親が諦めちゃダメ | 極真・柴田の「言いたいことは言う、ブログ!」

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でも、気を使って言いたいことなんか言ってませんけど…

ちょっと長くなります

この想いはもう20年以上前に一生懸命ブログに書いていましたが、最近もまた強く感じる出来事があったので、改めて記そうと思って書きます

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親が「良い」と思って空手道場に子どもを入門させる
子どもはよく分かっていないので、なんとなく稽古を始める
最初は初めての事ばかりなので面白そうに何にでも興味を示して比較的楽しく稽古する
親も楽しい感覚で送り迎えをする

数ヶ月すると稽古に慣れてくる
が、元々空手の稽古は単調な基本技術の反復練習が多い
基本、移動、型…
キックミットやサンドバッグを利用しても上手くなるためには何度も何度も繰り返し稽古しないと上手く突けないし、上手く蹴れない
技の種類も多いので覚えることも多い
おまけに礼儀礼節だ、と言って、挨拶や声の大きさなどに対しても注意をされる

それでも、審査があって、昇級して色帯になれるらしいので(最初の頃は、どういう仕組みか分からないから…)ちょっとした目標があって稽古は続けられる

そして、最初は組手も無く、痛みも恐怖も無い
覚えることも多いけど、帯の色が変わって嬉しくて稽古は続けられる


しかし、しかし、しかぁし…

進級するにつれて組手の稽古が始まる
痛みや恐怖を徐々に感じる
ちょっと嫌だなと感じ始める
まぁ、それでもなんとか稽古には通っている
まだこのころは親も組手で恐怖感じている子どもの気持ちは理解していないし、理解出来るはずもない😭


試合に出る先輩たちを見て、自分も試合に挑戦してみる
親も始めてのことでテンションが上がる

ただ、よほど体格がイイとか運動神経が良いとかの格闘センスがなければ最初から優勝することはできない

それでもまぁ、はじめての経験でなんか楽しかったから2〜3回は試合に出続ける

初心クラスや初級クラスの試合はこっちも相手も攻撃力など大して無いので試合が終わって負けても笑っていられる

でも、さすがに2〜3回試合に出て、毎回負け続けるとちょっとずつ嫌な気持ちが蓄積されていく
親もテンションが下がる
空手の才能がないのかな…と思ったりもする

才能のあるなしで入門を決めたわけじゃないのに…

もともとは挨拶や強い気持ちが身に付けば良いと言う考えで入門してきた人がほとんどなのに、途中から目標目的が試合の勝ち負けに変わってしまう

そして、このころ送り迎えも慣れっこになって来ていて、親も週に数回送り迎えするのが少しずつめんどくさくなってくる
ましてや途中で家庭環境が変わり、仕事の忙しさなども加わってくればそれは増幅する

覚えることの多さ
組手への恐怖
親の慣れっこになった気持ち…
これらが加わって、なんとなくやる気のない子供を見ていて少しずつ道場との精神的距離ができる

親が入門させたときの気持ちを忘れず一定のテンションで子供を引っ張ることが出来れば、いやいやながらでも子供は続けることができる

が、どちらかと言うと、親があきらめモードになってしまう

試合に出ても勝てないし…
なんとなく、いろんなことを覚えてない気もするし…
稽古に行けば注意されてるような感じだし…
本人も何かやる気がなくなってるし…
そんな感じで、親があきらめモードになってしまう

小学生の頃は時間があって、週に2回3回4回と稽古できていたのに、学年が上がり他の習い事も増えると、その稽古回数が週1回だったり2回だったりに減ってしまう


すると当然空手の成長は鈍くなる
それでも続けていれば、中学に入った後、考える力がついてきて、記憶力もアップして稽古回数が少なくてもそれを補うことができるんだけど、親がそこに気づかず「空手は小学生まで、中学に行ったら、何か他の部活を…」などと考えてしまう


そして結果的に青帯か黄帯くらいでやめていく
頑張っても緑帯くらいでフェードアウトが多い


違うんだよなぁ…
それじゃあ絶対黒帯なんか取れないんだよなぁ

そもそも黒帯は大人が締めて、格好がつくもの

道場によって基準が少しずつ違うが、基本的には高校以上でないと黒帯は出せない

少なくとも、自分(柴田)の中での極真空手の黒帯はそういうモノだと思っているし、少年部に締めさせる黒帯は無いと思っている

だから、腹括って、中学行っても稽古に通わせてほしい

親が先に諦めないで!


と、こんなことをSNSに載せようと思って書いていた矢先、こんなことがありました


小学1年生で入門して来た子と親

入門当初はビビって稽古に参加出来ず、道場の後ろでメソメソ泣いてたり、道場に入って来れなかったり…

稽古に参加しても、集中力なく余所見をしたりダラダラと…


でも、そんなお子さんの様子など全く意に介さず一緒に入門したお母さんは生き生きと元気よく稽古に励んでいて、どんどん試合に挑戦するし、負けてもへこたれずに「またがんばります!」と言って明るく元気に稽古に参加


とりあえず嫌々ながらもそれにつられて一緒にお稽古していたお子さん達…


入門から約3年、そんな親子が一緒に型の大会に出ることになった


今回の型の大会に向けても、通常の稽古の後、ほんの少し5分から10分だけだけど追加で稽古して帰るようになった
その様子は指導後、道場内を見ていると目に入ってくる


一生懸命稽古してるなぁ…
あんなにやる気が無かった子供たちだったのに、今回はけっこう頑張っているし、少しでも良い結果が出たらなぁ…などと思っていたところ

なんと、入賞・優勝🏅してしまった

おまけに上位帯に勝っての堂々勝利✌️

いやぁ〜、びっくり😵

素晴らしいです🙌🙌

親があきらめないで、子供を引っ張るっていうのは、こういうことなんだと実感した次第です

押忍