ガストの女
温かくなると、たんだん寝付けなくなってきた。寝つけなくと、車でガストに行って、何か食べて、少し本を読んで、体をわざと疲れさせる。そうすると眠れるのである。やはり、リブロステーキが美味いので、リブロステーキを注文してしまう。ガストに行くと、一人のアルバイトの女性がニコッと笑う。冬には、焼きリンゴが美味くて、何回か、注文してた。そしたら、「焼きリンゴは美味しいですか?」と聞いてきた。「おわわっ」と焦った。どうやら私に好意を持ってくれているようである。女の人は、割りと綺麗である。だが私は、感情的な関係は持ちたくない。これが、普段、行かない遠くの店なら、いいのだが。この店は、よく利用するのである。この店は、私にとって、ちょうど永井荷風が昼飯として、いつも寄っていた、浅草のレストラン、アリゾナのようなものである。だから、きまりがわるいのである。これが、普段利用しない遠くの店なら、よかったのだが。残念である。