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熔岩樹型の森(3)

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溶岩樹型の森の三作目、F12号である。描いている主題の構成は全く岩と樹木、木の間の緑、それに木洩れびとして少し見える空、それに地面も色彩として取り出されてくる。これらの総合された形と色が岩なり樹木なりの面積の占める割合によって全体の表情が変わってくる。今回は岩の重量を全面に押し出したくて、少し表情が硬くなったかもしれないが、自分の狙いとしてはこれでいいと思っている。

木々や空、それに緑全体は抜ける部分で、目を休めていくところである。それに反して狙いである岩が重く画面の下方にのしかかっていって、その抜く部分との対比を明瞭にさせていけば一枚の画面が出来上がる、とこういった最初からの意図である。それがそのまま表現されるかどうか、そこが筆力の問題になってくる。

難しいと思うのはどちらかというと抜ける部分である。岩の重なりなり、外形から中へ引きこんでゆく色彩のつながりなどは楽しみも含めて集中的に仕上がっていくが、抜ける部分は軽い筆さばきや色の弁別がなかなかに曲者である。重くなってもいけないし、またあまり抜けすぎた弱さも考え物である。このあたりが制作の実際の曰く言い難いところである。とにもかくにもこのF12号は完成した。





by papasanmazan | 2021-07-31 11:45 | 風景画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2021-08-09 21:32
いいですね~ 絵に深みと重みが加わって 富士山の内に秘めた神聖な空気が手にとるように伝わってきます。この森があってあの神々しい富士の山がある…
今までは姿形だけを愛でていたが この作品に出合って富士をみる目が変わってくるだろう。
Commented by papasanmazan at 2021-08-10 18:22
ono7919さん、溶岩樹型の森での制作もかなり慣れてきたようで、少し筆さばきも楽になってきまし。まだまだゾクた。まだまだ続けていきたい構成が見つかっていますが、水彩で一応たしかめてみたりもしています。
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