
あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします
年頭にふさわしい特別の本、とはいきませんでしたが、私の好きな作家の近著で読後感のよいものを選んでみました。
主人公は45歳の主婦。というか、主婦だった女性。夫の身勝手な理由でほぼ一方的に離婚され、一人娘の親権も父親の側に。行き場を失った彼女は、SNSで知り合った女性に誘われて、とりあえず半年、京都のシェアハウスに住み、ゲストハウスの運営を手伝うことに。
という設定の物語。
読んでみての感想。
間違いなく、ふだん私が読まないタイプの小説。謎解きの要素もなく、この作者でなければ読まなかっただろう。にもかかわらず、とても読みやすく、ほぼ中断なく読み終えることができた。
この作者の心理描写には定評のあるところだが、この作品でも、主人公の心の動きが丁寧に描かれている。また、京都の街がとても魅力的に描かれている。
主人公の苦境は、男性に都合のよい社会の仕組みや風潮によるところが多く、男として責められているような感じがなくはない。が、新しい街で、さまざまな人たちと交流し、新しい生き方と折り合いをつけようとする主人公に、すなおに共感できた。(その糸口が料理であることにも納得)
追記
今年のおせちは子供世帯が不在なので少なめに作りました。同居人からは、 煮物の味が薄い、少し貧乏くさい、との感想をいただきました。






