今回のブログは以前にも取り上げていた「東洋大学の学校推薦型選抜入試」を題材にブログを書いていきたいと思います。まずは、東洋大学の学校推薦型選抜入試は、昨年度から始まった入試で、その特徴は入試日程と合格発表が年内に行われることである(※今年度は11月30日(日)に実施、12月15日(月)合格発表。)また、併願することも可能であり、早めに1つ合格をすることで、「気持ちを安定させておきたい」や「安全校としておさえておきたい」や「練習として受験をしたい」というニーズがマッチしたことで、昨年度の受験者は2万人が集まった。一方で、この入試は、「学校推薦型選抜入試」と言いながら、調査書や志望理由書の提出は求めるが得点化されず、大学独自で行われる基礎学力試験の結果(※英語は外部利用検定試験可)だけで合否判定をするということで、一般入試と何が違うのかということで、問題となった入試であった。その結果、国は東洋大学に対して、入試の是正を求められるようになり、今年度の入試からは調査書や志望理由書を得点化することで、年内入試を行うことになった。今回は昨年度の変更点から見える「東洋大学の学校型推薦型選抜入試」を見ていきましょう。
まずは、大きく変更された入試の配点に着目をすると、2教科均等配点方式では「基礎学力試験(※英語は外部利用検体試験可)2教科」の配点が200点、「小論文(出願時に提出)」の配点が10点、「調査書」の配点が10点となっており、合計220点で合否判定が行われることになった。また、小論文の課題は「東洋大学の建学の精神や教育の理念の中から、1つを選び、そのことに触れながら、東洋大学でどのような学びをしたいと考えているか、自らの経験を踏まえて自分なりの考えを400字以内で述べなさい。」となっている。小論文と調査書の配点は全体の約9%であること(※高得点重視方式や英語重視方式の場合は、2教科のうち高得点や英語を200点換算をするので、小論文と調査書の配点は全体の約6%)を考えると、学力重視の合否評価であることから、昨年度よりは改善されていますが、この入試を多面的な評価をしているとは客観的に言えないだろうし、どちらかと言えば一般入試に含まれると言ってよいのではないでしょうか。また、これは東洋大学に限った話ではありませんが、点数の付け方も異なる調査書をどのように評価するのかやどのように点数化することが明記されていないことは、ブラックボックスであると言えるでしょう。このようなことを踏まえると、当日の試験で合否判断をするのは公平性という観点では優れていると言えるのかもしれません。
次の変更点としては、試験会場の拡大があります。昨年度の学校推薦型選抜入試では、学校推薦型選抜入試は東京都と埼玉県内の4キャンパスと神奈川県や千葉県の首都圏に限定をされて行われていましたが、今年度は全国で行われることになり「札幌・仙台・郡山・水戸・宇都宮・高崎・新潟・長野・金沢・名古屋・静岡・広島・福岡」で実施されるため全国20カ所で実施となっています。このように昨年度よりもさらにチカラを入れていることが分かり、実際に東洋大学のホームページによると、横浜会場は追加の会場を設定することや静岡・町田会場は定員締切となっており、受験者数は公表されていませんが、多くの受験生が集まっていることが考えられます。また、学校側からすれば、このように早期に入試を行うことは、少子化の影響で学生が減っている中で早期に集めたいという大学側の現れであるだけではなく、受験回数の拡大や受験数の増加により、1人あたり1回の受験で3万5000円の受験料を多く集めることも出来て、入学手続き第1締切日を12月19日(金)と設定をして入学金25万円を納入しないと入学辞退とみなすため、年内入試は大学にとっては、多くのお金の収入を得ることが現状としてあるでしょう。このことに対しては、別の大学に進学をしても入学金は返金されないことで高額すぎるという意見は多くあります。このように考えると、早期入試や年内入試はより格差を生み出す可能性もあることを忘れてはいけないのです。
最後になりますが、今年の東洋大学の学校推薦型選抜入試は、11月30日(日)に行われますが受験者数はまだ公開されていませんが、会場の拡大や昨年度よりも認知度はかなり上がっていることからも昨年以上に受験者数は増えていることが考えられます。東洋大学に限らず、年内入試は人気があるが、募集枠が2月に行われる一般入試よりも少ないこともあり、倍率が異常に高くなる傾向があるため、合格を勝ち取るためには難易度が高いことも忘れてはいけません。受験生は練習という要素としては役に立ちますが、ここで終わりではなく、まだまだ私大入試が本格化する2月までは時間があります。結果がどのようになっても、通過点であることを認識しておくことも重要なことと言えるでしょう。
【参考文献】
東洋大学 学校推薦型選抜入試 - akshota0407の日記
東洋大学「年内入試」見直しへ 学力試験に調査書など追加 - 日本経済新聞
東洋大学が学力テスト形式の「学校推薦型」の年内入試を「総合型選抜\」に変更へ 高校からの推薦書は不要に | 朝日新聞Thinkキャンパス
昨年は2万人が殺到!東洋大が「年内学力入試」の配点を変更…「基礎学力テスト200点、小論文10点」の落とし穴とは?(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース