初夏を感じる今頃になって、盛んにうぐいすの「ホーホケキョ!」が聞こえる。
日々、日の出が少しずつ早くなり、早朝の空気もほんわりしてきた。
空が白みかけて鳥の声がする頃、私はゴミを出しに行くようにしている。
ということは、ゴミを出しに行く時間も早くなる。
今頃の気持ち良い気温になると、サンフランシスコやハワイを思い出す。
なぜだろう? と考えながらゴミを捨てる。
会社を辞めて、すぐに行った場所が「サンディ・エゴ~サンフランシスコ」。
そこで、2年弱の時を過ごした。
昼間オフィスに篭もりっきりの生活から、外の空気を吸うようになったからだろうか、
私の体も心も毛穴からも呼吸しているように感じた。
確信のように感じているのは、人間には「自然」が大きく影響しているということ。
木や花や空気、空、雲、風、日の光といった「当たり前」の存在が、
私たちの体の細胞さえも変えているということ。
細胞が変われば、血液も変わり、思考も性格も変わっていく。
私が今、この雨漏りするボロい家から引っ越すことが出来ない理由も、
お金云々よりも、周囲に植えられている木や植物と離れたくないから。
「木」は「気」と言われ、木が無くなった国は滅びると聞いた。
サンフランシスコで感じた、今でも忘れられない一瞬の思いがある。

「マリン・カウンティ」と呼ばれるゴールデンゲートブリッジを渡った向こう側。
さらに自然に溢れ、のんびりとした空気が街に流れ、人々の生活が豊かに見えた。
金銭的な豊かさではない。
大きな木が庭にあったり、焼いたパンを庭で頂いたり、豊かな時の流れだ。
地元の人は、「ベイエリアは物価が高いし、働く場所だ」と言っていた。
通勤ラッシュ時は、ゴールデンゲートブリッジが渋滞らしい・・・・・・。
それはさておき、
それまで私は、一度も「結婚をしたい」と思ったことが無かった。
「結婚なんかして、バッカじゃないの」とさえ思っていた。
それが、その大きな木を見ている時に、「ああ、こういうところで結婚したい」。
その風景の中で、「平凡だけど幸せな日常」が想像できたのだ。

アメリカは物価も安いし、家も家賃一ヶ月分で借りられる。
食べる為に働く日本と根本的に違うのは、「生活を楽しめる」こと。
フリーウェイも無料で高速代は掛からないから、週末はお弁当を持って、キャンプやロッククライミングなどに出かける。
日本はリフレッシュするためにちょっと外出すると、交通費始めすべてにお金。
だったら家にじっとしていた方が良いと思ってしまう。
だから、出かけなくても自然に囲まれた環境はありがたい。
いつになったら、日本人も欧米人のように「生活を楽しむ」ようになれるのだろう。
まだまだ100年、200年かかるのかな・・・・。
長くゆっくり時間をかけなければ、何事も熟成されないのかもしれない。
このインスタントの消費国で、私なりのライフ・スタイルを明確にしなければ、
このまま押し流されて人生が終ってしまいそうな気がする。
そんなもったいないことはしたくないから、そうだな・・・・・・、
まずは「燻製小屋」と「小さな菜園」でも作る目標を立ててみるかな♪