタイトルで、100万キロワットの原子力発電所をメガソーラーで代替した場合の所要面積を試算している。(以下、『研究ノート』)計算式も載せているので…

火力発電をメガソーラーで代替する

令和2(2020)年10月26日 第203回国会で、菅義偉首相は2050年カーボンニュートラルの長期目標と、整合的で野心的な目標として、我が国が2030年度において温室効果ガスの2013年度からの46%削減を目指すことを宣言するとともに、さらに、50%の高みに向け挑戦…

メガソーラーのウソ

一定速度で水平飛行する飛行機が600km離れた2地点間を移動した時に2時間かかったとする。その速度は、以下のように計算される。 600(km)÷2(h)=300(km/h) ここでの注目ポイントは、求めたいものが速度ならば、答えの単位が速度になっていることである。要す…

AI問答:ヒトラーの業績

ドイツ第三帝国総統アドルフ・ヒトラーといえば、20世紀最大の独裁者として、筆頭に名前が上げられる人物である。ネットで検索しても悪名しか出てこないが、今回はChatGPTにヒトラーの業績について質問してみたい。 +++++++++++++++++++…

AI問題:一人の捕虜を助けるべきか?

SF界の巨匠ロバート.A・ハインラインが1 960年代に発表した小説「宇宙の戦士(原題:スターシップトゥルーパーズ)」は、兵役に志願し、無事に退役出来た人間のみに選挙/被選挙権が与えられる選挙制度など右翼的民主主義とでもいうべき内容であり、発表後…

AI問答:謀略?女性差別撤廃委員会勧告

2024年10月30日、国連の女性差別撤廃委員会が日本に対し、皇位継承における男女平等を保障するためとして、皇室典範の改正を勧告した。 日本ではUnited Nationsを国連などと誤訳しているが、常任理事国の中国では『連合国』と表記している。この常任理事国の…

AIは宇宙船の到達時間を計算できるか?

昔々、蜀犬が小学生の時の話であるが、ある天文関係の本を読んでいた時、コラムの欄にちょっとしたクイズが載っていた。 それは、『光速度で航行可能な宇宙船で地球を出発すると太陽に到着するのは何秒後か?』というものであった。クイズ自体は単純な算数問…

AI問答:真珠湾攻撃

第二次大戦中、盛んに用いられたものの、その後、まったく使われなくなった戦術に航空機による魚雷攻撃、略して「航空雷撃」がある。これは、雷撃機(魚雷攻撃に特化した固定翼の航空機)が、目標となる艦船に対して低高度で水平飛行しながら接近し、目視距…

AI問答:巨大恐竜の謎

一辺が1センチで質量1グラムの立方体のサイコロがあるとする。このサイコロを使って一辺が2センチのサイコロにするにはどうすればよいだろうか? 答えはサイコロ4つを田の字型に並べ、それを2段重ねにすればよい。これで一辺が2センチのサイコロの完成…

皇位継承と遺伝子

2020年頃より女性天皇待望論、旧宮家の復活など、日本の天皇制の変革に関して、さまざまな議論が沸き上がっている。蜀犬がその中で気になったのは、遺伝子(Y染色体)論を珍説としていることである。 一般的に多くの人間が集まって作る組織、組織体の維持継…

切りかえろ

今では無為徒食の蜀犬であるが、現役時代の勤務先では従業員のほとんどが自動車通勤だったため、年に一回ほど、会社主催で交通安全講話が行われていた。所轄の警察署の交通課から警察官がやって来て、交通刑務所の受刑者たちが書いた反省文をいくつか朗読す…

コロンブス炎上に見る日本人の貧弱な歴史の素養

人気J-POPバンド、Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル、以下ミセス)がコカ・コーラのキャンペーンソングとして発表した、ミュージックビデオ(以下MV)「コロンブス」が2024年6月12日に公開されたが、その内容が人種差別的だと問題となり、翌13日午…

自動車メーカーの不正認証試験  エアバッグのタイマー作動について

2024年6月 トヨタ、ホンダなど日本を代表する自動車メーカーが『認証試験』で不正を行っていたことが明らかになった。この認証制度は自動車関連の法律の根幹をなすもので、日本国内で販売される全自動車に対して適用され、認証試験に合格していなければ、自…

マイナンバーカードは欠陥設計

2024年5月、偽造されたマイナンバーカードを使って他人のスマホの電話番号を乗っ取り、各種アプリのアカウントに侵入して、コード決済やECで高額な決済をするという詐欺事件が明らかになった。 そもそもマイナンバーカードに保存されたデータはICチップに保…

なぜなぜ分析は役に立つか?

日本の製造業の強みである高品質のモノづくりを支えるためにさまざまな品質管理手法が導入されている。特にトヨタ自動車から生まれた問題解決のフレームワーク「なぜなぜ分析」は、トヨタ自動車工業の元副社長である大野耐一氏の著書『トヨタ生産方式』(大…

H3ロケット打ち上げ失敗 その2 冗長性設計

2024年2月17日、国産ロケットH3-2号機が打ち上げに成功した。 それから遡ること約1年前、2023年3月07日、H3-1号機は打ち上げ後に第2段ロケットエンジン点火に失敗し、地上からの爆破指令によって高価なゴミとなった. この打ち上げ失敗の原因を特定…

H3ロケット打ち上げ失敗 その1

1.H3ロケット打ち上げ犯騒曲 2024年2月17日、国産ロケットH3-2号機が打ち上げに成功した。1年前の打ち上げ中止から数えて3度目にしての成功である。例によって、マスコミお得意の手のひら返しで、「激しさを増す宇宙ビジネスをめぐる国際競争で今後の…