2 : 以下、名... - 2017/01/09 02:22:50.36 mmYkrG800 1/46



昔、お姉ちゃんとことりさんと海未さんと一緒に、隣町に遊びに行ったことがある。

でも、道にはぐれてしまった。

雪穂『どうしよう海未ちゃん。ことりちゃんとお姉ちゃんとはぐれちゃったよ!』

海未『大丈夫です。雪穂は私が何があっても守ります。』

雪穂『でも、道に迷っちゃったよ?』

海未『大丈夫です。確か、ここを通れば…』

そう言った海未さんは、誰よりもかっこよくて…

しばらくついていくと、

海未『ほら、見てください!雪穂!この道、覚えているでしょう?』

3 : 以下、名... - 2017/01/09 02:25:06.60 mmYkrG800 2/46

雪穂『…ぁ』

雪穂『良かった…』

海未『これで帰れますよ。』

そこには、そう言って笑う夕陽を纏ったプリンセスがいた。
私はその場所を、忘れていない。

そこで私は…海未さんのことが好きになった。

その後、

穂乃果『ごめんね!海未ちゃん、雪穂!』

ことり『大丈夫だった?』

お姉ちゃん、ことりさんが泣きながら謝った。

海未『私たちは大丈夫ですよ。』

そのまま丸く収まる…
わけもなく、

それぞれの親に怒られた。

でも、一生に残る体験をした。


4 : 以下、名... - 2017/01/09 02:58:17.13 mmYkrG800 3/46

今でも鮮明に覚えている。
私の大事な、思い出…

ぁあ!つい昔のことを…

雪穂「そういえば亜里沙遅いなぁ…」

今日はμ'sのライブがある。
ここで雪穂と待ち合わせしているんだけど、
まだ亜里沙が来ていない。

電話掛けてみよう。

雪穂「おーい、亜里沙ー、今日μ'sのライブでしょ?早く行かないと。」

亜里沙『ごめん雪穂。今いくよ。』

亜里沙『後少しでつくから。』

雪穂「まぁいいけど…」

数分後、亜里沙がやってきた。

雪穂「どうしたの?遅くなって。」

6 : 以下、名... - 2017/01/09 13:48:52.86 mmYkrG800 4/46

亜里沙「雪穂…私が海未さんに憧れてるの…知ってるよね。」

雪穂「知ってるよ…」

その気持ちは、私も…

亜里沙「今日…告白してみようかなって…思ってさ。」

雪穂「え…」

亜里沙「手紙書いてたら遅くなっちゃった。ごめんね。」

雪穂「…!」

私はどう反応したらいいか分からなかった。
やめといた方がいい、というのもどうかと思うし、友達として、応援するほかなかった。

亜里沙「雪穂?聞いてる?」

7 : 以下、名... - 2017/01/09 13:49:59.13 mmYkrG800 5/46

雪穂「…聞いてるよ。頑張ってね!告白、応援するよ!」

亜里沙「本当に!?ありがとう雪穂!」

雪穂「分かった。分かったから恥ずかしいな。」

雪穂「それで…どうやって告白するの?」

亜里沙「今日のライブが終わった後、この手紙を渡そうと思って。」

雪穂「なるほどね。」

亜里沙「緊張するなぁ…」

雪穂「大丈夫だよ。亜里沙なら。」

亜里沙「ありがとう。」


……
…………

ライブ後に海未さんに告白する。
亜里沙はそう言った。
そして…
μ'sのライブが終わった。

8 : 以下、名... - 2017/01/09 14:42:24.84 mmYkrG800 6/46

雪穂「亜里沙…いよいよだね。」

亜里沙「そうだね…」

さすがに緊張の色が伺える。

雪穂「あ、海未さんだよ!」

亜里沙「やっぱやめておこうかな…」

雪穂「何言ってんの、弱気になっちゃダメだよ。当たって砕けろだよ!」

亜里沙「砕けちゃダメでしょ。」

雪穂「まぁそうだけどね。」

亜里沙「やっぱり雪穂は穂乃果さんの妹だね。」

雪穂「行ってきな…」

これでいい…
これでいいんだ。
亜里沙に…幸せになってもらいさえすれば。

9 : 以下、名... - 2017/01/09 14:50:25.98 mmYkrG800 7/46


……

どれくらい待っただろうか。
まだ、亜里沙は帰ってこない。

雪穂「遅いなぁ。」

亜里沙「雪穂。」

雪穂「亜里沙!どうだった?」

亜里沙「ダメだった。」

今の自分は最低だ。
少し…喜んでしまった。

雪穂「そっか…」

雪穂「しかたないよ。で、どんな理由で断られたの?」

亜里沙「好きな人がいるって…」

雪穂「そっか…」

一体誰なんだろうか。

10 : 以下、名... - 2017/01/09 15:18:33.85 mmYkrG800 8/46

雪穂「亜里沙!今日はたくさん遊んで忘れよう!」

亜里沙「え、でももう夕方___」

雪穂「まだまだこれからだよ!」

亜里沙「えぇ~。」


……
…………

それから1週間。
亜里沙はもうすっかり立ち直っていた。
でも、びっくりした出来事があった。
海未さんから、話があるから神社に来てくれということを聞いた。

11 : 以下、名... - 2017/01/09 15:32:54.53 mmYkrG800 9/46

海未「あ、雪穂。」

雪穂「海未さん、こんにちは。」

海未「すみません。わざわざ来ていただいて。」

雪穂「いえいえ、こちらこそですよ。」

雪穂「それで…話って何ですか?」

海未「はい…」

海未「先日…亜里沙にその…告白をされてですね。」

ここで、どういう返しをすればいいのか、私は迷った。知ってるとも言えないし、嘘はつきたくない。

いや、嘘も方便なのかもしれない。

雪穂「あ、そ、そうなんですか?」

12 : 以下、名... - 2017/01/09 16:22:07.07 mmYkrG800 10/46

自分でも気が付いた。
私は嘘が下手すぎる。

海未「そうなんです。それで、私、亜里沙の告白を拒否したんですよ。いわゆる、フったというんですかね。」

それに私は小さく頷くと、海未さんは続けてこう言った。

海未「そ、それで…亜里沙が、悲しんでないかと思いまして。」

優しい。
これだから私はこの人が好きなんだ。

雪穂「大丈夫です。亜里沙はしっかり立ち直りましたよ。」

海未「…!良かった…」

13 : 以下、名... - 2017/01/09 17:41:54.88 mmYkrG800 11/46

雪穂「それで海未さん…聞きましたよ…海未さん、好きな人がいるんですってね。」

言ったあと、私は後悔した。
この情報は、亜里沙が海未さんに告白したということを知らないと、入手できない。

海未「なぜそれを…?」

ま、まずい。

雪穂「風の噂で…」

海未「じゃあ、知れ渡ってると…」

雪穂「い、いやぁ、そんなことないですよ。多分、私しか知らないですよ?」

海未「ならいいですが…」

なんとか取り繕うことに成功した。
…したのか?

14 : 以下、名... - 2017/01/09 17:50:49.30 mmYkrG800 12/46

もう突き進むしかない。

雪穂「誰なんですか?」

海未「やめて下さい、その話はぁ…」

雪穂「あはは、冗談ですよ海未さん。」

海未「もうっ…雪穂。」

そう言って海未さんは赤面した。

その後、暫く談笑した。
そろそろ暗くなるので、帰ることにした。

雪穂「それでは、また何かあったら言って下さい。」

海未「はい。今日はありがとうございました。」

雪穂「いえいえ。」

15 : 以下、名... - 2017/01/09 18:00:53.50 mmYkrG800 13/46

海未「あ、そうだ、何かあった時のために、メールアドレスを交換しまさんか?」

雪穂「わ、私でいいのなら喜んで!」

海未さんとメール出来るなんて…






亜里沙「……」

18 : 以下、名... - 2017/01/09 21:34:53.93 mmYkrG800 14/46


……
…………

翌日、学校に行ったが、
亜里沙の姿はなかった。
風邪で休んでるらしい。


雪穂「亜里沙…一体どうしたんだろう。昨日まであんなに元気だったのになぁ…」

雪穂「何かあったのかな…」

亜里沙のことで気が気でならなかったが、
とりあえず家に帰ろう。

雪穂「ただいまー。」ガラガラ  

穂乃果「雪穂!?海未ちゃんと付き合ってるって本当!?」

雪穂「…!?」

その時の私の顔はどのようなことになっていただろうか。
おそらく人生で一番目を開いたんじゃないかと思うくらい、びっくりした。

19 : 以下、名... - 2017/01/09 21:40:46.12 mmYkrG800 15/46

雪穂「え、え!?何でそうなってんの?」

穂乃果「絵里ちゃんが言ってたよー、海未ちゃんと2人きりでいたって…」

まさか…
あのとき誰か私たちを見ていた?

雪穂「絵里さんは誰からその話を…?」

穂乃果「うーん…」

そうだ。

穂乃果「あ、思い出した!」

絵里さんが誰から聞いたか、
なんとなく分かってた。

穂乃果「亜里沙ちゃんから聞いたらしいよ。」

20 : 以下、名... - 2017/01/09 21:50:45.68 mmYkrG800 16/46

やっぱり…

雪穂「その話、海未さんは知ってるの?」

穂乃果「いいや、海未ちゃんはその時のいなかった___」

お姉ちゃんの言葉を最後まで聞く前に、
亜里沙の家に向かって走った。
今、行かないと手遅れになりそうで、

穂乃果「雪穂、どうしちゃったんだろ。」

走った。
おそらく限界を超えていた。
それよりも、亜里沙が心配で…

ピンポ-ン 

絵里「どうしたの?雪穂ちゃん。」ガチャ

雪穂「急にすみません。亜里沙に会わせてくれませんか?」

21 : 以下、名... - 2017/01/09 22:22:58.72 mmYkrG800 17/46

絵里「なんだかよくわからないけど、とりあえず入って。」

雪穂「お邪魔します…」


……
…………

絵里「お茶淹れたわよ。」

雪穂「あ、すみません、わざわざ。」

絵里「それで、なんで亜里沙に会いたいの?」

雪穂「私は海未さんとお付き合いしてないということを伝えたくて…」

22 : 以下、名... - 2017/01/09 22:37:57.85 mmYkrG800 18/46

絵里「あぁ、あの話ね、付き合ってなかったのね。」

雪穂「はい。」

雪穂「それで、その誤解を解くために…合わせて下さい。」

絵里「そうね…」

絵里「わかった。ついてきて。」

雪穂「はい。」

私は亜里沙の部屋のドアの前に案内された。

絵里「ここに亜里沙いるから。」

そう言って絵里さんはその場を離れた。

雪穂「ありがとうございます。」

正直、何も考えていない。
行き当たりばったりの出たとこ勝負で、上手くいくのだろうか。

でも、
やるしかない!

23 : 以下、名... - 2017/01/09 22:58:31.06 mmYkrG800 19/46

雪穂「亜里沙~?いるの?」



雪穂「いるなら返事して~、雪穂だよ。」

亜里沙『おめでとう、雪穂…』

扉越しからでもわかった…
いつもの亜里沙の声ではない。
冷たさと鋭さを兼ね備えている。

雪穂「おめでとうって…何が…」

亜里沙『海未さんと付き合ったことに決まってるでしょ。』

亜里沙『雪穂、海未さんのこと好きだったんでしょう?』

24 : 以下、名... - 2017/01/09 22:59:55.25 mmYkrG800 20/46

雪穂「何で…そんなこと。」

亜里沙『見てれば分かるよ。』

おっと、それより言わなきゃいけないことがあるんだった。

雪穂「亜里沙、私は海未さんとお付き合いしてないよ。」

亜里沙『でも、会ってたじゃん。』

雪穂「でも、それだけで付き合っているということにはならないでしょ。」

亜里沙「私、お姉ちゃんから聞いたんだ。」

絵里さんから…?

雪穂「何を…?」

亜里沙『海未さんが、雪穂のこと、好きだって___』

25 : 以下、名... - 2017/01/10 01:39:16.44 3f4oiM5z0 21/46


……
…………

帰り道、1人がこんな寂しいと感じたことなんて一度もなかった。

頭の整理が全くできない。
一気に情報を得すぎたんだろう。

…未だに信じられない。
海未さんが私のことを、

好きでいてくれてるなんて…

帰る時間は異常に長く感じられた。

26 : 以下、名... - 2017/01/10 01:40:09.61 3f4oiM5z0 22/46




雪穂「ただいま…」

穂乃果「おかえり雪穂。どうしたの?顔色悪いよ?」

雪穂「そんなことないよ…」

穂乃果「…」

今日はもう寝よう。
明日起きて、また頭を整理しよう。

27 : 以下、名... - 2017/01/10 01:42:59.63 3f4oiM5z0 23/46


……
…………

あの日から1週間経った。
亜里沙は学校に来た。
でも、私とは目を合わそうともしない。

そんな中、私に一本のメールが来た。



海未
今日、またあの神社で話ができませんか?



簡単な文だったが、
理解するのに時間がかかった。

海未さんが私に話を…?

行ってみよう。

28 : 以下、名... - 2017/01/10 02:14:52.58 3f4oiM5z0 24/46



神社に行ってみると、もう海未さんがいた。

雪穂「すみません…待ちましたか?」

海未「いえ、私も今来たところですので安心してください。」

雪穂「そうなんですか。」

雪穂「それで、話って何ですか?」

海未「実は私…」

海未「雪穂のことが…」

海未「恋愛的な意味で、大好きです…」

29 : 以下、名... - 2017/01/10 21:56:13.38 gJgOrmbp0 25/46

海未「ですので、付き合っていただきたいなぁ…と思っているのですが、どうでしょうか。」

知っている。
海未さんは軽々とこんなこと言う人ではない。海未さんも、覚悟を決めてでの告白だろう。

でも、
この告白を受けてしまうと…

亜里沙とは一生仲直りできない…

海未「どうなのですか?雪穂…」

海未「ダメ、ですか?」

30 : 以下、名... - 2017/01/10 21:57:02.03 gJgOrmbp0 26/46

あぁ!
そんな顔で見つめられると…

雪穂「少し、時間をください。もちろん夢みたいな話なんですが、どうも頭の整理がつかなくて…」

海未「そうですか…」

雪穂「すみません…」

海未「いえ、待ってます。」

それを聞いた私は、海未さんと別れ、自宅へと向かった。

完全に…逃げてしまった。

31 : 以下、名... - 2017/01/10 21:57:41.26 gJgOrmbp0 27/46



もうどうでもいい。
私は、自暴自棄になっていた。
今更考えても仕方がない。
自分には決められない。

そう思いながら家の戸を開けた。

雪穂「ただいま…」

穂乃果「雪穂?また顔色悪いよ?」

そんなお姉ちゃんの言葉など、聞こえないほど、頭が混乱していた。

すると、右腕を掴まれた。

32 : 以下、名... - 2017/01/10 21:58:31.24 gJgOrmbp0 28/46

雪穂「…お姉ちゃん?」

そこに立っていたのは、いつもの表情とは違うお姉ちゃんだった。

穂乃果「雪穂、最近どうかした?」

穂乃果「雪穂見てると、心配になってくるよ。」

穂乃果「私でいいなら相談に乗るよ?お姉ちゃんを信頼してって。」

これが、
これが、今の私が一番欲しかった言葉なんだろう。
私は、嬉しかった。
お姉ちゃんは、いつも私のペースに合わせてくれた。
そして、今も…

雪穂「…ちゃんと解決できるの?」

33 : 以下、名... - 2017/01/10 22:09:06.13 gJgOrmbp0 29/46

私はからかうように言った。

穂乃果「それは分からないけど…頑張るよ!」

雪穂「ふふっ…信頼してるよ、お姉ちゃん。」

穂乃果「えへへ。」

私は、危うく恋も友達も手放すところだった。

雪穂「ありがとう。お姉ちゃん。」ボソッ

穂乃果「雪穂、何か言った?」

雪穂「いや、何も。」

34 : 以下、名... - 2017/01/10 22:09:55.70 gJgOrmbp0 30/46

穂乃果「そっか、それで、悩みって?」

雪穂「悩みってわけじゃないんだけどさ、実は私、海未さんに告白されて…」

穂乃果「ええっ!?良かったじゃん!」

雪穂「良かったじゃん?」

穂乃果「だって雪穂、海未ちゃんのこと好きなんでしょ?」

あれ、私、そんなわかりやすいの?

雪穂「気付いてたの…」

穂乃果「そりゃあね、なんたって姉ですから!」

35 : 以下、名... - 2017/01/10 22:13:35.96 gJgOrmbp0 31/46

雪穂「誇られても困るよ…」

雪穂「まぁそれでね、亜里沙ちゃんが、海未さんに告白して、失敗したんだ…」

穂乃果「なるほど…」

穂乃果「それで、海未ちゃんと付き合いたいけれど、亜里沙ちゃんのことを考えると、踏み込めないと。」

雪穂「正解、やるね。」

穂乃果「なるほど…それは悩むね…」

雪穂「何かいい案、ないかな…」

穂乃果「ここは私の腕の見せどころだね。」

36 : 以下、名... - 2017/01/10 22:16:47.85 gJgOrmbp0 32/46

そう言ってお姉ちゃんは立ちあがった。

穂乃果「大丈夫、雪穂が思ってるより、私、やるときはやるんだから。」

私は、疑問に思った。
こんな私より、なぜ、お姉ちゃんやことりさんを選ばなかったんだろう。と。

穂乃果「雪穂、自信持って。」

本当、敵わないや。

穂乃果「ここは私に任せて、雪穂は海未ちゃんと付き合った後のことでも考えててよ。」

雪穂「…///」

穂乃果「あ、本当に考えてるよ…」

37 : 以下、名... - 2017/01/10 22:18:10.83 gJgOrmbp0 33/46


……
…………

翌日

今日も、亜里沙は口を聞いてくれなかった。



穂乃果『ここは私の腕の見せ所だね。』



とは言われたものの、大丈夫なんだろうか。
確かにあの時のお姉ちゃんは、頼りになりそうだったからなー。

今は信じるしかない。

38 : 以下、名... - 2017/01/10 22:20:03.49 gJgOrmbp0 34/46

雪穂「ただいまー。」ガラッ

亜里沙「ごめん、雪穂。」

玄関の戸を開けると、そこには亜里沙がいた。

最近、玄関開けた瞬間にビックリすることが多い気がする。
そんな冷静なことを考えられるようになったのは、慣れっていうものなのか。

雪穂「…え?亜里沙…?」

私はそれしか言えなかった。

亜里沙「本当ごめん、雪穂。私、雪穂の気持ちも考えないまま、雪穂に当たってばっかりで…」

亜里沙「本当…ご、めん…」

そう言って、亜里沙は泣き崩れた。

39 : 以下、名... - 2017/01/10 22:21:44.75 gJgOrmbp0 35/46

雪穂「顔上げて、亜里沙。」

亜里沙「ぇ…?」

ここで、私にできることは…
前の私にはできなかったこと。

雪穂「私こそ、ごめん。」

亜里沙「なんで…雪穂が謝るの…?」

雪穂「私…亜里沙の友達、いや、親友として!何もわかってあげられなかった!」

雪穂「私が親友にもっともさせなければならないこと…それは…」

雪穂「親友…亜里沙を、笑顔にさせること…。」

40 : 以下、名... - 2017/01/10 22:22:37.24 gJgOrmbp0 36/46

雪穂「私はそれを忘れていた。」

雪穂「本当にごめん。」

亜里沙「雪穂ぉ!」

亜里沙は私に抱きついてきた。

雪穂「ほらほら、泣かないの。」

そういえば、今まで気が付かなかったけど、

雪穂「そういえば亜里沙、なんで私の家に…?」

41 : 以下、名... - 2017/01/10 22:23:23.56 gJgOrmbp0 37/46

穂乃果「心温まるスピーチだったねぇ…」

絵里「涙が出てくるわね。」

ことり「雪穂ちゃん、亜里沙ちゃん…偉いねぇ。」

雪穂「まさか、今までのを…」

穂乃果「バッチリ聞いたよ!」

ことり「雪穂ちゃんかっこよかったよぉ!」

絵里「ほんとにね。」

雪穂「///」

穂乃果「あ~、恥ずかしがってる。」

42 : 以下、名... - 2017/01/10 22:25:44.66 gJgOrmbp0 38/46

雪穂「ぅるさいっ!」

亜里沙「私の親友をいじめてあけないでください!」

絵里「やるわね、亜里沙。」

ことり「2人ともお熱いねぇ。」

そう言って笑う私達は、みな最高の笑顔を浮かべていた。

ことり「あ、そうだ雪穂ちゃん。」

絵里「海未が、待ってるわよ。」

穂乃果「雪穂と海未ちゃんの思い出の場所、夕日の見える場所に。」

雪穂「!」

43 : 以下、名... - 2017/01/10 22:27:26.91 gJgOrmbp0 39/46

でも…

亜里沙「行ってきて、雪穂。」

亜里沙「私、気付いたの。私は新しく、大切なもの、真友ができたから。」

そう言って亜里沙は、
背中を押してきた。

私は何を危惧していたのだろう。

こんないい人が…親友だなんて。

穂乃果「泣くのはまだ早いよ!雪穂!」

絵里「そうね、行ってきなさい!」

ことり「頑張ってね!」

亜里沙「そうだよ!」

44 : 以下、名... - 2017/01/10 22:28:19.36 gJgOrmbp0 40/46

その4つの笑顔は、ほんとに純粋で、綺麗な笑顔だった。
私には到底その笑顔を裏切れない。

やるべきことはただ1つ。

走るだけだ。
あの場所へ!



ちょうど、夕暮れ時、あの日と同じ時間だった。

あの場所に、海未さんは立っていた。

45 : 以下、名... - 2017/01/10 22:28:50.26 gJgOrmbp0 41/46

海未「来ましたね。」

雪穂「海未さん、は、話って。」ゼェゼェ

海未「ふふっ、ずいぶん走って来たのですね。」

雪穂「もちろん。」

海未「雪穂、この場所を、覚えていますか?」

雪穂「当たり前です。片時も忘れたことなんかありませんよ。」

海未「あの日から…かなり時間が過ぎましたね。」

46 : 以下、名... - 2017/01/10 22:29:42.71 gJgOrmbp0 42/46

海未「あの頃は、小さかったのに。」

雪穂「早いもんですね。」

海未「そうですね。」

私は、この状況がとても楽しかった。
側から見ると、普通の会話だ。
だけど、この会話がとても落ち着いた。

海未「それで、話ですけど。」

海未さんが切り開いた。

雪穂「あ、はい。」

海未「この間、言いましたよね。私は、雪穂のことが好きだと。」

私は頷いた。

47 : 以下、名... - 2017/01/10 22:30:59.44 gJgOrmbp0 43/46

海未「あの日、雪穂と一緒に迷子になって…」

海未「その時、母性本能っていうんですかね…雪穂を、守りたいと、思ったんです。」

海未「だから…あの、前にも言いましたが、その…」

海未「私と…」

海未雪穂「「付き合って下さい。」」

海未「え?」

雪穂「気付いてなかったんですか?実は私もあの日、海未さんのことを好きになったんですよ?」

海未「嘘…」

雪穂「本当です。」

48 : 以下、名... - 2017/01/10 22:31:44.32 gJgOrmbp0 44/46

海未「良かった…本当に…」

雪穂「私も、よかったです。」

海未「付き合っても、いいんですよね…?」

雪穂「こちらこそ、よろしくお願いします。」

海未「緊張しました…」

雪穂「じゃあ帰りましょう。私たちの街へ。」

海未「あ、あの、すみません。」

49 : 以下、名... - 2017/01/10 22:32:28.26 gJgOrmbp0 45/46

雪穂「?」

海未「手を…繋いでもいいですか?」

雪穂「海未さん…」

海未「あ、あと、海未ちゃんで、お願いします。」

雪穂「海未さ…いいや、海未ちゃん!帰ろっ!」

私は海未ちゃんの手を握った。

海未「はい!」

その笑顔は、あの日と変わらず、
屈託のない、笑顔だった。
あの日のプリンセスは、そこにいた。

50 : 以下、名... - 2017/01/10 22:32:57.83 gJgOrmbp0 46/46

終わり

記事をツイートする 記事をはてブする