東京音楽学校 1 女子卒業生、教師
オペラ・コミックで卒業試驗 東京音樂學校敎授 神戸絢子 私がパリに留學しましたのは、明治三十九年から二年ばかりで、次いでベルリンに暫く滯在して四十二年の六月に歸朝致しました。 留學といひましても、パリの國立音樂學校 コンセール、バツトワール、ナ…
音樂の盛んな國 幸田延子 出來るだけ多くの音樂會へ臨んで、出來る丈多くの音樂を聞きたいと昨年の九月二十五日久しく歐洲の風物に接しなかつた私は、當年(十四年前洋行當時)の事共を頭の中に描いて横濱を解纜 たつ た。汽船は折良くも伏見若宮同妃兩殿下…
大音樂會記念 〔蔵書目録注〕 上の写真と説明は、大阪の三木楽器店発行の絵葉書のものである。 説明は無いが、左からユンケル、ウェルクマイステル、幸田延子、安藤幸子である。 差出の消印は、「神戸 43.7.11」等とある。 なお、この写真の左二人と右二…
あ 蜂谷龍子嬢 蜂谷龍子嬢 -(現代女流音樂家)- 桑原樵郎 若い女流ヴァイオリニストと云へば、誰よりも先づ第一に世人の胸に浮か名は、蜂谷龍子女史であらう。名の如く辰年の生れと云へば、明治二十五年、從つて今年三十二回の誕辰を迎へられる筈であるが…
東京音樂學校 川久保美寿々女史 混聲合唱 クンスト デル フーゲ 廣田美須々作歌 信時潔作曲 大阪開成館 クンスト デル フーゲ 廣田美寿々 人 生れ よろこび かなしみ いかり あきらめの世の すがた すばら しい わざ もて ゑがいた バッハ、 老いて めしひて…
米國人の歡待ぶり 忙がし振りを見せぬ主人 瓜生海軍中將夫人 瓜生繁子 船中の十一日間 去る五月五日私は日本丸に乗り米國に向ひました。乗客には英米獨佛其他諸國人の上等客が五十三名御座いまして毎日踊りもあれば運動もある、或は活動寫眞に興を添へ、又は…
寅年の名流(三) 東京音樂學校敎授神戸絢子の君。獨逸 〔正しくは、フランス〕 仕込みのピアニストとして有名な方ですが、敎場以外の樂壇にお出でになつた事はありません。明治十一年のご誕生で、今年は三十七歳、四まはり目の當り年です。 〔蔵書目録注〕 …
〔口絵〕 ・幸田延子女史と柴田環女史 ・安藤幸子女史と神戸絢子女史 ・賴母木こま女史と橘糸重女史 音樂界の婦人 一 音樂に乏しい家庭の空氣 幸田延子 指折り數ふれば早や二十餘年 經 た つて見ると造作も無いやうなものゝ、指折り數へて見ますと、早 は や…
仏国より帰朝せし閨秀音楽家の実歴 東京音學校助教授 神戸絢子 東京音楽学校助教授神戸絢子女史(三十二)は、一昨年 〔明治四十年:一九〇七年〕 の三月、文部省から選まれたフランスのパリに渡り、専らピアノを研究されて、六月十七日めでたく帰朝されまし…
安藤幸子女史 マリア・トール女史 大演奏會 レオ・シロタ氏 時 〔昭和六年〕四月二十九日(水)夕七時 所 市公會堂 主催・名古屋音樂協會 プログラム Ⅰ.奏鳴曲 二短調 ‥‥‥ ブラームス アレグロ アンダンテ アレグロ ビバーチェ ヴァイオリン獨奏 安藤幸子女…
洋楽と家庭 ピヤノと床の間 私の居ました仏蘭西は流石芸術の国と呼ばれる丈御座いまして、彼地 あちら の家庭には中々能く音楽趣味が普及して居ります、大抵な家庭には必ずピヤノが一台御座います誰も弾く人が無くても必ずあります、是はピヤノを以て客間の…
心の花 第四十三卷 第 十 號 橘糸重女史追悼號 橘糸重女史 ‥‥‥ 佐佐木信綱 〔下は、その一部〕 今思ふに、これを公にして、和歌史家の立場からいふと、明治の和歌史を大觀して、新しい歌が興った後、はじめて沈痛な作を詠じたのが橘女史であって、後にその跡…
〔蔵書目録注〕 楊州周延の錦絵「梅園唱歌図」一組三枚続き(明治20年)の左の一枚。
私の音楽遍歴 我が国ヴァイオリン界の元老、安藤幸子女史は今年七十七才の喜寿を迎えた。女史は明治二十九年東音卒、ドイツに留学後は母校の教授として後進を育成し、傍ら芸術院会員。文豪幸田露伴、ピアニスト幸田延子女史の令妹に当る。 安藤幸 音楽之友か…
お師匠様に可愛がられ歌のお代り出されるのを嫌がって泣いた私の少女時代 前音楽学校教授 幸田延子 音楽のお上手なお母さま 私の母は大変に音楽が好きでございました。音楽と申しましても、昔のことでございますから、今のやうにピアノだとかヴアイオリンだ…
子守唄が音楽家の第一歩 東京音楽学校教授 神戸絢子 私は音楽に対して、別にこれぞといふ意見は厶 ござ いませんが日本の家屋にはピアノは不適当です、何よりも響がないのですから、余程違ひます、ピアノが三味線や琴のやうに一般に歓迎されるには、未だ余程…
私の半生 幸田延子述 私の生立 私は明治三年に東京の下谷で生れました。私の家は代々徳川家に仕へた士で所謂本当の江戸つ子です。兄(幸田露伴博士)は私より三年前、慶應三年に生れました。妹(安藤幸子女史)は私より五六年あとになります。 私の音楽趣味…