2025-12-31

逃げ出したブラック企業に出戻りした話

自分は昔法人向けの新規開拓営業をやっているブラック企業で働いていた

業界IT中小企業業務管理システムを売り込む仕事だった

暴力パワハラが本当に日常だった

朝礼で前日の架電数とアポ数をホワイトボードに書かされる

数字が少ないと理由を言う前に怒鳴られる

昨日の成果を読み上げている時緊張して数字を噛んだ

その瞬間上司ホワイトボード消しを投げてきた

営業なんだから声くらい腹から出せ」

胸ぐらを掴まれて壁に押し付けられた

そのまま客先に行かされた

外回りでも同じだった

訪問先で名刺を出す順番を間違えた

役職の低い担当者に先に名刺を出してしまった

会社に戻って報告した瞬間会議室に呼び出された

椅子を蹴られ机を叩かれ「だからお前は社会人失格なんだ」

正直ミス自体自分が悪かった

営業として常識が足りなかった

それでもその会社では自分は明確な被害者だった

理由は単純だ

上司暴言暴力制裁を加えてくるから

ミスの原因が自分にあったとしても

殴った時点で怒鳴った時点で

構図はパワハラ上司が部下を追い詰めているに書き換えられる

部署の同期や先輩は上司を嫌っていた

「お前大丈夫か」「理不尽だよな」

そう言われるたび自分被害者でいられた

最低限の勤続年数を稼いだところで転職した

自分の経歴からしたら出来過ぎなくらいのホワイト企業だった

営業企画新規営業なし残業ほぼなし

怒鳴られることも殴られることも当然ない

ここから地獄だった

新しい職場での仕事は週次レポート作成顧客データ更新営業資料修正

全部丁寧さと気遣いが求められた

例えばExcel顧客リスト更新する時

自分は指示された項目だけを直してそのまま上書き保存した

それが部署全体で使っているマスターファイルだった

先輩が組んだ関数が全部消えた

ミスの原因は完全に自分だった

会議準備でもやらかし

会議室の予約はしたがプロジェクターの手配を忘れた

「誰かがやると思ってた」

そう言った瞬間場の空気が凍った

誰も怒鳴らない誰も殴らない

ただ視線けが冷たくなった

営業同行でも同じだった

先輩が顧客と話している途中で自分が「それ前回も言ってましたよね」と口を挟んだ

空気を和ませるつもりだった

帰りのエレベーターで何も言われなかった

翌日から同行は外された

ホワイト企業では誰も暴れない

から構図がひっくり返る

ミスの原因が自分にある場合

そこに暴言暴力も乗らない

まり自分純粋迷惑をかけた側になる

非常識空気が読めないチームの生産性を下げる存在

そういうレッテルが静かに貼られる

ブラック企業では

原因が自分にあっても上司が殴ることで自分被害者でいられた

ホワイト企業では

原因が自分にあれば自分加害者になる

周りは自分ミス迷惑を被っている被害者になる

から無視してもいい陰で笑ってもいい排除してもいい

そういう空気が出来上がった

結局耐えきれず短期離職した

その後就活は全滅した

短期離職の理由を正直に話すほど落ちた

メンタルも病んだ

そんな時思い出した

ブラック企業を辞めた時人事から来ていたメール

「もし戻ってきたくなったらいつでも連絡してください」

連絡した

驚くほど話は早かった

今もブラック企業で働いている

相変わらず怒鳴られる殴られる

ミスの原因は今でも自分にあることが多い

でも上司暴言暴力制裁を加える限り構図は変わらない

パワハラ上司追い詰められる部下

自分被害者でいられる

たぶんこれは歪んでいる

でもホワイト企業加害者にされるより

ブラック企業被害者でいる方が自分には楽だった

同じような人間がきっと他にもいる

  • あれだな、「句読点を使わないで」と命令した時に出力される文に似ているな

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