懐かしの南禅寺と南禅院庭園の観賞を終えて
次の目的地へと向かいます。
南禅寺周辺には、
南禅寺の寺領を明治新政府が没収し、
広大な敷地に建つ15邸の別荘が存在するなどして
歴史的風土特別保存地区に指定されています。
それら別荘の多くは非公開となっていますが
一部は、一般公開されていたり
料亭の店舗となっていたりするものは
店舗を利用すれば観賞することができます。
歴史的風土特別保存地区 石標

南禅寺界隈は、南禅寺はもちろんのこと
一般公開されている南禅寺の塔頭寺院や
観賞出来る歴史的建造物が多くあるので
とてもじゃないけど一日では回り切れません。
しかも、西方面へとちょいと頑張って歩けば、
平安神宮や青蓮院門跡に辿り着くし、
北側の哲学の道をちょいと頑張って歩けば、
永観堂、銀閣寺へと辿り着きます。

そのような環境にあるなかで
今私が向かっているのは、
今回の京都名所巡りで一番楽しみにしている
南禅寺界隈の15邸の一つの對龍山荘です。
南禅寺も南禅院も對龍山荘にいくのならと
拝観予定に組み込んだ次第です。
對龍山荘 表門

對龍山荘は、これまで非公開でしたが
2024年の秋から自由見学で庭園のみを一般公開し、
2025年の1月15日からは、
自由見学で建物も一般公開されることになりました。
なお昭和63年(1988)に国の名勝に指定され、
2024年には、国の重要文化財に指定されています。
對龍山荘 對龍台

對龍山荘は、南禅寺の塔頭跡地に
明治29年~32年にかけて
薩摩藩出身の伊集院兼常の別荘として造営されました。
その後、彦根出身の京呉服商の市田弥一郎が譲り受け、
明治34年~38年に改修が行われ
現在の對龍山荘の景観基礎が出来上がりました。
庭園は、伊集院が作庭したものを基に
七代目・小川治兵衛(植治)が改修しています。

見学の受付を済まして最初に通された塔龍台の広間で
係員から見学者が数人単位で塔龍山荘の建物と
庭園の説明と見学の注意点が伝えられます。
説明を受けながらも目の前に広がる
この對龍山荘の建物『對龍台』広間からの景観が
気になってしようがない。
これだけを観賞して帰っても十分満足する位に
実に素晴らしくて圧倒されてしまいました。

この景観に完全に魅入られたので
この後にも訪問予定している目的地の
拝観可能時間が足らなくなっても良いやと、
私の後に説明を受ける見学者が途切れるのを
辛抱強く待って撮影したので
この場所で30分以上は滞在しました。

係員の方に広間の用途を尋ねた所、
もちろん庭園を観賞するためでもあり、
京呉服商の市田氏が呉服の展示会の場所としても
活用していたとのこと。

とにかく全てが美しかった。


土蔵

広間の庭園とは反対側には、
美術品が展示されている土蔵があります。

私の記憶に間違いが無ければ
素材が象牙と表記されていたと思う。

對龍台 2階

広間の反対側(南側)にある階段で2階に上がります。
さっき広間から庭園を見下ろしていたので
混乱しそうですが
先ほどの広間は、一階なんですよね。

円窓




對龍台2階の部屋は、
市田氏の三姉妹の部屋として使用されていたとのこと。

その部屋の前の窓に広がる景観。

2階の奥にある階段を下りた所にも土蔵があり、
その土蔵の中にも美術品が保管されていました。

こちらの1階部分で
市田氏が居住をしていたとのこと。


伊集院時代に建てられたと思われる
聚遠亭(じゅおんてい)


對龍山荘の建物『對龍台』の見学を終えて
次は、對龍台の窓の外に広がっていた
池泉回遊式庭園の観賞へと向かいます。