台湾紀行 旅の愉しみ 人・光・食

旅の愉しみは色々あるけど、コロナ前にぼくが毎年行っていた冬や春先などのシーズンオフの沖縄での楽しみは、散歩・読書・昼寝そして友達や土地の人との夜の酒だった。ぼくは元来不精なので余り観光には熱心な方ではない。
気の置けない宿と飲み屋が見つかれば、そこら辺を一日ブラブラしていたい方なのだ。とは言えツアーは団体旅行なのでそうもいかない。今回は一度だけ辛そうな工程の散策があったのでそれはパスして、ホテルでカミさんとのんびりしていたのだけれど、それはそれで楽しい時間だった。
一人旅の時は主に旅先で出会う人たちとの触れ合いが愉しみなのだけれど、ツアーで行った時は同じツアーの人との旅は道連れの愉しみもある。ぼくの友人にはそれが鬱陶しいという者もいるけど、まぁ気の合いそうな人と話していればそう気になることもないし、旅の感動をその場で共有する人がいるというのも悪くはない。
それに今回は旅の最終日に今も毎週行っている日本語学校のOBがご主人とお子さんを連れてホテルに会いに来てくれた。彼女が日本に留学していたのはもう18年位前になる。当時は独身でウチに遊びに来たこともある。今はご家族と台北に住んでいる。旅の最後に旧知と会う望外の喜びが加わった。
旅先で見る光景でいつもぼくの印象に残るのは観光の対象となる光景というよりは、その国での、その土地での何気ない風景、情景なのだ。それはぼくが写真を撮るという事もあるのだけれど、グループで行動してみんなスマホやカメラを向けているけど、ぼくだけ皆とは反対の方にカメラを向けているという事も度々あった様に思う。
喧噪に包まれた中華レストランを出ると、日本で言えば晩夏とは言え南のここではムッとするような湿気を含んだ空気が一気に肺に流れ込んでくる。迎えのバスが来るまで通りに立っていると、目の前に見事なほどのバイク駐車の列。そういえばここはバイクの国。昔ほどではないが交差点の赤信号ではバイクレースのスタートみたいな光景もあった。
観光で言えば、前回はまだ存在していなかった
嘉義の
故宮博物院・南院というのが今回のコースに入っていた。故宮博物院といえば台北と決まっていたが嘉義に巨大な建物の博物館を建て、しかも今またその新館まで建設している。蔣介石が中国本土から運んできた美術宝物は数十万点あり、今までは入れ替えをしてもそのごく一部しか公開できなかったが、これからはもっと色々なものが観られるらしい。
建前的にはそういう理由もあるけど、どうも本命の狙いは台北だけに集中する台湾観光の動線を南にも伸ばしたいというのがあるらしい。そういう極めて戦略的な動きは動的な台湾に相応しいように思える。南院のロビーに鎮座する孫文の銅像の前で写真を撮る母娘の姿に、
政治の島台湾のイメージが重なって見えた。優しい光がこの母娘に降り注いでいるように、いつまでも光が人々の上に差し込む国であってほしいと願った。



愛玉子(オーギョーチィ)
阿里山鉄道の中継点に奮起湖という街があって、そこの老街ではいろいろな地元の産物が売られていました。その中に「愛玉子」を見つけてとても懐かしさを感じました。愛玉子はここら辺の名物のようで、色々なお店で売られていました。
愛玉子は台湾語でオーギョーチィと呼びますが植物の種を揉みだして作ったゼリーのようなもので台湾では昔から作られていたようです。懐かしさを感じたのは、日暮里から歩いて谷中を通って上野の美術館に行くときいつも通る道にこの愛玉子の古いお店があって馴染みになっていたからです。
台湾出身の店主が長年作り続けていましたが寄る年波で今は廃業してしまったようですが、以前はその看板を見るたびに面白い名前だなぁと思っていました。

奮起湖の愛玉子売り 谷中にあった愛玉子店
posted by gillman at 16:14|
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