アニメ沼

アニメ沼

沼の底からアニメの感想をお届けします。

2025年 冬アニメ総括感想

 

 



 

お久し振りです。

皆様、元気でお過ごしでしょうか?

 

私はというとあまり元気ではなく、というのも3月中旬に自転車で事故ってしまい、左手首骨折・顔面数針縫って眼鏡も真っ二つと結構な傷を負い、更にはその3日後には仕事で中国へ出張という狂気のスケジュールを敢行したりとなかなかハードな日々を過ごしていました。アニメ自体は観れるものの、キーボードを満足に打てず感想も書き難い状況では視聴モチベが低迷気味になり、前回からすると遅れ気味の総括になってしまったという状況です。今は傷もほぼ治って日常生活は問題なく過ごせていますが、皆様も充分にお気を付けください。

 

閑話休題

 

というわけで今期も全て見終わったので、早速感想をまとめていきたいと思います。
そこそこ分量あるので、時間がある時にでも読んでもらえると嬉しいです!
更にコメントとかもらえると跳ねて喜びますので良かったら。

 

それでは早速振り返っていきましょう!

※下の目次タイトルから各感想に飛べるので、見た作品だけでも読んで頂ければ。

 

 

【目次】

1.BanG Dream! Ave Mujica

2.チ。(2クール目)

3.メダリスト

4.アオのハコ(2クール目)

5.君のことが大大大大大好きな100人の彼女(2期)

6.Dr.STONE(4期)

7.薬屋のひとりごと(2期)

8.キミとアイドルプリキュア♪

9.全修。

10.わたしの幸せな結婚(2期)

11.花は咲く、修羅の如く

12.るろうに剣心(2期2クール目)

総評

 

 

1. BanG Dream! Ave Mujica

 

2023年夏アニメの個人的1位で、5chアニメランキングでも1位に輝いたMyGOの続編ということで期待が高まっていた本作ですが、その期待に十分に応えてくれたのではないでしょうか。

本作の魅力はジェットコースターもかくやと言わんばかりの息もつかせぬ怒涛の展開。MyGOで描かれなかった祥子視点でCRYCHIC解散の真相を補完しつつ、Ave Mujicaの仮面外しで身バレという衝撃的なスタートを切った1話を皮切りに、精神崩壊して睦の多重人格・モーティスが顔を出し、かと思えばAve Mujicaの解散とここまでまさかの4話という濃厚さには一瞬たりとも目が離せなかった。その後も勢いを落とすことなく、MyGOメンバーも絡めつつAve Mujicaメンバーを掘り下げ、復活までの物語を描き切ってくれたかなと。

キャラ別に触れると、まず祥子。面倒を見ていた父からも拒絶され、全てを失いAve Mujicaしかなくなったのにそれすらも解散してしまうという不幸の連続は見てて辛かったし、気丈に振る舞うのが限界を迎えて「どうして味方になってくれないの…!」とつい弱音を吐いてしまう人間臭い部分には胸を締め付けられた。だからこそ温かいメッセージを贈り続けてくれる燈の優しさがめちゃくちゃ染みたし、もううんざりだと過酷な運命に対しても抗うことを強く決意する姿には胸が熱くなった。

続いて睦。MyGOの時点でも頼むから幸せになって欲しいと願っていたキャラなんだけど、その願いとは反してどんどん追い詰められていくから目を背けたくなった。別人格であるモーティスの出現は衝撃的かつ刺激的で展開の読めなさは楽しめた一方、リアリティーには欠けたので人間ドラマを重視してる自分としては一長一短といったところ。また最終的に睦がどうなってしまったのかがいまいちよく分からなかったのがマイナスで、自分は睦とモーティスが一体化したと解釈してたんだけど、監督の意図とは違うらしく、本作の多くの部分を占めていた要素の結末だからもう少し明示しても良かったのではと思う。睦の変化に対して睦自身や他メンバーがどう感じているか語られなかったこともあり、この辺りは消化不良だった。

お次はにゃむち。軽いノリのようでいてしっかりとドラムを練習していたり、睦の圧倒的な才能に焼かれながらも、なにくそ根性で喰らい付かんとする泥臭い姿を見て好感度UP。祥子の覚悟に共感していたからこそここまでやってきたのだと告げるところなんかも熱くて良いし、親近感の湧くキャラだった。

そして海鈴。前作では常にクールを保っていた彼女だが、今作では自身の抱えるトラウマに苦悩して藻掻く姿が描かれ、そのギャップに惹かれた。「信じ合いたいんです…!」と涙を流すシーンも勿論好きなんだけど、一番は睦への無関心を立希に指摘されて「…何が言いたいんだよ」と初めて苛立ちの感情を露わにするところで、あれにはゾクゾクきた。

最後は初華。なんといっても11話が印象的で、今まで語られていなかった初華の過去を1話丸々使って、かつ朗読劇という特殊な形式でやるという大胆な試みにはまだこんな弾が残っているのかと驚かされた。自身の正体と罪悪感、そんな中でも自分自身を認めてくれた祥子への依存…揺れ動く心を伝えるのに、感情を剝き出しにして訴えかけてくる朗読劇が非常にマッチしていて引き込まれっぱなし。でそんな姿を見せられたもんだから続く12話でも感情移入しまくりで、自身の存在すら否定しようとするのは胸が苦しかったし、だからこそ「星が好きなのは初音ね」と初音の部分を掬い上げてくれたり、今まで一緒にいたのは他の誰でもなくここにいる貴方でしょうと言わんばかりに連れ出してくれる祥子が嬉しくて涙してしまった。美しい歌声も素敵で、楽曲の魅力を引き出してくれていたように思う。特に「Imprisoned XII」は歌詞と合わせて感情爆発してて大好き。

MyGOメンバーも語りたいところだけど長くなりそうなので詳細は割愛。にしてもあんなにギスギスしていたMyGOを癒しに感じる日が来るとは…感慨深い。特に元CRYCHICの燈・そよ・立希の3人は祥子や睦と関りが深い分特に寄り添ってくれていて、その温かさには心動かされることが多かったし、CRYCHIC復活と別れのライブはエモーショナルで涙腺緩んだ。

ただ最終話がライブオンリーで終わってしまったのはモヤモヤしてて、先述した睦の件を明示して欲しかったのと、Ave Mujica再結成やそのライブに対する各人の想いの丈を語るパートがあっても良かったんじゃないかなと。それらが無いからせっかく楽曲や映像は良いのに入り込んで見れなかったのが残念。あと正直MyGOのライブシーンとか単独で見れば全然いいけどAve Mujicaとしてはノイズだと思うし、あくまでAve Mujicaとしての完成度を追求して欲しかった。

と好きな作品故に思うところもありつつ、唯一毎週最速で見て断トツ楽しみにしていたのは事実で、制作陣には感謝したい。まさかの続編決定は嬉しいけど、何やるか全然読めないので不安な一面も。Ave Mujicaメンバーのその後は今回描写されなかった分、その辺りが補完されるような内容に期待したい。

 

 

2. チ。(2クール目)

 

メインキャラがドゥラカ・シュミットへと移り、1クール目では地動説という真理を追い求める人々の生き様が描かれたのに対して、地動説を軸にしながらも少しテイストが変わった2クール目。

といいつつ芯となる魅力は健在で、それは各人が強い信念を抱いているところ。ヨレンタは勿論のこと、そもそも神を信じていないドゥラカ、神は信じていても人の知性を信じていないシュミット…相反する考えの2人も、共に自身の信念を貫いている点では共通しており、確固たる力強い生き方に惹かれた。一方で本作はそんな生き方すらも全肯定はしていなくて、ヨレンタ曰く、信念はすぐ呪いに化けるというのだ。これには驚かされたというか、信念すらも妄信せずに迷え、考え続けろというのは中々に酷なことで、自分の信念が変わるようなことも肯定的に捉えている。それは他のシーンでも現れていて、例えば、逃亡の判断を賭けたコイントスの結果を自身の意志でひっくり返す(=神に抗う)シュミットや(このシーンは即答する部下も含め最高にカッコいい)、苦痛に感じていた朝陽に感動を覚えることができたドゥラカがそうで、考え方が180度変わったシーンでありながらとても前向きだ。

ラストのアルベルト編ではより直接的に、考え続けることが出来ることは幸福だと述べられていたけど、「?」と思う心が、その知性こそが、人間に与えられた能力であり大切にすべきものだと感じた。また作中で語られた、知性や技術の進歩の先には大虐殺が待つ危うさを説きながらも、その結果すらも人は思考することで受け止め、迷うことのできる、即ち倫理を持つ知性へと昇華することができるという考えや、 歴史の積み重ねは善へと向かう大きな1つの線だという考え等からも、時には過ちを冒すことも含めて人間の知性を美しいとする、壮大な人間賛歌のようなメッセージを自分は感じた。そして最後は現実世界で地動説が提唱される流れに繋げることで、その前にこういう人達が実際にいたかもしれないと思わせてくれるのも美しい結末だった。

その他のストーリー展開にもいくつか触れておくと、ヨレンタが部隊長を務め、討伐隊としてノヴァクがやってくる展開はどうなってしまうのかドキドキさせられた。地動説を迫害していたのはノヴァクの周囲だけという真実もまさか過ぎて、ノヴァクの気持ちと完全にシンクロできて心揺さぶられたし、この事象も思考停止で妄信することに対して警鐘を鳴らしているのが物語の一貫性あって素晴らしい。ラファウ再登場は流石にちょっと腑に落ちなくて、ここが唯一のマイナスかな。

総じて重厚かつ堅実な話運びで、非常に見応えのある作品でした。面白かったです。

 

 

3. メダリスト

 

スケーターとして挫折した青年・明浦路司とフィギュアスケートに憧れと執念を抱く少女・結束いのりが出会い、栄光のメダリストを目指していく物語。

本作の魅力は主人公・いのりの精神的強さ。スケートを始めるには遅過ぎるというハンディキャップは承知の上で、何もできない自分が嫌だと涙を流しながら勝負の世界へ足を踏み入れる意志の強さがまず眩しかったし、小学5年生という幼さでありながら、明確な目標を持って高みを目指し続ける姿には心を動かされっぱなしだった。自分のできないことと真摯に向き合う姿勢や、覆らない前提を嘆かず己を磨き続けるストイックさは自分も見習わなくてはと思う程で、そんな頑張りを見ているからこそ、報われた瞬間はこちらも嬉しくなれた。

また上記だけだと常人離れした存在に感じてしまいそうなものだけど、時折見せる不安げな表情や、子供らしく可愛い反応が良い塩梅で、リアリティーのあるキャラ造形になっていたと思う。

そしていのりを支えるコーチである司、これがまた良いキャラしてて、常にいのりの成長と勝利のみをひたすら考える一途さが心地良かったし、いのりなら大丈夫だと力強く言い切ってくれる精神的支柱っぷりが頼もしかった。あといのりのことを貴方と呼ぶ時があるのもそうなんだけど、子供達のことを一人の尊敬できる選手として見ているところからも、真摯さや本気さを感じられるのがGood。またいのりと同じく出遅れたことで苦しんだ過去を持ちながらも、諦めずに食らいついて積み上げてきたというバックボーン、そしてそれが伝わってくる美しく力強いスケートシーンは感動的だった。才能にあてられて悲観的になっていた理凰に対し、直接的に諦めるなと言うよりも余程説得力があったし、その後の「明浦路先生が、誰よりも早くいるだろうと思ったから」って台詞がさ…そうやって努力を重ねてきた人だと言うのをスケーティングから汲み取ってるのが地味に好き。

周囲のライバル達もスケートに並々ならぬ想いを懸けてるのが熱くて、ペアとなるコーチ含めた各々のドラマには血が熱くなる。特に絵馬については頼むから勝って欲しいと思わず願ってしまう程だったから、ようやく勝利を掴み取った瞬間にはこちらも涙を流さざるを得なかった。

そしてそんなドラマに華を添えるスケートシーンも良く出来ていて、静と動を巧みに使い分ける緩急や、躍動感のあるカメラワークで、氷上を美しく舞うフィギュアスケートが存分に表現されていたように思う。

唯一残念だったのは、第10話でいきなり1年間飛んでしまった点。成長や結果はその過程があってこそカタルシスを生むと思うので、ここは省いて欲しくなかった(原作準拠らしいので仕方ないが…)。

とは言え本作が今期上位なのは揺るぎなく、2期決定も納得といったところ。更に激化していきそうな強敵達との競い合いが楽しみです。

 

 

4. アオのハコ(2クール目)

 

2クール目の(も)見所は攻勢に出た雛の恋愛模様で、自分のことを好きな子として見て欲しいという告白から始まり、千夏先輩への正面切った告白宣言、「…ホントにしちゃう?」のキス誘惑、白雪姫での共演と畳みかけてくる雛にはニヤニヤさせられっぱなし。いやもうね、気の置けない親友ポジに恋する乙女属性が加わったら最強なのよ。

そして何と言っても特筆すべきは、甘酸っぱい恋の終わりを告げる24話。大喜が千夏先輩のことを好きなのはわかっていたし、大喜のことを好きなことが楽しくてそれで良い…その台詞も嘘では無かったと思うけど、いざ大喜から別れの言葉を告げられると思わず大喜の口を塞いでしまう雛には胸が締め付けられた。。「どうして私じゃダメなの」と縋るように、堰を切ったように、溢れ出た想いをぶつける姿は聞き分けの良さ等これっぽっちもなくて。雛自身の言葉を借りればどうしようもなく醜くて、でもだからこそ美しく、胸を打った。

展開自体は当然予想していたものだったけど、これ以上ないくらい雛の想いを丁寧に描いてくれていた分、自分のことのように心を動かされてしまった。また本作は対抗馬である千夏先輩の描写はかなり控えめになってて一見バランスが悪そうなんだけど、それが雛視点で感じる「私の方が良いじゃん…!」という気持ちとシンクロさせるのに一役買っていたように思う。頭で考えれば雛が良さそうなのに、恋は理屈じゃないのが残酷でさ…本当に負けヒロインとして最高に輝いていた。

"実らない恋かもね" "嘘にしてしまうには大き過ぎて"と状況シンクロしまくりな歌詞のOPや、雛オンリーの映像と共に歌詞を通して心情が語られるEDも含めて、第2クール目は雛が主人公と言っても差し支えなかったのではないだろうか。

2期決まったみたいなんだけど、先述の通り一番の目玉である雛の恋心には決着が着いてしまったので、正直ここから何やるの?という気持ち。千夏先輩も悪くはないが、雛に比べるとパワー不足感が否めないんだよな。描写が増えるとまた印象も変わることに期待して続編を待ちたい。

 

 

5. 君のことが大大大大大好きな100人の彼女(2期)

 

まさかタイトル通りとは恐れ入った、クレイジーブコメ2ndシーズン。

1期から勢いを落とすことなく2話に1人の超ハイペースで彼女を増やし続け、遂に野球チームを組めるようにまでなった恋太郎ファミリーにはそれだけで笑ってしまう。野球回があるアニメは数あれど、メンバーが全員主人公の彼女なのは後にも先にもこの作品だけだろう。

あらゆる言葉からすぐに食べ物を連想してしまう食いしん坊な胡桃、微笑み過ぎて実は表情固まってたメイドの芽衣さん、ケツバットもご褒美になるドM野球少女の育、名は体を表す直球ネーミングな美杉美々美、極度の恥ずかしがり屋な華暮さんと、全員が既存の彼女達に負けない個性の強さだったから、ワチャワチャしてるだけで楽しかった。またそんなぶっ飛びヒロインズの存在が、どんな彼女であっても素晴らしい個性として受け入れてくれる恋太郎の包容力を際立たせていて、恋太郎ファミリーという言葉にも頷けるというか、ヒロイン同士の仲が良いことも相まって家族のような心地良さや安心感があるのが本作の魅力だと思う。

ギャグの面では欲望塗れの花園母娘が抜けて強くて、濡れ濡れメイドパーティ等、随分と笑わせてもらった。随所に散りばめられた恐れを知らぬパロディもなかなか強烈で、ドラゴンボール陣営からはそろそろ怒られた方がいいかもしれないw公式で「悪いのは原作者とアニメスタッフの頭だけ」と言わせるだけはある。

流石にこれ以上はこのペースでヒロインは増えんでしょと思いつつ、この作品ならやってくれそうな気もする。3期発表は無かったけど、いつか製作してくれることを信じて気長に待ちます。

 

 

6. Dr.STONE(4期)

 

宇宙を目指す前準備として舞台をアメリカ大陸に移し、その地で同じく科学王国を創り上げていたDr.ゼノ達と激闘を繰り広げる4thシーズン。

今シーズンの見所は因縁を感じる敵陣営で、科学王国同士かつ相手の方が技術力が上という強敵感がまず熱くて、戦闘機や潜水艦等の軍事力を兼ね備えてるのをどう攻略するかという構図は燃えた。これまでもそうだったけど、本作は一筋縄ではいかない強大な敵の描写が上手いなと改めて。科学を駆使して声質から身長を割り出してくるゼノ、キレ者な千空の行動だけでリーダーであることを見抜いたり、卓越した操縦技術でドッグファイトを仕掛けてくる射撃手・スタンリーの強力タッグという高い壁が緊張感を保っていたように思う。またリーダーであるDr.ゼノが実は千空の師匠的存在で、石化された後も同じように意識を保ち続けていた二人が出会うべくして出会った必然(=科学)には胸が熱くなった。

あと科学王国陣営の固い絆も健在で、負傷した千空が託したメッセージがたった3文字の"クロム"なところとか厚い信頼に泣けるし、大樹がリーダーとかじゃなくて純粋に「俺達の"友達"を守ってくれ」と言うところもグッときたし、撃たれるリスクを冒してでも拳を突き上げて皆に別れを告げるシーンには滾るものがあった。

千空に即堕ちする自称クールな女スパイ・ルーナやDr.大樹などの随所に挟まれるギャグも笑わせてもらえたりと、ここまで続いてるだけあって安定して楽しませてくれた。

7月から2クール目も放送されるということで。本作に関しては何も心配していないので、引き続き追いかけます。

 

 

7. 薬屋のひとりごと(2期)

 

妊婦に害を為す香油の流行から始まり、堕胎剤を作らんとするシンの企み、そしてその情報を後宮内に吹き込んだ存在で緊張感を高めつつ、現帝との選択の廟や先帝の呪いを絡めて謎多き壬氏様の秘密に迫るといった2ndシーズン。

気になる情報を散らしてくる謎解きものらしい魅力は健在で、ゆったりではありながらも確実に本筋の真相へと歩みを進めていく堅実な作りだったと思う。子翠の楼蘭妃匂わせもあったりで興味を引き続ける作りになっていて、全てが繋がってくるような話はおそらく次クールに持ち越しなんだろうけど、退屈には感じなかった。

あと印象的だったのは猫猫・壬氏が洞窟で二人きりになるシーン。展開自体はよくあるラッキースケベなんだけど、本作には珍しく色気を感じさせる描写で妙にドキドキしてしまったし、猫猫を抱きしめたり襲い掛からんとする壬氏様にはもしかして何か起こってしまうのか…⁉と胸が高鳴った。かと思ったのも束の間、カエル事件が勃発するのが何ともこの二人らしくて笑う。

続けて2期2クール目も放送だけど、かなり話が動きそうなので期待したい。

 

 

8. キミとアイドルプリキュア

 

これまでプリキュアシリーズは興味ありつつ見てこなかったんだけど、構成脚本がアイカツ加藤陽一さんで、アイドルをテーマにしているとなれば「穏やかじゃない!」ということで見てみることに。

まだ始まったばかりではあるものの、シンプルにキャラデザが好みで、元気一杯で表情豊かなうたを筆頭にキャラが可愛いのと、自由なマスコット・プリルンや敵のはずなのにどんどんただのファンになってきてるカッティー等のギャグ方面もツッコミ所が用意されていて楽しめてる。

変身やLIVE攻撃といったバンクシーンに関しても作画クオリティが高くて見飽きることなく、これだよこれとお約束感が楽しくなってきている。日曜朝にプリキュアをキメる感覚が早くも癖になりそうです。

 

 

9. 全修。

 

恋を知らず、初恋をテーマにした劇場ラブコメ作品の製作に苦心するアニメ監督・広瀬ナツ子が、ある日急に思い出のアニメ「滅びゆく物語」の世界に転生するところから始まるオリジナルアニメ。

本作の魅力は、高頻度であったナツ子の作画&戦闘シーン。爽快感のある美麗な作画バンクに加え、描いた絵がそのまま実体化して戦うという自由っぷりが楽しかったのと、描かれる題材は巨神兵板野サーカスガンダムetcと、思わず「出たーw」と言いたくなるようなものもあり、次は何が出てくるのかワクワクできたのが良かった。

ストーリー面では、ナツ子が介入していくことで少しずつ原作の流れが変わりつつも、絶望的な物語へと収束していくのが軸にあったんだけど、正直これにはあまり入り込めなかった。というのもいわゆる転生モノの枠組みでありながら、異世界のようなもう一つの別の世界ではなく、物語の中という一時的かつ閉じた世界における出来事の描写に留まっていたので、物語内のキャラをどういうスタンスで見ればいいのかわからなかった。無職転生とかみたいに異世界と言いつつ新たな人生として描かれているならのめり込めるんだけど…。逆にナツ子がメインのイベント、例えば原動力となる自分の原点を思い出す展開や、どんな状態になっても描けるぐらいずっと描いてきたルークに最後は託すところとかは、思い入れの深さを感じられて好き。

あとナツ子→ルークへの矢印は積み重ねがあるからわかる一方、ルーク→ナツ子はやや唐突な印象が最初あったんだけど、これに関してはナツ子へのトゥンク遍歴(?)やルーク視点で惹かれていく過程が描かれることで納得感が増してて良かった。恋に目覚めてからは盲目になって、会う度に告白してくるルークのおバカっぷりも笑えてヨシ。

現実世界に戻ってからの話がもう少し見たかった感もあるけど、ぼちぼち楽しめました。

 

 

10. わたしの幸せな結婚(2期)

 

今シーズンの軸は、薄刃の異能が統べる世界を創らんとする甘水直との戦い。直は自身を救ってくれた澄美のことが忘れられずにその幻影を追いかけ続ける哀れな男ではあるんだけど、一方で澄美もあれだけ約束まで交わしていた割には回想での別れがドライで、ちょっと直のことも可哀想に感じた。そんな回想だったもんだから「澄美は直の幸せを願っているはず」という美世の言葉もあまり響かず、もう少し直に寄り添う人間がいてもいいのでは…というモヤモヤがあった。

あと新の裏切ってるフリでしたも演技にしてはやり過ぎで苦笑。殴る蹴るぐらいならまだしも、銃弾2発ぶち込みは手元狂ったら即死コースなのリスク高過ぎでしょっていう。

他にも今シーズンから仲良くなり始めた程度の薫子との絡みで、横恋慕や裏切りの罪悪感がありながらも成立する友情話を涙ながらにされても、そこまでの関係か…?と温度差を感じてしまった。

とまぁ色々と思うところがあったんだけど、美世一筋になった清霞とのやり取りについては非常に安定しており、愛を伝えることに一切の躊躇がないからキュンキュンさせられまくりだった。二人の空間は幸福感に満ちていて、まさに"わたしの幸せな結婚"のタイトル通りと言えるだろう。最初は意地悪キャラで邪魔してくるのかと思った清霞母も、即堕ちして超テンプレツンデレになってるのは面白く、安心感があった。

そして新作アニメ制作決定ということで、OVA辺りで後日談でもしてくれるのだろうか?イチャイチャしてる夫婦を見れるだけでも満足感ありそうではある。

 

 

11. 花は咲く、修羅の如く

 

朗読が好きな少女・花奈が放送部の部長・瑞希と出会って入部するところから始まる、ユーフォでお馴染み・武田綾乃先生原作の青春ストーリー。

本作の魅力は朗読という珍しいテーマ。NHK杯全国高校放送コンテスト・通称Nコンと呼ばれる大会の存在すら知らなかった自分としては入ってくる情報全てが新鮮で、朗読の知識や大会に向けた取り組み等は見ていて楽しめた。ただ本作はどちらかと言うと放送部に所属するメンバーが抱える苦悩や葛藤に焦点が当てられていた印象で、個人的にはもっと朗読に関連する蘊蓄を聞きたかった。

また青春ドラマに関しては序盤こそ何か抱えていて湿度の高そうな面々に期待したものの、各人の担当回ではあまり深みを感じさせずに表面をサラりと撫でるだけで解決していっちゃうから物足りなかったのが本音。例えば夏江、才能の壁にぶつかって挫折を味わい、朗読からアナウンスへ転向してひたすらに勝利を追い求めるというキャラ造形は良いのに、肝心要の挫折体験が回想無しの口上で語られるだけだから微妙に感情移入しづらかった。更にかつて敗北感を味わった相手との再会、しかも相手がかつての輝きを失って下手になっていることに怒りを覚えるところなんかもシチュエーションとしては完璧なのに、そこからドロドロせずにさらっと淡白に終わってしまうのがあまりにも勿体なく感じた。他キャラに関しても同様で、もっとシリアスに寄せた方が見応えあったんじゃないかと思ってしまう。

そして部員の描写に時間を割いた分、肝心のNコンについてはまさかの描写無しと不完全燃焼感マシマシで、部活要素と青春ドラマ要素のバランスがどっちつかずになってしまっているような印象を受けた。とどめの追い打ちで続編の発表も無しということで、序盤の期待値からするとかなり残念な結果になってしまったことは否めない。

 

 

12. るろうに剣心(2期2クール目)

 

原作既読かつ続編枠なので簡潔に。

振り返ってみると、丸々2クールかけて京都へ出発から京都大火までで終わってしまってお口あんぐり。いやまぁこっちが勝手に期待して記憶が改竄されてる部分もあるんだけど、スローペース過ぎない?

中途半端に十本刀との戦闘に入るよりは完全に分ける判断だと予想するものの、その代償として3話もかけた京都大火が妙に間延びした感が出てしまったりでちょっと残念だった。アニオリ挟むのが全部ダメというわけでは勿論ないけど、今回は悪い方向に作用してしまったかなと。攻撃力ゼロなのに深い尊敬の花言葉を表す白薔薇で殴る方治も参謀とは思えない間抜けキャラみたいになってたし…いや笑ったけど。

3期制作決定は流石に確定事項だから驚きないけど、原作でも最高潮の盛り上がりを見せた志々雄達との激闘をハイクオリティで描いてくれることを期待したい。

 

 

【総評】 

以上、計12作品となりました。他にも気になってるのは何個かあったんだけど、試聴が遅れてるのと春アニメも数多そうなので断念。

ちなみに個人的段階別評価はこんな感じ(気持ち左右差あり)。

 


S(歴代上位) : Ave Mujica
A+(クール最上位): チ メダリスト >  アオのハコ 100カノ 
A(クール上位) : Dr.STONE 薬屋> キミプリ
B+(中の上) : 全修 > わた婚 花修羅

B(中) : るろ剣

 

期待に応えてくれたMujicaがぶっちぎり1位なのと、新規枠のメダリストがバッチリ爪痕を残してくれた一方、その他はやや抑えめだった印象のクール。というかこう見ると完全新規枠を全然追えてないな…本数多過ぎるから仕方ない感はあるが。

また評価の元となる各話点数表はこちら。

 

 

 

 

ベストエピソードはアオのハコ第24話「ジェットコースター」でした。

どうしようもない切なさが刺さりまくりで、ここまで描かれてきた雛の恋の結末として、これ以上のものはなかったと思う。


感想は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

 

春アニメは例に漏れず全く見れていないんだけど、TL見てると本数は然ることながら良作の比率も多そうで、今から追い付けるか不安もあったり…いつも以上に皆様の感想を参考に見る作品を絞らせて頂くことになりそう。あと最近単話の感想を全然呟けていないので、そちらも少しずつ復活出来ればと。

次回の総括は早くても盆休みぐらいになりそうな予感が既にしていますが、引き続きお付き合い頂けると幸いです。

 

それではまた。