art-sensibilisation

アート サンシビリザシオン

芸術実践を通じて医療とエコロジーの問題にとりくむ任意団体

「石に話すことを教える: 生の〈技術〉」  

 

会期 : 2025年12月12日(金)―12月27日(日) 9:30―18:00 

   12月12日(金)のみ9:30―20:30 

会場 : The Terminal KYOTO(ロゴ・アクセス図有) 〒 600-8445 京都市下京区新町通仏光寺下ル岩戸山町424番地(tel 075-344-2544)

入場無料 Admission Free

出展作家 : 赤松正行/Masayuki AKAMATSU、石橋友也/Tomoya ISHIBASHI、井上佑吉/Yukichi INOUÉ、後藤朋美/Tomomi GOTO、ジダーノワアリーナ/Alina ZHDANOVA、杉浦今日子/Kyoko SUGIURA、福島あつし/Atsushi FUKUSHIMA、堀園実/Sonomi HORI、ジャン=ルイ・ボワシエ/Jean-Louis BOISSIER、フロリアン・ガデン/Florian GADENNE

キュレータ : 大久保美紀 Miki OKUBO

主催 : art-sensibilisation

助成 :ポーラ美術振興財団(ロゴ有)、吉野石膏美術振興財団、朝日新聞文化財団 

協力 : 情報科学芸術大学院大学[IAMAS]

関連イベント  2025年12月12日(金)18 :30-20 :00 アーティストトーク(在廊作家 : 石橋友也、後藤朋美、ジダーノワアリーナ、杉浦今日子、福島あつし、モデレータ : 大久保美紀(キュレータ)

展覧会「石に話すことを教える——生の〈技術〉」は、人新世における根本的な問いである技術(わざ、知、芸)を、「生に根ざす力」としてとらえ直し、新たな視座を提案する。世代や文化の異なる作家たちが、アートを通じて私たちの拠って立つ文明のあり方を問い、生に内在する技術のあり方を思考する。

石は文明の初めから人類と共にあり、束の間の我々の生を超えて遥かな記憶をその内に宿してきた。アメリカの詩人アニー・ディラードは『石に話すことを教える』(1983)において、ガラパゴス諸島で出会った青年の仕事を崇高であると評した。人類の文明とは、何も意味していない宇宙の中に秩序や法則を見出すこと、宇宙を人間化し、世界を人工的なイメージや言語によって満たしてゆくことにほかならない。そして、私たちはいかに高度な科学とテクノロジーを発展させても、世界を人間化できないことを知るのであり、生命と物質についての考えを新たにするのをやめることはない。

出展作家

赤松正行/ Masayuki AKAMATSU

1961年、兵庫県生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了、博士(美術)。情報科学芸術大学院大学教授。クリティカル・サイクリング主宰。モビリティとリアリティをテーマに制作研究を行う。代表作に書籍「2061:Maxオデッセイ」、展覧会「ARアート・ミュージアム」、visionOSアプリ「Spatial Poetry」、眼鏡型デバイス「雰囲気メガネ」など。

石橋友也/ Tomoya ISHIBASHI

1990年埼玉県生まれ。生物学を学び、品種改良種、河川、文字、人工知能などへの関心に基づいた芸術実践を行う。早稲田大学生命美学プラットフォーム「metaPhorest」所属。2023年IAMAS博士後期課程入学。近年参加した展示に「センシング・ストリームズ〜生きものとともに」(東京日仏学院, 2025)、「IAMAS ARTIST FILE #10 繭/COCOON:技術から思考するエコロジー」(岐阜県美術館, 2025)など。

井上佑吉/ Yukichi INOUÉ

1942年福岡生まれ、1966年渡仏。石と向き合い、真正性、記憶する義務、謙虚さを追求する。2001年と2011年にパリのサロン・ド・メでクーベルタン財団賞。アカデミー・デ・ボザールP.ジアナダ財団賞。2014年アカデミー・デ・ボザール(フランス学士院)シモーネ&チノ・デル・ドゥーカ財団より彫刻賞。2011年以来、沖縄の石を素材に« Mille et une têtes » に取り組む。

後藤朋美/ Tomomi GOTO

アーティスト。国内外の旅や滞在を経て作品を制作。いのちの根源的な輝きや自然の一部としての身体、自然(じねん)としての治癒についての探究を芸術実践によって行っている。「アートは⽣きる⼒」と定義し、この⽣きる⼒のいのちの神性が⽇々の創造性を⽀えていると考える。現在、東京大学総合研究博物館インターメディアテク寄付研究部門特任助教。

ジダーノワアリーナ/ Alina ZHDANOVA

モスクワ生まれ。映像作家、キュレーターとして活動。京都精華大学特任講師。人の記憶や人格、その背景にある社会背景について、様々な国や街でリサーチを行っている。京都新鋭選抜展2021の最優秀賞・他を受賞、CAF賞2015最優秀賞を受賞。主な展覧会として「Unknown Traces」(アートスペース感、2024)、「第1回MIMOCA EYE」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2022)。

杉浦今日子/ Kyoko SUGIURA

刺繍を中心にした工芸の技法による造形作家。2009年よりパリを拠点に創作を展開。主な展覧会に「Symbiose」(Paris,2017)、「Dialogue」(東京,2022)、「HOMO FABER」(Venice,2024)など。技術と素材を人類史と文化を語る証人と捉え、ヨーロッパ刺繍技術の系譜を研究。2025年より拠点を京都に移す。

福島あつし/ Atsushi FUKUSHIMA

1981年、神奈川県生まれ。2004年大阪芸術大学写真学科卒業。2004年から10年間高齢者専用の弁当配達員のアルバイトをしながら配達先の老人の撮影を続け、《弁当isReady》にてKG+Awardグランプリ受賞(2019)。同作をKYOTOGRAPHIEで展示(2020)。2019年より農業従事者となり、夏の激しい農作業を撮影。

堀園実/ Sonomi HORI

1985年静岡県生まれ。2009年沖縄県立芸術大学大学院彫刻専修修了。神戸六甲ミーツ・アートbeyond 2025 準グランプリ、個展「満月という名の、渚にて」(ボタニカ・アートスペース/静岡、2025)、第14回Art@東静岡(東静岡アート&スポーツヒロバ/静岡、2024)、二人展「ファルマコンの再生-生の祭壇-」(アトリエみつしま/京都、2023)、Emerging2018(TOKAS本郷/東京)ほか。

フロリアン・ガデン/ Florian GADENNE

1987年生まれ. ナント=サン・ナゼール高等美術学校修了(修士). ミクロ・マクロの観点を行き来しながら、人間中心主義的なエコロジーを批判し、日常を見つめる詩的な視点を提唱する。その表現は絵画、彫刻、映像など多様な形態をとる. PARIS ARTISTES入選(2015), Art Award In the CUBE 2023入選(2023)や500m美術館賞グランプリ賞(2023), 第27回岡本太郎現代美術賞入選(2024)。

ジャン=ルイ・ボワシエ/ Jean-Louis BOISSIER

1945年生まれ. メディアアーティスト、キュレータ、パリ第8大学名誉教授. 1980年代より、CD-ROMを使用したインタラクティヴ・インスタレーションを通じて、鑑賞者と場の変容の問題に着目.主著に« La Relation comme forme : L’interactivité en art, nouvelle édition augmentée » (2004),  « L’Écran comme mobile » (2016).

キュレータ

大久保美紀/ Miki OKUBO

1984年札幌生まれ。情報科学芸術大学院大学准教授。gadenne + miki okuboとして第10回500m美術館賞グランプリ、清流の国ぎふ芸術祭Art in the CUBE 2023入選。企画展に「遍在、不死、メタモルフォーゼ」(「瑞雲庵における若手創造者支援プログラム」採択、京都、2024)、IAMAS ARTIST FILE #10繭/COCOON(岐阜県美術館、2025)ほか。