
シエナの大聖堂
これほど素晴らしいファサードだとは思いもしませんでした。なんとゴージャスな!
この大聖堂は、12世紀から14世紀まで、約300年の長きにわたって建設されたのだそうですが、その原動力となったのは、ルッカと同じ、フィレンツェへの大いなる対抗意識なのだとか。
そんな話を聞いていたので、興味津々でシエナを訪ねました。フィレンツェのSITA社のバスに乗って一時間余り。オフシーズン故に、車内の乗客は私を入れて8人。渋滞にも遭わず、予定の時間通りグラムシ広場に着きました。事前に調べていたので道にも迷うことなく、トッツィ通りからサン・ドメニコ教会へ。そしてカンポレッジョ通りを下り、聖カテリーナ礼拝堂を見学して、フォンテ・ブランデからそのまま大聖堂へ行きました。

聖カテリーナ礼拝堂の入り口
開いていて良かった!
その過程で、思いも掛けず、びっくりしたのは、カテリーナ礼拝堂の素晴らしさでした。もう身体が硬直。パドヴァのスクロベーニ礼拝堂を彷彿とさせるほど、小さな小さなこのお堂の中は美しかったのです。このお話はまた後日するとして、とにかくこの礼拝堂は必見です。

チケット売り場
黄色の矢印がチケットブース
青色の印が美術館入り口
さて、大聖堂に入るのに、チケットを購入しました。聖堂だけなら3ユーロなのですが、横に併設されている美術館にも入場したかったので、共通券(10ユーロ)を買い求めました。

白と黒の印象的な柱を持つ聖堂内
聖堂に入った途端、わぁ~と声が出そうになりました。白と黒を基調にしたきらびやかな装飾は圧巻、成る程、フィレンツェのサンタ・マリア・フィオーレ大聖堂を意識して、いかに追い越し超えようとしたか。大理石の象嵌(ぞうがん)で表現された、床面の旧約聖書のお話も、ここまで描くか、と思わせられるほどでした。

床面に描かれた旧約聖書の中のお話
花の大聖堂と呼ばれるフィレンツェのドォーモに競争心を持って望んだシエナの聖堂は、やがて町の財政難から、増築は断念せざるを得なくなりました。しかし、それでも負けじとするその情熱は、内部の装飾に向けられたようで、その結果、ゴシックやらルネサンスやらバロックやら芸術の粋を集めた豪華絢爛な装飾となったのでした。
何枚写真を撮ってもきりがない程の聖堂内。飽きることなく、このままずっと眺めていたい思いでしたが、身をはがすように美術館へと足を向けました。こじんまりとまとまった彫刻や絵画を一通り見終わったあとは、テラスとも展望台とも呼ばれる、見晴台へ上がります。

黄色の矢印のドアから下の階段へ

閉塞感漂う石の階段を上り始める

人ひとりが通れるだけの狭いらせん階段をグルグル上って
目が回りそうだけど
でも・・・

上がりきったら、シエナの町が
マンジャの塔と世界遺産のカンポ広場が眼下に広がりました

こんな狭い空間から・・・

ここでも到達記念を撮りました
石の上にカメラを置いて、セルフタイマーをセットしていると、一人の女性が、撮りましょうと声を掛けてくれました。お互い撮りっこしましたが、助かりました。どうかするとカメラを下に落としてしまいそうだったのです。そうなると、さすがにバスのように追いかけるなんてことはできないですもんね。
余談

シエナのインフォメーションは切符売り場と併設となっています。バスを降りて道路を渡ると、地下に降りる階段があって、降りるとその奥まったところが切符売り場&インフォメーションです。
「町の地図がありますか」と聞くと、地上階に上がって購入して下さいと言われてしまいました。この地階にあるトイレも有料(0.5ユーロ)。ちょっと世知辛い。