チューニングの次なる一手:その「僅かな変化」が世界を変える
バスドラムのサウンドは、ヘッドやミュート材の選定、すなわちチューニングでその骨格が決まります。
多くのドラマー、特に長年演奏を続けてきた方であれば、「ビーターを変えたところで、音はそう大きく変わらない」という感覚を持っているかもしれません。確かに、劇的に変わることは稀です。しかし、その僅か数パーセントのサウンドの変化、フィーリングの微調整こそが、プロフェッショナルな現場や、徹底的に音を突き詰めたい上級者にとっては、まさに世界を変える最後の切り札になります。
チューニングを極めたからこそ、次はビーター選定という選択肢があるのです。
これまで使ってきたビーターは、スタジオによって『アタックが硬すぎたり』、『低音がスカスカしたり』と、まるでサウンドの「迷子」でした。そんな僕がこのDW-SM105に出会い、やっとたどり着いた『いつもの音』。それは、ジャンルが変わっても、場所が変わっても、ペダルが変わっても、常に自分の理想とするアタックとフィーリングを再現できるということです。
この記事では、ビーターの基本的な分類を整理し、その上で私が愛用するDW-SM105(Hardcore Beater)が、なぜ私のサウンドを迷子から救い出した唯一無二の存在なのかを熱量をもって解説します。
ビーター選びの「地図」:従来の素材分類
まず、SM105の特殊性を理解するために、一般的なビーターの3大要素を整理します。この基本を知ることで、SM105がいかに規格外の存在かがわかります。
1. 素材によるサウンド特性
| 素材 | サウンドの特徴 | アタック感 |
|---|---|---|
| フェルト | 温かく、バランスが良い。 | 柔らかいが芯がある。 |
| ウッド | 硬く、クリアで粒立ちが良い。 | カチッとした強いアタック。 |
| プラスチック/樹脂 | 最も硬く、音量が出やすい。 | 非常にタイトでパワフル。 |
私の特殊な最適解:DW-SM105(Hardcore Beater)を推す理由
私が愛用するDW-SM105(Hardcore Beater)は、上記で整理した従来の分類を超越し、「フェルト」「ウッド」「プラスチック」という型に収まりません。
私がこの特殊なビーターを愛用し、強い信頼を置く理由は、その緻密な調整能力と、その結果得られる一貫したサウンド管理能力にあります。これは、ITプロジェクトマネジメントで「リソースを一元管理する」というロジックと通底しています。
一人三役をこなすハイブリッド構造
SM105は、ただの硬質プラスチックではありません。プラスチックとウレタンの二重構造に、重量調整機能を加えた、まさに「一人三役」をこなすハイブリッド型です。
- 二重構造の妙: ウレタンがプラスチックの過度な硬さを程よく吸収し、アタック感を保ちつつ、サウンドに芯と適度なサスティンをもたらします。アタックが埋もれることなく、現代的なポップスにも強い存在感を発揮してくれます。
究極の微調整機構:重心管理とコアの調整がサウンドを決める
SM105の真価は、ウェイト調整に加えて、プラスチックコア自体の深さ調整という、他のビーターにはない機構にあります。
A. コア(打面)の調整によるサウンド特性
このビーターの最大の利点は、調整によって音色をガラリと変えられることです。SM105は、あなたにとっての「理想のサウンド」を一緒に探し出してくれる、チューニング可能な相棒のような存在です。「アタックの強さ」と「音の太さ(低音)」をバランス良くブレンドできる、SM105の核心的な使い方です。
| 用途 | 調整の仕方 | サウンド特性 |
|---|---|---|
| 高速なフレーズ | プラスチックコアをウレタンパッド表面とツライチ(面一)にする。 | ビーター全体が軽くなり、レスポンスが向上。アタック感を損なわず高速フットワークが可能。 |
| 強烈なロック/メタル | プラスチックコアをウレタンパッド表面より突出させる(デフォルト)。 | 最初に硬いコアがヘッドを捉え、「バシッ」とキレのある強いアタックを強調。その後にウレタンが当たることで低音のふくよかさも得られる。 |
| 太い低音/アコースティック | プラスチックコアを完全に引っ込める。ウレタンパッドのみで当てる。 | ウレタンパッドが主体となり、フェルトに近い柔らかいタッチと太い低音が得られる。繊細な表現やアンプラグドな曲に最適。 |
B. ウェイト調整による重心管理
- ウェイト調整で重心管理: ビーターのシャフト(軸)部分に付属の重りを取り付け、その位置を上下に微調整することで、打点の重心を変化させられます。
【ドラマーとしての生々しい体験談】
以前、リハスタで、低音のハウリングに悩まされたことがありました。ドラムのチューニングは限界。その時、このSM105のウェイトをわずか数mm下げて重心を変化させたところ、低音の出方が改善し、ハウリングが収束しました。
このエピソードが、僕が「サウンドの迷子」から卒業できたの理由の一つです。ちなみに、ウェイトを外して使う姿は、まるで「ハードコアを引退したビーター」のようですが(笑)、その繊細なレスポンスが、自宅での練習や、フュージョンなど繊細さが求められるジャンルでも、実は一番頼りになるんです。
DW-SM105は、管理ではなく、「信頼できる相棒」を見つけたいと願うドラマーのための柔軟性の高いモジュールです。
あなたにとっての「最適」は、一つではありません。曲や会場によって常に変化します。このビーターは、その変化に柔軟に対応し、あなたが求める最高のサウンドを「一緒に探してくれる」パートナーになってくれるはずです。
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