AMASHINと戦慄 Part.2

日々ブログレッシヴに生きる。

暗黒の天使 降臨

 

 

 

ついに、天使が大阪の地に舞い降りた。

といっても「暗黒の」ですが。

 

90年代に一世を風靡したトリップホップの重鎮Portisheadのヴォーカリストであるベス・ギボンズ

 

昨年、日本初ライブとなったフジロック2024出演時の映像がSNSに出回っていたが、終演後、ベスがカンペを見ながら一生懸命日本語で感謝を伝えようとしていたのだが、最終的にそのメモを読むのを放棄して「アリガト!アリガト!」と体全体で感激を爆発させていた姿が実に印象的だった。

いつもヤニ吸ってクールなイメージのベスの意外な一面を見た気がして、フジロックでこれを目撃した人たちを羨ましく思った。

 

 

するとなんと!今年ベス・ギボンズの単独来日公演が決まってしまった!

大阪公演もある!これを見逃す手はないだろう。

 

 

 

昨年のフジロックの映像を観た後、急遽取り寄せたベス・ギボンズのソロ作『LIVES OUTGROWN』。

そのあまりにもダーク且つ難解な曲調ぶりに、実はこの1年間殆ど聴いてなかったんだが、先月に入って1週間聴き続けてたらだんだんとジワってきた。

この例えは違う気もするが、バックがThird Ear BandのPortisheadといったところか。

ジプシー民族が奏でるようなフォークアンサンブルで、最近のビョークに近いものも感じるが、ベスの歌声の方が圧倒的に人間味があるので個人的には断然こっちの方が馴染みやすい。温かみがあるというか。

 

 

 

当日、ライブ前寄るところがあって、いつもと違う天王寺サイドからZepp Nambaに向かったら、案の定迷ってしまい(つーか行き過ぎた)、ふうふうの体で会場に到着。

うわー、人だかり全くねぇ。

 

.

 

一応グッズも出してるということでブースに行ってみたが・・・

ほんと最近の外タレTシャツは購買意欲を一瞬で喪失させるプライスになったな。

 

 

 

実は一般発売日にチケットとったと思い込んでいたらとれてなくて、ライブまであと1週間と迫ってて今から普通にとったら2階席になるのは確実だろうと渋々高い手数料払ってチケジャムで購入。1階の後ろの方の席だったがZeppはわりと小さいホールで全然ステージから遠い感じはしなかった。

ライブ始まる前に一応ステージセットを撮っておこうと2階席から撮影しよと思たらまさかの封鎖。

え?今日の集客大丈夫か!?と心配になった。

わりと外人のお客さんが多かった。

 

 

 

開演時間少しオーバーしてライブが始まった。

まさに長年待ち望んでた暗黒の天使の歌声を体感した!という感じだった。

マイクにダラっと手を持たせかけた猫背気味のあの佇まいは、四半世紀前のPortisheadでのベス・ギボンズそのままの姿で、そのシルエットを眺めてるだけでもあまりのカッコよさに体が震えた。

 

 

 

ベスの還暦を迎えたとは思えない、会場全体に響き渡る衰えを知らぬ悲痛の歌声も秀逸だったが、バックの7名から成るバンドの演奏も尋常ではないクオリティ。

左サイドにギター、ベース、ドラムが位置し、中央に鍵盤、右サイドはヴァイオリン隊2名、それに和装したイアン・マクドナルドばりにマルチなパーカス奏者の存在感がデカかった。この人は不思議な吹奏楽器もこなしていてかなりインパクト強かった。

各メンバーも曲によっては楽器を持ち換え、中央の鍵盤奏者以外は卓越したコーラスも交え、実に多彩で繊細な音色で楽曲を盛り立てていた。

なるほど、こりゃフジロックで盛り上がるワケだ。

 

 

 

で、曲間でも客席にいっさい目もくれず、ずっと後方を向きがちなベスが5曲くらい終わったところで、ようやく客席に向かって照れ気味に「アリガトウ」といってしゃべりだした時のかわいらしさのギャップにまたやられるのだ。

まさかこの期におよんで還暦迎えたおばちゃんに萌えるとは・・・・

 

 

 

最新作『LIVES OUTGROWN』からの楽曲は全て演奏され、あと知らない曲が2曲ほどあったが、これはポール・ウェッブとの共作アルバムからだと思われる。

これを事前にチェックしてなかったのはちょっと不覚だった。

 

 

そしてアンコールではフジロックでも披露されて会場が沸き上がったPortisheadの名ナンバー「Roads」。

わかっていたとはいえ、イントロ流れただけで鳥肌。

 

そして今回のハイライトはなんといってもまさかの「Glory Box」。

roseland NYCライブん時の荘厳なオーケストラアレンジをストリングス隊のメンバーが限りなく幽玄に再現してくれてもう感無量だった。

この時のギターのワウ演奏、そしてあのトリップパートでのベスの歌声のダブエフェクトとライトニングはもう圧巻というほかなかった。

 

この曲は90年代にリーバイスのCMでお茶の間でもよく流れてた。

 

 

ラストはアルバム中最もグルーヴィーな「Reaching Out」で締めくくられた。

ギターの兄ちゃんが最後ステージ袖にあったスネアドラムをダイナミックにダカダカダダーーン!!って叩きはった演出には気分爆上がりしたなー

 

 

そして大団円。みんな仲良さそう。

ベスの優しい笑顔が実に印象的であった。

 

 

セトリ。

 

 

終演後、楽器のかたずけの時、あの和装のマルチプレイヤーがやってきた。

ファンの人が熱心に話しかけてはった。

 

 

 

今年はこれでライブ観戦〆。

 

いやー、最後一発いいライブが観れてよかった。

 

ベス、日本にまた来てくれてありがとう!

 

 

OTODAMA EXPO 雨天決行

 

先月末、大阪秋のミュージックフェス『OTODAMA EXPO 千里丘編』というのに行ってまいりました。

 

我ながらよくこんなフェスに参加したなと思います。

まだ坂本慎太郎SalyuCoccoなどが出演するのならともかく、今フェスには自分が大本命といえるアーティストが一つも出演してなかったから。

まぁ強いて言うならば、前記事でも紹介したKIRINJIくらいでしょうか。

いや、面子はなかなかいいなとは思ったんです。

決め手は万博記念公園っていうロケーションの魅力。

雄大なる太陽の塔をバックに、ピクニック気分で大人の音楽をのんびり楽しむのも乙なんじゃないかと思って。

まぁ大本命は太陽の塔だったのかも。

 

当日の天気は曇り~雨っていういやぁ~な予報だったので、雨具やらアウトドア用具やら荷物が多かったので車で行くことにした。

家を出てから30分くらいたって3年前のOTODAMAの時購入してそれ以来使ってなかったアウトドアチェアを家に忘れてきたことに気づきイヤになった。

おまけに雨もポツリポツリと。

車の中ではKIRINJIの「絶対に晴れて欲しい日」が流れていた。

 

 

 

1時間ちょいくらいで無事到着。

 

よお、やっとかめ!

 

 

万博記念公園着いてから気づいたんだけど、会場であるもみじ芝生公園は、太陽の塔からけっこうかけ離れた処にあって、私が当初想定してた感じとは違うことになりそうで残念に思った。

 

カサンドラの衛士ライガとフウガよろしく客を迎えるOTODAMAゲートキーパー

 

 

よし、これを装着したら会場出入り自由。

あとで太陽の塔にあいさつしてこよう。

 

 

夏のOTODAMAと違って、秋のOTODAMAはそれほど混雑してない感じだった。

けっこう親子連れが多く、ラインナップがもうその世代向けの様相ではあった。

フェスでモッシュしていい汗かこうぜってよりも、若い頃によく聴いたミュージシャンの音楽をバックに、秋の行楽を家族でまったり過ごそうといったところか。

 

 

 

午前は特に注目してるアーティストもなく、腹も減ってたのでキッチンカーブースへと赴いた。

 

 

 

とりあえずブランチにチキンカレーを。

あと近くに陣取っていた人とレジャーシートの柄かぶっててなんか気まずかった。

 

 

カレー食い終わった頃にはなんだか晴れ間が見えてきたぞ。

よっしゃ、今日はもうこのまま雨降らないんじゃないかという甘っちょろい希望をこの時は胸に抱いていた。

 

 

 

天気もよくなったので、気持ちよくなってポケーっと寝転がっていると、正面のSelcy Stageでプレイしていたその存在すら知らなかった柴田聡子さんの歌がなかなか私の感性に響くものがあった。

ちょっとダブな感じもあって、浮遊感というか、けっこう私好み。

 

 

 

本昼食。オム焼きそば。

 

 

実は普段野外音楽フェスとかあんまり行かないクセに、今回ひとり参戦したわけだが。

某シンガーさんがサウンドチェックの時、この時期ちょうど来日中だった英国の大物バンドの超有名バラード曲を弾き語りで歌い出した時に方々からワーっと歓声があがり、サビでは大合唱が起きた瞬間はすごいアウェイ感を感じたな。

でもこういう一体感はフェスならではだな~って感じでなんだか和んだりもした。

 

ようやく一応本命のKIRINJIのライブがスタートした頃にはだいぶ雲行きが怪しくなっていた。

ステージ近くに移動したら、最前列でシート拡げて座ってる人がいたので「え?」となった。ずっとここに居んの?別に腹は立たなかったが、なんかゆる~いフェスだなと。

 

KIRINJIはギターヴォーカルの高樹氏を筆頭に、ピアノ、ウッドベース、ドラムというコンパクトな編成。

なので各楽曲、アコースティッキーなアレンジが施されてたように思う。

特に「fugitive」はだいぶエキセントリックな曲調で、レコーディングのとガラっと雰囲気を変えてきて面白かったが、「薄明」なんかはレコーディングの雰囲気が好きなので、野外フェスのアコースティッキーなセッティングでは再現してくれるはずもなく、だいぶ物足りなさを感じたりもしてた。

KIRINJIはやっぱ俺ん中では室内リスニングミュージックであることを実感した。

 

 

 

ラスト曲は最新作から「Runner's High」で〆。

もうあと1曲なのに天は我慢してくれず、曲半ばでザァァァーーっと本降り化。

「こんな晴れの日〜は♪永遠が見えそ〜だ♪」という最後のフレーズのところを、高樹氏「こんな雨の日~は♪」に替えて歌っててニヤっとしてたのは、彼の底意地の悪さを垣間見た気がした。

 

 

 

KIRINJIの演目が終わり、シートで陣取ってた場所に戻って慌ててレインコート着たんやけど、裏返しになってるのに気付いた時にはすでに遅し。もうビチョビチョになって元に戻せない。クソーーチャックめっちゃ閉めにくいし。さっき脱いだ時に裏返しにしてもーたんやな。

 

そして、今回のOTODAMAに行こうと思った原動力のひとつとして、大貫妙子さんの出演があった。

 

 

 

まぁ70年代のシティ・ポップなんて聴く柄でもないんですけど、やはり自分もテレ東の某番組に出てた大貫妙子YOUの回を観て初めてその名を知ると同時に興味を抱いた。

 

 

バックバンドはなかなかゴージャスな構えで、ん?あのベーシストは・・・Little Creatures鈴木正人氏ではないか!

シティ・ポップのレジェンド大貫妙子さんであるが、貫禄に満ちたというよりも、気さくで小柄でかわいらしいおばちゃまって感じで、雨がザーザー降ってる中、「みんな大丈夫?風邪ひかないようにね?」って客席に優しいお気遣いの言葉を投げかけてくれて、厳しい状況の中で皆心がホッコリ癒されるっていう。

ほとんど曲知らなかったが、『サンシャワー』だけは聴いていたので、「都会」が演奏されたときはテンション上がった。

鈴木氏もいいベースライン紡いでたな。

 

 

 

真心ブラザーズの出番前にステージに出てきたスタッフの人が、「今が雨雲のピークなので、これから次第に緩くなってくるらしいので」と励ましてくれたんだが、雨脚が弱まるどころかフジロック(1997年)ばりの土砂降りになってもて、もう笑って凍えるしかなかった。

 

 

 

UAも楽曲あまり知らないので(AJICOは大好きだが)雨もエグくなる一方で途中で帰ってもいいかなと最初は思ってたんだけど、さすが大🐦!圧巻のパフォーマンスで全然帰らせてくれなかった。

やっぱ歌唱力がハンパないねこの人は。高らかでのびやかで。

 

 

 

今回のイベント、なんかやたらアコースティックセットな出し物が多かっただけに、コーラス隊も配したなかなかの大所帯編成な上に演奏のクオリティも高いので曲知らなくても十分楽しめた。

て、ベーシストがまたしても鈴木正人氏!どんだけ~~

2曲ほど知ってる曲演ってくれた中で「甘い運命」のイントロきた時、この日初めての🐦肌が立った。

 

年寄りにはこのぐらいのスウィング感がちょうどいい。

 

 

あ~あ、久々に濡れた濡れた。

 

 

太陽の塔にはじまり、太陽の塔で終わる。

また会いに行くからね。

そしてひとりになった

 

明日、どういう気まぐれか、万博記念公園で開催される秋フェス『OTODAMA EXPO 千里丘編』に行くことにあいなったワケだが、実は出演アーティストの音楽をあんまり知らなかったりする。

 

一番馴染みがあるのはKIRINJIくらいなんだが、高樹ソロ体制になってからの音源はあまりチェックしてこなかった。

 

 

弟が抜けてバンド体制になった時も最初全然チェックしてなくて、『cherish』がリリースされた時に初めて音源に触れ、「ええやん!」となってバンドKIRINJIの作品は遡って全て揃えてしまった。

 

 

実はライブも行く予定だったのだが、コロナ禍でそれが叶わず・・・

 

で、この1ヶ月で高樹ひとりKIRINJI作品を2枚一気に摂取するハメになった次第だが、まず『crepuscular』を聴いた最初の印象は、バンド体制の時のバラエティ豊かさに比べてAOR過ぎるというか、地味だなぁ~って。例えると、スティーリー・ダンの『ガウチョ』を初めて聴いた感触に近いものがあった。

でも2、3回聴いたら「やっぱ高樹氏の書く曲はいいな」ってなるんだよな。

 

「曖昧me」

 

 

2023年にリリースされた『Steppin' Out』も秀逸のデキ。

ミューマガとかでベストアルバムに選ばれてた前々作『cherish』より気に入ってるかも。

 

キャッチーというには程遠いかもしれないが、上品で極上な軽やかポップサウンド、楽曲の丁寧な作り込み、思わず耳を傾けてしまう高樹氏の紡ぐニヒルでおしゃれな歌詞。もうまさに高樹”s KIRINJIの極意の詰まった作品って感じ。

 

韓国のインディーロックバンドSe So Neonという異国の若い才能とコラボする試みも面白い。

 

 

一番のお気に入りはこの曲かな。

 

「結局オマエはスティーリー・ダンっぽい曲に惹かれてしまうんだな」と見透かされそうだが。

コールド・スリープ

 

「コールド・スリープ」?

 

Perfumeの新曲か!?

 

と思ったら、どうやらPerfumeが年内で活動を休止するらしい。

 

 

まぁゆうてもPerfumeも今年で結成25周年(メジャーデビュー20周年)。

彼女らもすでに30代後半にさしかかっている。

フィジカル的にすでにいつ解散してもおかしくないゾーンに突入してると思われるが、今回は飽くまで活動休止。復帰することも確約している。

つか3人とも結婚とかどうするんだろう?まぁ俺みたいなオッサンが気にかけることでもないが。

メジャーデビュー当初は、「3人同時に結婚する!」なんて無邪気にはしゃいでたけど、マジで実践しそうな気がしないでもない。

 

私自身、新譜出たら必ず購入するアーティストがVOIVODとPerfumeくらいしかなくなったので、しばらくPerfumeの新曲が出ないのは非常に残念だが、まぁ気長に彼女らが凍眠(コールド・スリープ)から覚めるのを待つとしよう。

 

 

活動休止を発表する2、3日前に、昨年の『ネビュラロマンス 前編』に続く、『後篇』が私のもとに届けられた。

もちろん今回も特大豪華版の方を購入。

も~う、ほんまにかさばるっちゅーねん!

 

 

まぁでも前篇と合わせたら、こんなこと出来ます。

 

彼女たちが劇中で胸につけてる地球防衛軍“ネビュラ”のエンブレムバッジは前回のシルバーVerと、そして今回のゴールドVerと付いてきたが、デザインもあれなんでどうしたものかと。

 

後篇ということで、HELLOWEENの『守護神伝 2章』みたいな盛り上がりを期待したが、そうでもなかったかな。

とはいえ、こういった二部作コンセプトアルバムに付きもののイントロダクション(序章)ナンバー「Cipher」の、UKのような厳かなるシンセ感は、やはり続編ものの緊張感をもって第二章の幕開けを見事演出している。

そして、テンション爆上がりな近未来的疾走感の「再起動再生」が切り込まれ、ヤスタカ氏の思惑通りと言うか、このネビュラワールドに一気に引き込まれてしまうのだ。

 

 

全体的に、程よい音数でポップでキャッチーなメロディの楽曲が多く、彼女たちの加工されてない歌メロがより強調された感じ。

それにしても、ヤスタカ氏も気に入ってるのか、かしゆかのソロパートがやたらフィーチャーされてると感じるのは私の気のせいだろうか?

 

本作で一番心騒がされたのが、ガンダムカードゲームとのタイアップ曲「ソーラ・ウィンド」。

ついにPerfumeガンダムの曲を・・・

こんなにうれしいことはない・・・

 

 

これがモロ80年代アイドルソングの曲調で、幼少期に遡ってもそんな趣味の覚えはないのだが、恐ろしくツボって仕方がない。これもヤスタカマジックの成せる業か。

間奏で前作収録の「The Light」のフレーズが挿入される繋がりギミックも絶妙。

 

 

「ソーラー」ではなく「ソーラ」なのは、ガンダム宇宙世紀規定に合わせてのこととか。

 

ソーラレイ・システム スタンバイ!」 by ギレン総帥

 

「825発電システムのムサイ!下がれーーっ!

陰を落とすと出力が下がる!!」 by アサクラ大佐

 

そして、ラストは彼女たち3人の生歌がより前面に出た、Perfumeの25年に渡る活動の集大成とも言うべき内容の、「巡ループ」で締めくくられる。

MVでも3人が戦いを終えた後、ラスボス”カキモト”の仕掛けたパスワードを入力し、モニターには「アヤカ ユカ アヤノ」と、3人の本名が浮かび上がる。

Perfumeの魔法が解け、3人は普通の女の子に戻ったという意味だろうか・・・

 

いや、そんなことない わたしたち 

 

だから ねぇ おやすみ Perfume.......

 

引っ越しのご挨拶

 

はじめまして。

 

長年利用していたgoo Blogサービス終了に伴い、この度Hatena Blogに引っ越してきたあましんと申します。

 

長年慣れ親しんだgoo Blogとは随分使い勝手が違い、戸惑うことも多く、なかなかエントリー出来ないかと思われますが、どうか温かい目で見守ってやって下さいまし。

 

goo Blogに書いていた過去の記事も一応引っ越し済みですが、誤字脱字誤情報など、恥ずかしい文章が多く、気分を害されるかと思いますので、あまり見ないでやっておくんないましね。

 

好きなものは、スラッシュメタル手塚治虫クトゥルー神話などですので、もし趣味が合う方がいらっしゃれば、よろしくお願いいたします。

 

Just Say Ozzy

 

オジー・オズボーンの訃報を聞いた時は愕然としたと同時に、ああ、大往生を遂げはったんやなぁ~と、灌漑深い気持ちにもなった。


というのも、オジーは亡くなる約二週間前、生まれ故郷のバーミンガムで、『Back to the Beginning』と題したオジーにとって最後となるライブを敢行した。
ブラック・サバスのオリジナルメンバーが再び集結し、全4曲という短さではあったが、奇跡の復活ライブを見事果たしたのだ。




SNSでは、オジーのステージを批判する者も続出したと聞いているが、YOUTUBEでファンが投稿したライブ動画を見た限りでは、いや、全然歌えてるやんかと。
逆にまだこれだけの力が残っていたのかと、現地でオジーの最期の雄姿を見届けたオーディエンスを羨ましく思った。
ビル・ワードも割と叩けてたし。

すでにパーキンソン病を患ってたオジーは立って歌うことは叶わず、ずっと椅子に座ったままのパフォーマンスではあったが、まぁ現役バリバリの時代も手を叩いてステージを右往左往する印象しかなかったので、むしろあの物々しいサタニックな玉座で歌うオジーの方がメチャメチャ悪魔的雰囲気が出ていたように思う。




正直、私自身ヴォーカリストとしてのオジーをそこまで好きかというと、微妙だった気がする。
技術的にあまり巧いと思ったことはないし・・・まぁヘタウマの元祖という感じ。
ただ、個性としては飛び抜けてたと思うし、あの独特の野獣感は、他の者が真似してできる歌唱でもなかったように思う。


ジーは私にとって、昔からメタル界の名物おじさんという印象。
レセプションパーティーでの鳩喰いちぎり事件とか、ステージ上にファンが投げたコウモリに噛みつきそのまま病院に搬送事件とか、オジーの妻シャロン・オズボーンに殺人未遂で通報されるなど、彼のこれまでの奇行伝説は枚挙に暇がない。
メタル専門雑誌B!誌にページ一面に掲載されていたオジーが自分のイチモツを股にはさんで全裸で写っていた特大写真は、中坊の頃の私にとって強烈なインパクトがあった。




私が生まれて初めて観たオジーの動く映像は、MTVで流れたアルバム『罪と罰』からの「Lightning Strikes」のPV。
終盤でギターのジェイク・E・リーの長髪をつかんで引きずるシーンを見て、「うわ!こいつヤバいやつやなぁ~」って、ドン引きした記憶がある。


私が初めて購入したオジーのレコードは、『BLIZZARD OF OZZ』。



「I Don't Know」、「Crazy Train」、「Suicide Solution」、「Mr. Crowley」、「Revelation (Mother Earth)」と、今月再びザック・ワイルドと共演を果たしたソロラストライブでも本作からの楽曲が多く演奏され、私自身当時めちゃくちゃ聴きまくったメタル史上に残る名盤。
ジェイク、ザックも技術面で大いに優れているが、やっぱ感情的にかき鳴らす粗削りなランディ・ローズのギターが好きなんよね。
ドラムやり始めの頃、学園祭出演のため臨時即席で組んだバンドで「Crazy Train」コピった思い出もある。グダグダやったけど楽しかった。


ブラックサバスに出会うのはもうちょっと後で、中学時代の終わり頃、B!誌にも載っていたギターの通信講座でいち早くエレキギターを始めたメタル同級生が教材曲であった「Paranoid」のギターソロを私の面前で弾きこなすのを見て衝撃を受け、次の日くらいに自転車こいで3つ駅先のレンタルレコード屋まで赴き、2nd『Paranoid』をかりたのでした。




ブラックサバスに関しては、オジー参加作品はだいたい持ってるし、1st、2ndこそよく聴いてたものの、そこまでハマってたワケではなかったかな。
ただ、そのサバスに影響を受けたドゥーム系のバンドは大好きで、まずは人間椅子がそうだし、CathedralとかTroubleとか。




サバスがあらゆるメタルの始祖というのはおそらくその通りで、メタルの特徴であるヘヴィリフっていうものを打ち出した先駆的バンドとしては語り継がれるべきバンドであるのは間違いない。
それはメタル=悪魔というイメージ作りにも大いに貢献したかと。




私が中学からハマって一番音源保有数の多いスラッシュメタルにも、もちろんサバスからの影響が絶大で、『SABOTAGE』に収録されている「Symptom of the Universe」のアグレッシヴなリフは、スラッシュメタルバンドの手本となったバイブル的名曲であろう。

今月のバーミンガムのステージでは、この曲でトラヴィス・バーカーとダニー・ケアリーとチャド・スミスの三者がドラムバトルを繰り広げている。



数々の伝説、名曲、そしてフォロワーを遺して、オジーは逝った。

彼の残した悪魔の遺伝子は、これからも多くのメタルバンド、いや、オルタナティヴなロックバンドにも未来永劫受け継がれるであろう。


R.I.P. Ozzy Osbourne.....

ブラッフォードと戦慄


ついに!念願のビル・ブラッフォード(ブルーフォード)の生演奏を拝むことができた。


エスキング・クリムゾン、UK、ジェネシスと、数々のビッグプログレバンドを渡り歩いた技巧派レジェンドドラマー、ビル・ブラッフォードは、(10年前くらいだと思っていたのだけど)2009年、還暦を迎えたことからライブ活動からの引退を表明していて、私自身、浪人時代から憧れていたドラマーのひとりだったにも関わらず、1995年のキング・クリムゾンの来日公演を不覚にも見逃しており、一生彼の生演奏を拝むことは叶わないだろうと。
それがまさかの引退を撤回、それどころか来日公演が決定したときは、飛び上がらんばかりに歓喜した!!

まぁ彼が引退を撤回したのは、実は3年前のことで、2022年にPete Roth Trioっていうジャズバンドを結成し始動していたことは全然知らなかった。




しかも、ビル自身、昨年ファンのコンベンション出演のため来日していたらしい。
もーう、俺ってどんだけ情弱ソン!!
(ま、知ってても行かなかったろうけど)


ビルの奇跡の復帰来日公演。
これを観たがらないプログレファンがいるってのも不思議なんだが、またしてもSalyu繋がりであるお馴染みサムソンひとりが同行に応じてくれた。



公演日間近になると、なぜかBrufordのそんなに好きじゃないアルバム『One Of A Kind』から、「Hell's Bells」のイントロが私の頭の中で繰り返し流れていた。
ビルの最近のインタビューから、若い頃携わった名曲群は99%演奏されないのはわかっていたが、せめて1曲くらい演ってくんねーかなーっという期待と願望がどこかにあったのだろう。


会場はビルボード大阪。
リリイ・シュシュSalyu)のライブ以来だから3年ぶりか。

入口どこかもう忘れてた。



ビルボードだから1日2公演で、両方行くファンもいるだろうが、私は2部の方を選択。
20:30と開演時間遅いが金曜日だったので心のゆとりはあった。

年齢層は当然ながら年寄り目。
やっぱ「太陽と戦慄」Tシャツの方がチラホラと。
かくいう私も実はカバンの中に忍ばせており、ライブ直前になって着替える予定だったが、カブるの恥ずかしいし面倒くさいので思いとどまった。





せっかくこういうとこ来たので高めの(ジュースみたいな)カクテルを。



正直ジャズはそれほど得意というわけではない(ジャズっぽいロックは好きだが)。
今回のPete Roth Trio、ライブ前YOUTUBEでチラっとだけ拝見したんだけど、ライブ中ウトウトしてしまうこと必至感がかなり濃厚であった。
まぁ言うてもこちとら目的はビル・ブラッフォードの生演奏。
ただ、ビルにしてもプロとして13年ものブランクがあり、今年齢76歳。
劣化した爺ちゃんがジャズ奏者に適当に合わすだけの無難なプレイになんのかなーっていう懸念は拭い切れなかった。


TAMAのドラムを愛用してると聞いてはいたが、これはビルの自前の?



固唾を飲んで待っていると、ブラッフォード、いや、ピート・ロスご一行がステージに登場!
初生ビル・ブラッフォード姿に私が興奮したのは言うまでもない。
うん、元気そうだ。


開演。
最初2曲は・・・うん、つかみどころのないジャズって感じで、ビルのプレイもそこまで派手じゃない。
開場前にモンスターを飲んでライブに臨む予定だったが、それをすっかり忘れててやはり少し眠気が襲って来たんだけど、3曲目でツボをつくようなリズムの曲がきてシャキっと目が覚める。
(この曲の前にピート氏がMCの中で「One of A Kind」ってフレーズを言ってた気がしたのは、私の聞き違いだろうか?)
そしてこれぞビル!!なドラミングが展開され、一気に気分が高揚し、歓喜した!
ホンマに13年間も引退してたん!?っていうくらい全く衰えを感じさせない、従来の技巧派ドラマー風格タップリのビルのプレイに驚きを禁じ得なかった。
もちろん後ろに座っていた友人サムソンも大興奮。
やはり、引退後もドラムキットに座ってそれなりに鍛錬をされていたんだと思う。
でなきゃあれだけのプレイは出来ないかと。

Pete Roth Trioは、基本ジャズなんだが、やはりビルが叩いているせいもあってか、ジャズロック然とした感覚がある。
中心メンバーであるギターのピート氏も、エフェクターを駆使し、時折オルガンっぽい音色を奏でたりなかなか面白いことを繰り出してくる。




それからも、ビルのソロ的な場面が何度かあって、その度に「ワーーーっ!!」と歓声があがり、皆大興奮。
ビルのあの神ストロークも飛び出し、もう感無量といったところだった。

それにしてもビルの歳を感じさせぬ佇まいよ。
背筋もシャンとしてるし、一時ドラム席から立ち上がりステージ袖で2人のプレイを冷静に眺めるという余裕なんかも見せていた。




全プログラムが終了し、スタンディングオベーション
ビルは手を振って余韻に浸るでもなく、静かにステージを去っていく。
その時、後ろにいたファンが数名Brufordの名盤『Feels Good to me』のアナログ盤を掲げて、大慌てでビルの方向へとかけていったのだが、ビルはさっさと退場して、ファンはスタッフに制止されていた。
実は私もひょっとするかもと思って同じアルバムのCDジャケをカバンに忍ばせていた。
ブラッフォードファンは考えてることが一緒やなー。





うん、ビルもまだまだ元気そうだし、2年後くらいにまた来てくれるんじゃないかな?