人は、いつも何かを考えているようで、実は考えていないのではないかという事です。
何か自分の頭の中で考える事が湧いてきて、そして、それに囚われながらも、ずっとその事について考えているかというと、大して何も考えてはいないのではないかという事です。
確かに、頭の中には、何か思考のようなものは湧いてきますが、実際には、思考をしているのではなくて、単に湧いてきた事に囚われているだけだという事です。
考えているようで、大して考えてなんていないんです。
反芻思考と言いますが、大して思考を反芻しているというほどでもなくて、単に、思考のようなものに、ずっと囚われているだけなんです。
ちゃんと考えているわけではないのですから、特に考えが進んでいるわけでもないし、同じような事をただぐるぐると展開しているだけで、考えていない時間が過ぎているだけです。
それは、考えるという意味では、何の役にも立っていないわけですから、考えていない方がマシではないかと思います。
実際、考えていないわけですから、考える事にそもそも時間なんて使ってはいないのですが、ただ、その時間は使っているわけですから、その間は、頭は何も他の事には使っていないという事です。
この時間は、言うなれば、煩悩の時間を費やしているだけであって、煩い悩み続けたところで、何か解決するわけでもなければ、何か考えが進むわけでもないわけですから、ただ、疲れるだけの時間になるわけです。
そうなんです。考えているようで考えていない煩悩の時間は、ただ囚われ、疲労し、ストレスフルに過ごしているだけの時間であり、無駄な時間どころか、マイナスの時間とも言えるわけです。
まさに、マインドレスの状態です。
そんな状態で、まともに何かを考えようとしても、質の良い、意味のある考えには至りません。
それよりも、今自分は、すごくマインドレスの状態になっている、という事に気付く事が大切です。
そんなマインドレスな状態で何かを考えようとするより、その状態にちゃんと気付くという事です。
頭は散漫になっていて、思考にもならない、強いて言うと記憶の断片のようなものが湧いていて、漂っていて、それにただ囚われているだけなんです。
ですから、いったん立ち止まって、その事に気付くんです。
その事に気付くだけで、十分マインドレスで煩悩の状態から逃れる事ができます。無駄に疲労し、エネルギーを奪われている状態から解放されます。