イタリアより

滞在日記

ミラノ散策~ナヴィリオ運河まで~


ナヴィリオ運河

夕刻が迫れば周辺のお店でアペリティーボが始まります


■2015年12月22日(火)

前述したように、ミラノは二度目なのですが、はるか昔、ツアーで訪れただけなので、町の成り立ちや観光名所がどこに位置するのか等さっぱり分かりません。ですが、昨日半日と今日一日、ミラノ市内を歩き回ったお陰で、地下鉄とトラムの様子が少し分かりました。ミラノは大都会ながら、見るべき要所は、歩いてでも回れます。が、交通機関を利用すると、余分な体力は使わなくて済むし、やはり便利でした。


起点は全てドォーモから

ドォーモ・コルドォーシオ広場からトラムに乗る


ミラノ市内には地下鉄とトラムが縦横無尽に走っているので、この二つの乗り物を制覇すれば、恐らくどこへでも行けるのだろうと思います。そして実際に自分の足で歩いてみると、全ての出発地点はドォーモだと痛感することになりました。


サン・マウリッツィオ教会入り口


イタリアの町を訪ねれば、どの町も中心にはドォーモ(その町の大聖堂)があって、そこを起点に町は成り立っているのに気付きます。ミラノも例外ではなく、この大聖堂を散策の発着点に据えれば、地図の読めない女でも周辺への理解が進む。中世の人々の動線はそのまま現代にも受け継がれているのだとちょっと小さな感動を抱きました。


フレスコ画で覆われたサン・マウリッツィオ教会の内部


トラム16番に乗ればドォーモから二つ目の駅で降りる

サンタ・マリア・グラツィエ教会へ行く途中にあるので、ついでに寄るのがお勧めです



キリストに関する物語で埋め尽くされている、見事なフレスコ画でした

教会内部は、本日現在無料で入れます


といっても、思い込みとは怖いもので、机上で単純に頭に入れた行き方とは真反対のトラムを追いかけて逆送し、結局は、ドォーモに舞い戻ったという失敗をしましたが、それでも、中心地から離れたナヴィリオ運河まで恐る恐るながら、散策できたことには達成感を覚えます。


かつてミラノの町には運河が沢山ありました

今はその多くがふさがれてしまいましたが、この運河は当時の名残を残します



この周辺のバールやオステリアでは日が落ちるとアペルティーボが始まります。何か一杯、飲み物を頼むと、店内のおつまみは食べ放題。今日は時間がなくて断念しましたが、ミラノに居る間にもう一度来たい。


中世の洗濯場


そうそう、ブレラ美術館も見学しましたが、さすが、イタリア屈指の美術館だけあって、圧巻でした。写真でしか見たことのなかったベッリー二の「ピエタ」や「死せるキリスト」には、今にも深い悲しみや嘆きが絵画から漏れ聞こえてきそうでした。シーズンになれば、見学者であふれるだろうこの場所も、今日はわずかな訪問者だけで、ゆっくり見て回れたのは幸せでした。


ピエタ」ベリーニ作



「死せるキリスト」マンテーニャ作


今日一日を全て綴るとなると長くなるので、又後日お話したいと思いますが、そういえば、ブレラ美術館に行く途中、フィレツェから来たという、マルコさんと知り合いました。横断歩道のない道路で、素早く横切って向こうの道路に渡った私に、君はミラネーゼか(ミラノの女性たちは、信号も無視して早足で歩く)、僕もつられて渡ったよ、と、笑いながら声を掛けてくれましたが、片言ながら、しばし楽しい会話が出来たのは、ミラノの良い思い出になりました。いつも思うのですか、こんな出会いが一人旅の醍醐味ですよね。

余談


地下鉄・バス・トラムに乗れる上が一回券(90分有効)

下が同じく地下鉄・バス・トラムに乗れる一日券


市内の公共交通機関に乗れる切符は三種類あります。一回券、一日券、二日有効券ですが、一回券は、現在1.5ユーロします。乗り始めて90分有効ですが、例え半日でも、あちこち移動するのなら、一日券(4.5ユーロ)を購入する方が便利です。初日、半日観光でしたが、結局、一日券を4枚使うことになりました。90分有効ながら、地下鉄が一回しか利用できない為でしたが、戦略を誤りました。わずかな相違ですが、制限時間を気にするより、気が楽です。


なお、使い始めは、一度カチャと刻印すればよく、トラムに乗る場合は再度刻印の必要はありません。但し、地下鉄は、日本と同じで、改札の器械にその都度投入して、戻された切符を受け取ります。