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【緊急解説】給湯器(ノーリツ)エラーコード一覧!888・11・90が出た時のリセット方法と故障チェック

※画像はイメージ

 

2025年の冬も本番を迎え、毎日のお風呂や洗い物に給湯器が欠かせない季節となりました。

 

そんな中、お使いのノーリツ製石油給湯器(オイルボイラー)のリモコンに、見慣れない数字や文字が点滅しているのを見つけて、焦っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

「888って何?故障なの?」

「11が出てお湯が出ない!今すぐ使いたいのに!」

といった突然のトラブルは、生活に直結するだけに一刻も早く解決したいものです。

 

この記事では、ノーリツの石油給湯器でよくあるエラーコードの意味と、ご自身で安全に試せるリセット方法、そして燃料が灯油であるがゆえの特有のチェックポイントについて、緊急解説として分かりやすくまとめていきます。

 

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■【保存版】給湯器(ノーリツ)の主なエラーコード一覧と原因

ノーリツの給湯器には、不具合の種類や発生箇所を知らせるためのエラーコードが設定されています。

 

リモコンの表示部(時計などが表示される場所)に点滅する数字がそれにあたります。機種によって2桁表示の場合と3桁表示の場合がありますが、ここでは特に石油給湯器で発生しやすい代表的なエラーコードとその原因について解説します。

 

まずは落ち着いて、ご自宅の給湯器のリモコンに表示されている数字を確認してみてください。

※同じ数字でも機種によって意味が異なる場合があるため、最終的な判断は取扱説明書やメーカーへの確認が必要です。

 

・エラーコード「888」は故障ではない?

リモコンに「888」または「88」と表示されている場合、多くの方が故障を疑いますが、これは故障ではありません

 

これは「点検時期のお知らせ」を意味するコードです。ノーリツの給湯器は、設計上の標準使用期間(安全に使用できる期間の目安)を約10年と定めており、使用開始からその期間(または相当する使用回数)に近づくと、このコードを表示して点検を促す仕組みになっています。

 

お湯は問題なく使えることがほとんどですが、長期間使用している機器ですので、メーカーやしかるべき資格を持つ専門業者による点検を受けることが推奨されます。

 

・エラーコード「11」「12」は点火・燃焼のトラブル

石油給湯器で非常に多いのが、点火や燃焼に関するエラーです。


エラーコード「11」(または110、111など):点火不良を意味します。運転スイッチを入れても火がつかない状態です。


エラーコード「12」(または120、121など):途中失火を意味します。一度は火がついたものの、燃焼中に消えてしまった状態です。


これらの原因としては、灯油タンクの燃料切れ、オイルストレーナー(フィルター)の詰まりによる燃料供給不足、送油管のバルブが閉まっている、点火プラグや炎検知センサーの不具合などが考えられます。

 

特に冬場は暖房などでも灯油を使うため燃料の消費が早く、まずは灯油の残量を確認することが重要です。

 

・エラーコード「90」「100」は給排気の異常

燃焼に必要な空気の取り入れ(給気)や、燃焼後のガスの排出(排気)がうまくいっていない場合に表示されるエラーです。


エラーコード「90」(または090など):燃焼異常を意味します。給排気経路の閉塞や热交換器(釜)の詰まりなどが原因で、正常な燃焼ができておらず、不完全燃焼を起こす可能性がある危険な状態です。


エラーコード「100」(または10など):給排気異常を意味します。機種により3桁表示の場合もあります。

排気口が雪や枯葉などの異物で塞がっていたり、燃焼用のファンモーターが故障していたりする場合に表示されます。


これらのエラーは、安全装置が働いて機器を停止させている状態ですので、原因が特定できないまま無理に使い続けるのは危険です。

 

・エラーコード「370」は暖房機能の不具合

石油温水暖房付給湯器(ボイラーで床暖房やパネルヒーター、浴室乾燥機などの温水も作るタイプ)で見られるエラーです。


エラーコード「370」:暖房回路の異常を意味します。暖房用の循環水(不凍液)が不足していたり、循環ポンプに不具合があったり、温度センサーが異常を検知した場合などに表示されます。

 

給湯(お風呂やキッチン)は使えても暖房機能だけが使えない、という状況になることがあります。

 

エラーコード
(例)
主な内容 緊急度と対応
888 (88) 点検時期のお知らせ (使用可だが点検推奨)
11 (11x) 点火不良(火がつかない) (灯油残量等を要確認)
12 (12x) 途中失火(火が消える) (灯油残量等を要確認)
90 (090) 燃焼異常(危険な燃焼) (使用中止・リセット厳禁)
100 (10, 10x) 給排気異常(排気口閉塞など) (周囲の確認が必要)
370 暖房回路異常(循環水不足など) 中(暖房不可、給湯は使える場合あり)

※コードの表示桁数(2桁/3桁)や、末尾に付く数字の意味(不具合箇所の特定など)は、機種によって異なります。正確な情報は取扱説明書をご確認ください。

 

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■給湯器(ノーリツ)のエラーはリセットで直る?正しい解除手順と注意点

エラーコードが表示された場合、一時的な誤検知や、灯油切れ後に給油した場合などの軽微な原因であれば、機器をリセット(再起動)することで復旧する可能性があります。

 

ただし、むやみにリセットを繰り返すと、かえって状況を悪化させたり危険な場合もあるため、正しい手順と絶対にやってはいけない注意点を理解しておく必要があります。

 

・基本のリセット手順(リモコン操作)

多くのエラーは、以下のリモコン操作でリセットを試みることができます。まずはこの方法を試してみましょう。


1. 台所または浴室のリモコンの「運転スイッチ」を一度「切」にします。
2. リモコンの表示(時計表示以外のエラーコードなど)が消えたことを確認し、機器が完全に停止するまで5秒〜10秒程度待ちます。
3. 再度「運転スイッチ」を「入」にします。
4. エラーコードの表示が消え、お湯を出してみて通常通りに燃焼すれば復旧です。

 

・電源プラグの抜き差しによるリセット

リモコン操作でエラーが消えない場合、給湯器本体の電源プラグをコンセントから抜き差しすることでリセット(強制再起動)できることがあります。

 

ただし、この作業には感電のリスクが伴いますので、以下の点に十分注意して行ってください。


・雨天時や手が濡れている場合は絶対に行わない。
必ず手が乾いた状態で作業する。
・コンセント周りに水気がないか確認する。

手順:
1. 屋外にある給湯器本体の電源コードをたどり、コンセントからプラグを抜きます。
2. そのまま1分〜5分程度待ち、機器内部の基板などに残った電気を完全に放電させます。
3. 再度プラグをコンセントにしっかりと差し込みます。
4. リモコンの運転スイッチを「入」にし、動作を確認します。

 

・リセットを繰り返してはいけない危険なエラー

ここで最も重要な注意点があります。エラーコード「90(燃焼異常)」が表示されている場合や、機器周辺から焦げ臭いにおいがする、すすが出る、異常な音がするといった場合は、絶対にリセットを繰り返さないでください

 

これらの症状は、機器内部で不完全燃焼などの危険な状態が発生している可能性があり、無理に再点火を試みると、未燃焼ガスへの引火による爆発的な着火(ボンッという大きな音)や火災につながる恐れがあります。

 

一度リセットしてもすぐに同じエラーが出る場合は、直ちに使用を中止し、燃料バルブを閉じて専門業者に点検を依頼してください。

 

■石油給湯器(ノーリツ)ならではのエラー原因と自分でできるチェックリスト

石油給湯器には「燃料が液体(灯油)である」という大きな特徴があります。

 

そのため、エラーが発生した際には、機器本体の故障だけでなく、燃料供給ラインのトラブルも疑う必要があります。業者に依頼する前に、ご自身で確認できるポイントをまとめました。

 

・灯油タンクの残量は十分か?

最も基本的なことですが、意外と見落としがちなのが「燃料切れ」です。エラー11や12が出た場合は、まず屋外の灯油タンクのゲージを確認してください。

 

残量が少なくなっている(例えば残り4分の1以下など)と、タンク底部の水やサビなどの不純物を吸い上げてしまったり、配管内に空気が混入(エア噛み)して点火不良を起こすことがあります。冬場は燃料の減りが早いため、こまめなチェックが必要です。

 

もし灯油切れを起こした後に給油した場合、配管内の空気が抜けるまで何度かリセット操作が必要になることがありますが、それでも改善しない場合は無理をせず専門家に相談しましょう。

 

・送油管のバルブは開いているか?

灯油タンクから給湯器本体へ灯油を送るパイプ(送油管)には、通常「バルブ(コック)」がついています。

 

これが何らかの拍子(例えば、近くで作業をした際など)に閉まってしまったり、半開きになっていたりすると、燃料が正常に供給されず点火しません。

 

バルブのハンドルが送油管の方向と平行(開)になっているかを確認しましょう。垂直になっている場合は閉まっています。

 

・オイルストレーナー(フィルター)の汚れ

給湯器本体の灯油入り口付近には、灯油に含まれる小さなゴミや水を取り除くための「オイルストレーナー(フィルター)」が設置されています。

 

長年使用していると、ここに汚れが溜まって目詰まりを起こし、燃料の供給が不安定になることがあります。

 

取扱説明書にお手入れ方法が記載されている場合もありますが、灯油を扱うため火気厳禁であり、分解を伴う作業になるため、少しでも不安がある場合は無理せず専門業者に清掃を依頼するのが賢明です。

 

・排気口・給気口の閉塞(特に冬場)

エラー100などの給排気異常が出た場合、屋外にある給湯器の排気口(燃焼ガスが出る筒)や給気口(空気を取り入れる穴)が塞がれていないか確認してください。

 

特に冬場は、積雪や屋根から落ちた雪によって排気口が埋まってしまうことがよくあります。

 

また、強風で飛んできたビニール袋や、夏場であれば蜘蛛の巣、鳥の巣などが詰まっていることもあります。

 

排気が妨げられると安全装置が作動して停止するため、周囲の障害物を取り除く必要があります。除雪などの際は、排気口から出る熱風や排ガスに直接触れないよう十分注意してください。

 

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■給湯器(ノーリツ)のエラーが自力で直らない時の対処法とプロへの相談

上記のリセット方法やチェックリストを試してもエラーが解消しない場合、あるいはエラー90のように危険が伴うエラーが表示されている場合は、給湯器本体の重要部品(制御基板、温度センサー、点火装置、燃焼ファンなど)が故障している可能性が高いです。

 

この段階で無理にご自身で修理しようとすると、思わぬ事故や故障の拡大につながる恐れがあります。

 

・専門業者への依頼が必要なケース

以下のような状況であれば、速やかに専門の修理業者やメーカーに相談することをおすすめします。


・リセットしてもすぐに同じエラーが出る。
・エラー90などの危険なコードが表示されている。
・機器から焦げ臭いにおい、すす、異音(いつもと違う大きな音)がする。
・設置から10年以上が経過しており、エラーが頻発するようになった。
・オイルストレーナーの掃除など、自分で行うには難しい作業が必要と思われる。
・灯油切れではないのに点火しない状態が続く。

 

・修理か交換かの判断基準

使用年数が10年を超えている場合、メーカーでの修理部品の保有期間が過ぎていて、部品が手に入らず修理ができないことがあります。

 

また、仮に一箇所直しても、経年劣化によりまた別の場所が故障するリスクが高くなります。

 

そのため、修理費用が高額になる場合や、古い機種の場合は、思い切って新しい高効率な石油給湯器(エコフィールなど)への交換を検討した方が、燃費も良くなり、長期的なコストパフォーマンスが良くなることもあります。

 

業者に相談する際は、修理と交換の両方で見積もりを取ると判断しやすくなります。

 

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・【緊急解説】給湯器(ノーリツ)エラーコード一覧!888・11・90が出た時のリセット方法と故障チェックの総括

この記事でお伝えしてきた、ノーリツ石油給湯器のエラーに関する重要なポイントをまとめます。突然のトラブルに直面した際の確認リストとしてご活用ください。

 

  • エラーコードの意味や表示桁(2桁/3桁)は機種で異なるため、同じ番号でも対処が変わる場合があります。型番とエラー番号をメモして相談するとスムーズです。
  • エラー「888」は故障ではなく点検時期のお知らせである。
  • エラー「11」は点火不良、「12」は途中失火を意味する。
  • エラー「90」は燃焼異常で危険なため、無理な使用は厳禁。
  • エラー「100」は給排気異常で、排気口の閉塞などが原因。
  • 基本のリセットはリモコンの運転スイッチを「切」→「入」。
  • 電源プラグの抜き差しでリセットできる場合もあるが、必ず手が乾いた状態で行う。
  • エラー90や異臭がする場合はリセットを繰り返してはいけない。
  • 異臭/異音/煙/灯油臭が強い/本体周辺が異常に熱い場合は、リセットを試さず使用を中止し、換気したうえで専門業者に相談してください。
  • 石油給湯器ではまず灯油タンクの残量を確認する。
  • 灯油切れのあとにエラーが出た場合、給油だけでは復旧しないことがあります。バルブの開閉や空気混入の可能性もあるため、無理に連続でリセットせず、落ち着いて原因確認をおすすめします。
  • 送油管のバルブが開いているかチェックする。
  • オイルストレーナーの詰まりが原因になることがある。
  • 冬場は排気口まわりが雪で塞がれると危険です。除雪する際は、排気の向きに手や顔を近づけず、周辺の可燃物も置かないようにしてください。
  • 自力で直らない場合は無理せず専門業者に相談する。
  • 10年以上使用している機器は修理部品の供給状況で「修理不可」になることがあります。何度も同じエラーが出る場合は、修理と交換の両方で見積もりを取ると判断しやすいです。

 

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補足

・エラーコードは機種やリモコンによって表示桁数や意味が異なる場合があります。型番とエラー番号をメモして相談するとスムーズです。
・焦げ臭いにおい すす 煙 異音 灯油臭が強い 本体周辺が異常に熱いと感じる場合は、リセットを試さず使用を中止して換気し、専門業者へ相談してください。
・灯油切れのあとに給油しても、配管内に空気が残って点火しにくいことがあります。何度も連続でリセットせず、落ち着いて原因確認をおすすめします。
・冬場は排気口まわりが雪で塞がれると危険です。除雪の際は排気の向きに顔や手を近づけず、周辺に燃えやすい物を置かないようにしてください。
・10年以上使用している機器は修理部品の供給状況で修理できない場合があります。繰り返しエラーが出るときは、修理と交換の両方で見積もりを取ると判断しやすいです。