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クレパス画、模写。ブリトン・リヴィエール『アンドロクレスとライオン』


240817brlm.jpg

動物画で有名なブリトン・リヴィエールの『アンドロクレスとライオン』を、
F6水彩紙にクレパスで描く。

「ライオンが足裏にささったトゲを抜いてもらってる、大きな猫(^^)」の第一印象。

男性の顔の角度、ライオンの前足、何度描き直してもうまくいかなかった。
元の絵よりも、ライオンの顔が一回り大きくなってしまった。

神話だろうか、ギリシャっぽくないからローマか?と、
ローマ人とライオン、ライオンの手当てする人間、など検索し、
「アンドロクレスとライオン」という話だとわかった。
1954年の映画があった


movie1954.jpg


紀元前161年の大ローマ帝国、キリスト教徒迫害虐殺まっさかり。
仕立屋アンドロクレスは教徒狩りにあって山中へ逃げるが、
そこには、とげを刺して苦しむライオン!
とげをとってやると、ライオンは「ありがとう、にいちゃん、」とスリスリ。

この絵は、そのトゲを抜いてやってるシーンだ。

そこをローマ兵士に発見され、魔法使いとして捕らえられ、ローマへ死の行進。
貴族出の美しきラヴィニアも捕まり、アンドロクレスとともに列の先頭に立って進む。
途中、怪力のキリスト教徒フェロヴィアスが、一行に加えられた。

ローマに着いて、処刑の前夜、列を率いて来た隊長は美しきラヴィニアに改宗をすすめる。
命あっての物種じゃん、と。(映画を見てないから、知らんけど。)
このDVDの画像は、ラヴィニアと隊長か、ラヴィニアとアンドロクレスか、どっちか。
もちろん、ラヴィニアの堅い信心は揺るがず。

処刑当日、キリスト教徒たちはコロッセオに引き出された。
シーザーの前での処刑ショーで、怪力フェロヴィアスの戦いに感動したシーザーが、
みんなを助けて遣わす、ただしひとりだけライオンと戦え、と命じ、
アンドロクレスとライオンの対決!
出て来たライオンは、「あ!あの時のにいちゃんだ!」とアンドロクレスにじゃれつき、
またもや感動したシーザーは、「このライオン、連れて行け」とアンドロクレスに自由を与える。
怪力フェロヴィアスはシーザーの親衛隊に加えられた。
めでたしめでたし。

美しきラヴィニアはどうなったんだろう・・・?

romechir.jpg

ありとあらゆる残虐な処刑ショーはローマ人にとっては娯楽だったらしい。
宗教的少数者に対する、多数派の権力誇示。
貴族が嫌うキリスト教。
ローマ人にとっては処刑は見世物だが、キリスト教徒には殉教は敗北でなくむしろ勝利。

ところで、映画の設定は紀元前161年だが、シーザーは紀元前100~44年の人、
キリスト教迫害が激化したのは1世紀から。
1世紀の皇帝ネロ、4世紀初めの皇帝ディオクレティアヌスの時が最悪に残虐。
この映画は、いい加減に虚実混ぜ混ぜして、無茶している。

4世紀初め313年にコンスタンティヌス帝の「ミラノ勅令」でキリスト教公認され、迫害終了。
4世紀終わりには、キリスト教の国教化が始まる。

ということで、映画は面白ければ嘘ついてもいい世界なので、
適当につぎはぎして、有名どころをそろえて、残虐シーンはカタルシス。
この映画は見ていないが、動物好きには受けるが、歴史好きには「なんだこれ?」なのかも。

大河ドラマも同様で、本気にしてはいけないが、興味を持つきっかけになることもあろう。
・・・見なくなって久しい。





コメント

Re: No title

>さえき奎さん、

信じているのか、恐れているのか、罪悪感まみれなのか、
あちらの方々が作る映画では、恐怖が原動力のようで、
感情だだ洩れで、「そこ、わけわからん~、」と笑う所が多いです。

・・・たんなるご都合主義の脚本のせい、とも言えますが。

自然崇拝や多神教的なのを理解できないのは、残念なことですね。
直感でわかりそうなものなのに。
・・・アホなのか?

No title

私も映画は観ていませんが、この話は聞いたことがあります。

キリスト者たちは殉教の話ばかりしますが、自分たちがやった迫害については
だんまりを決め込んでいますね。
自然崇拝や多神教が原始的で劣った教えという観点からして間違っています。
ローマカトリックのあのどうしようもない権威主義を廃してからモノを言えと
言いたいですね。

Re: No title

>野付ウシさん

これが何を描いたものか、それを調べるのが一番時間がかかりました。
神話でライオンといえば、ネメアーのライオン、ギリシャ神話の恐ろしい獣です。
足の裏を手当てしてもらってるようなエピソードは知らなくて、
ライオンが何かの象徴なのかなと、わからないまま絵を描くと気になって気になって。

キリスト教迫害関連とわかると、あとは、世界史で習ったことがつながりました。
あ~~ミラノ勅令、皇帝ネロ、シーザー、などなど。

戦争は経済行為ですね、昔から。
今や、巨大軍需産業が引き金を引き、傭兵が戦い、多すぎる無駄飯食らいをついでに殺せ、
・・・ということじゃないかと思えるほどに、雑な筋書き、理屈では考えられない展開。
平和の歌を歌いながら攻撃するんですよ、怖いわ、人間。

外交では、あっちこっちに攻めこまれないように蜘蛛の糸を張り巡らし、
敵と仲良くし、弱みを握り、握手しながらテーブルの下で足を蹴飛ばし合う。
スリルだわ~。おぼっちゃんたちに外交官なんてできるわけないです。
庭には蜂がいるように、そもそも安全は存在しないのです。
本来存在するのは危険、それを除去しコントロールする特殊な状態が安全な状態。
今日も私は、ハチジェットを手に、庭の水撒きするのです。(^^)

No title

こんにちわ。またもや深々と調べたようですね。
そのたびになにか一つでも思いついたりしますよね。
昔は私もローマだのギリシャだの舞台の映画見ました。
最近はもう新たに制作もされないようで、そうなれば世界的に有名な俳優なんて出ないでしょう。
何かネタになる部分を拡大解釈して歴史の事実とは反するようなストーリーになります。
でも歴史の事実を淡々とストーリーにしても、面白くはないでしょうね。
昔は部族とか宗教とかで戦争や虐殺を普通にやってましたね。
今は?イスラエルとガザ、イランやらイラクやら中東での戦争。
そしてウクライナにロシアの侵攻による戦争・・・
統治者の勝手な思い込みで襲い襲われの現実。
日本に平和を!と祈っても突然襲われることは止められないですね。
頭の中の空想と現実は違いますから。
かつてロシアが日本との条約を守らず攻め込みましたが、戦争ってそんなものかもしれません。
日本が戦争を放棄するのはいいですが、黙って占領されてもいいよ・・・ということですかね。
スイスのように永世中立国でさえ、軍事面では兵役を義務化したりして、防衛の準備は常にやってます。
今までも神や仏に祈ったから平和になった...とはならなかったですね。
国内の紛争は何とか止められても、話し相手にならない国から攻められるのはどうやって止めるか?
それが外交だ!とも言えますが、話す前にいきなり攻められるようなことが起きますね。
思ったとおりにいかないのが世の中ですかね。
また長すぎでした。m(_ _)m

Re: No title

>マラどーなさん、

そうそう、私も「鶴の恩返し?・・・ちょっと違うか、」と思いました。
「ごんぎつね」とも違うし。(^^)

女性二人でやってくる人たち、いますね。
何年かに一度、このあたりの地区訪問強化月間、みたいな感じでやってきます。

大昔、私がまだ20代の頃、正月一日に初詣に行く準備している時に、ピンポ~ン。
2人連れ+子ども、がやってきました。
「正月に、寒い中を、大人の都合で子供を連れまわして、恥ずかしくないんですかっ!」
と、どなりつけてしまいました。
正月から怒鳴られて、あの人たち、「修行だわ、神の与えたもうた試練、感謝します、」って思ったかも。

「お話させてください、ダメ?ではチラシだけでも入れさせてください、」って人来ます。
ちょうど来る予定の宅配便と間違って出て、・・・しまった、と思いつつ、
絶対に読まないので、資源の無駄になります、そんなひどいことをしてはいけません、とお断りするのです。

強い意志で。(^^)

No title

日本だったら「鶴の恩返し」ですかね?、、、違うか・・・。
てか、キリスト教も、その基になったとされるユダヤ教も、仏教もイスラム教もありとあらゆる宗教も、
周囲に迷惑をかけずに勝手にやってほしい。
女性2人連れでいきなり家庭訪問とかして勧誘活動するな!
郵便受けに意味のわからん“世界平和のなんちゃら・・・”的なチラシを入れるな!

・・・と、思います。

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プロフィール

アルジェリマン

Author:アルジェリマン
コーギーを二代続けて飼い、それぞれを変性性脊髄症(13歳)と悪性リンパ腫(4歳)で失った。
体格はいいものの、すっかり運動不足の中高年が、はたしてもう一度これから犬と暮らせるのか。
保護犬里親サイトをながめ、もんもんとしたあげく、あきらめ半分で問い合わせたところ、縁あってやってきたのが、黒犬の万太郎。

万太郎について:
イケメン雑種の男の子。
徳島出身、推定生年月日2016年1月20日、保護日4月2日。
徳島アニマルオアシスの皆さんのお世話になりました。

20年続けたメモ帳にテキストタグ打ちの手作り素朴饒舌系犬バカホームページは2024年9月末で閉鎖し、その反動で、犬のことだけほのぼのブログのはずだったこの場所が、時々毒舌の本性が出るか、ほのぼのお絵描きブログに成長するか、予定は未定。

文系出不精片付け好き、意識は普通にコンサバ、無意識に毒舌、蚊に喰われやすい下手の横好き週末ガーデナー。

よろしくお願いします。

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