1.はじめに:戦後建国神話のおさらい前回の戦後建国神話についての話の続きです。 ここで「神話」と言っていますが、その定義は前の記事で説明した通りで、別に文字通り「神」が登場する必要はないし、必ずしも宗教的な意義もありません。改めてもう一度、「神話」の一般的な定義を再確認してみます。 「世界の起源や人間が遵守すべき生き方等の由来について、太古に起こったとされる一連のできごとに基づいて説明する神聖な物語。議論の余地なく承認され,帰依されねばならず、絶対的な真実を啓示するものとされる」 神話学者吉田敦彦によるこの定義を踏まえつつ、戦後建国神話についても改めて概略を見てみましょう。 「軍国主義にとらわれて侵略戦争に走り、国民は(=場合により他国民にも言及)多くの苦しみを受け、1945年に戦争に敗れてあやまちを反省し、新たな憲法を作って(与えられて)まったく新しい平和国家を作り、崇高な平和主義の理想