■ 黎明富嶽
気温 -1℃
深々とした冷気が張り詰める上空
静かな日の出は淡い紅
冠雪にその色を纏う黎明の富嶽
06:32, December 30. 2025. @Fujinomiya-City

■ 海の親子丼
恩返し
社会人になって静岡市内の企業に勤めていたころ、JR静岡駅に隣接する飲食店でいただいたお料理です。
長年交際していた女性と別れることとなり互いの想い出を語る最後のデートとなったそのお店では、たまたま隣席となった壮年紳士に気に入られて随分と酒肴をご馳走に与かったものでしたが、そのひとつがこの『海の親子丼』なのです。

その紳士とは様々な話題に花を咲かせたわけですけれども、その傍らには付き人みたいな方が貼り付いておりまして、いわばカバン持ちみたいな存在ですね。そして彼は壮年紳士を「先生」と呼ぶわけです。きっとどこぞのおエライさんか政治家さんだったのでしょうか、お名前はもちろんお顔も存じ上げない方でしたが、エラソな振る舞いもせず気さくに話しかけて下さったのは本当に有難いことでした。
献立に書かれていた『海の親子丼』なるものを知らなかった若造(当時のエロおやぢ)はお店の方にどういったものなのかを訊き、その内容にヒザをポンと打っては「なるほど~じゃあソレ!」と注文したのですよ。

愛しい彼女と先生の間に挟まれ極めて複雑なキモチだった若造も、この美味しさには驚きました。先生も同じものを注文されて非常に満足されておられたようで、なんだかちょっと恩返しができたような気になった若造でありました。因みにその付き人みたいな方はその間ずっとコップの水だけで、飲食はしておりません。そして " 全て先生持ちだったお会計 " も付き人さんのカバンの中から支払いがされておりました。
ふとそんなお料理を再現してみたくなり、ノルウェイのサーモンと随分高価になってしまったイクラを買い求めては作ってみた次第です。サーモンは現在南米チリ産のものとノルウェイ産の二種が国内では主に流通しておりますが、後者はチリ産に比べ三割くらい高いのですがお味は納得のゆくクオリティーなので迷わず選択しています。

こうしたお料理にはやはり日本酒がいちばん適しているのでしょうけれど、たまたま見つけた「静岡茶焼酎 ちゃっきり節」に相棒を任せました。まあ元は緑茶ですから和食には合うでしょう…と予測しておりましたけれど意外に気難しい点が多くありまして、もっと美味しくいただけるレシピを研究しなければならないようです。
まあそんなこんなで昔のちょっと哀しい思い出が走馬灯のように駆け巡る中、しみじみと『海の親子丼』をいただいたエロおやぢであります。
