〝厄落とし〟として、「おひねり」を作り、それを神前、もしくは仏前に投げる、という神社仏閣があるそうです。
身の穢れ、低迷した運気、厄災など、よくないものを小銭や洗米に移し、それをおひねりにして、所定のところに投げ入れるらしいです。
こうすることで、身についていたよくないものを、神仏にもらっていただくわけですね。
このような儀式の時に、前方にいたら、後ろの人が投げたおひねりが所定の場所に入らず、目の前に落ちることもあると思います。
けれど、落ちた他人のおひねりは、絶対に拾ったり、さわったりしないようにします。
親切な人ほど、自分の近くに落ちたおひねりを、つい拾って、所定の場所に入れてあげようとするように思いますが、やめたほうがいいです。
落ちているそのおひねりには、他人の穢れ・不運・厄が入っているからです。
うっかりさわると、もらってしまうことがあります。
おひねりには、その人の「穢れも不運も厄も、全部ここに入れるぞー!」「神様(仏様)、厄を落として下さい!」という「念」も入っています。
その念の力によって、その人についているよくないものがおひねりに移され、神仏に〝もらっていただく状態〟となっているわけです。
それはつまり、強烈に運気を落とすものが、〝もらわれやすい状態〟で、そこにある、ということです。
うっかりさわると、神仏の代わりにそれをもらってしまいます。
その結果、その後、不運が続いたりします。
「夏越の大祓」「年越しの大祓」では、人形(ひとがた)の紙に、同じようにいろいろとよくないものを移します。
この人形の紙にも、他人の穢れや厄、念が入っています。
もしも、紙を納める箱から、風で1枚、箱の外に出ていても、さわるのはNGです。
「どうしても気になる~」という人は、神職さんに伝えます。(神職さんはさわっても大丈夫だからです)
『神さまと繫がる神社仏閣めぐり』という本に書いていますが、「祈祷」が入ったものも、さわらないよう気をつけます。
山を登っていると、道の脇に置かれた石像のところに、文字が書かれた木のおふだが置かれているのをたまに見ます。
これは飯縄山にある石仏です。
風の影響なのか、木のおふだが下に落ちていました。
拾って、仏像のところに置いてあげようとしたら、「さわるなよ」と言われました。
おふだには祈祷が入っており、一般人がうっかりさわってはいけないそうです。
というわけで、自分と関係のない祈祷や「術」などが入っているものも、さわらないようにします。
話をもとに戻しまして……
前述のおひねりですが、うっかり他人のものをさわってしまった、そして、その後不運が続く……
という場合、あらためて、厄除け祈願をするしかありません。
他人の穢れ・不運・厄を〝物理的にもらっている〟わけですから、それを剥がさなければいけないのです。
お金を払って祈祷をしなくても、神仏に自分でお願いすれば大丈夫です。
ただし、あらためて厄除け祈願をするのは、他人のおひねりをさわった、よくないものをもらった、というその神社仏閣です。
同じところで厄除け祈願をしなければ、効き目が若干薄いことは知っておいたほうがいいです。![]()













