おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



竹内まりやさんが語る渋谷陽一さんのこと

山下達郎サンデーソングブック2025年12月28日『年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)Part 2』より抜粋


まりやさん:渋谷陽一さんが、今年7月にお亡くなりになって。
私は渋谷さんとは、1994年の『Impressions』を出した時に、フォトエッセイをROCKIN’ON社で出していただいて。
本当に渋谷さんと毎日3、4時間インタビューをして、聞き書きだったんですけども。
そのエッセイをやってた頃に、よーく渋谷さんとお話ししてて。
「実のところ渋谷さんて私の曲の中でなんか好きなものがありますか?」って聞いたら、多分『プラスティック・ラブ』とかそういうの言うのかなと思ったら、「いや僕『駅』が好きなんだ」っておっしゃって。意外だったんですよね。

達郎氏:ヨーロッパテイストがあるから彼は。ブリティッシュでしょ。

まりやさん:ああそっか。なんかそれがすごく印象に残ってて。
で最後に彼とメールのやり取りしたのは、そのフォトエッセイの時に撮影してくれたカート・マーカスさんという写真家の方が亡くなられた時に「カートさんいいカメラマンだったよね」っていうやり取りをしたのが最後で。
それからお会いできてないので、本当に。
なんかすごく惜しい人だったなって今でも思いますけど。

達郎氏:本当に。

まりやさん:だから私も今回のツアーに誘ったんですけど、返事がなかったから、とっても残念だったな。

達郎氏:結構闘病長かったんですよ。

まりやさん:そうだよね。うん。だから渋谷さんに感謝を込めて、追悼の意を表して、今日は最後に「駅」をかけたいと思います。