
プリンターを毎日使う人も、たまにしか使わない人も、「電源って切るべき?入れっぱなしで大丈夫?」と迷ったことがあるのではないでしょうか。
この記事では、プリンターの電源を常時ONにしたときの電気代や、つけっぱなしにするメリット・デメリットをわかりやすく整理しました。
また、家庭と職場それぞれの環境に合わせた最適な電源管理の方法も紹介します。
スリープ設定や省エネモードを上手に活用すれば、安心・快適に節電も両立可能です。
無理なくムダを減らすためのポイントを、一緒に確認していきましょう。
- プリンターの電源は入れっぱなしでも大丈夫?基本の考え方
- 電源を入れっぱなしにするメリット
- 電源を入れっぱなしにするデメリット
- 実際にかかる電気代を比較してみよう
- プリンターの種類別に見る最適な電源管理
- プリンターの電源を切るべきケース
- まとめ:あなたの使用環境に合った電源管理を
プリンターの電源は入れっぱなしでも大丈夫?基本の考え方

プリンターを毎日使う人も、たまにしか使わない人も、「電源って切るべき?つけっぱなしでも平気?」と一度は迷ったことがあると思います。
ここでは、プリンターを常時ONにしても問題ないのか、家庭用と職場用のそれぞれの観点から考えてみましょう。
常時ONでも問題ないと言われる理由
多くのプリンターには省エネモードやスリープ機能が搭載されています。
この機能によって、一定時間操作がないと自動的に低消費電力状態に移行します。
そのため、電源をつけっぱなしにしても、実際に電気を多く使うのは印刷時だけというケースが多いです。
また、頻繁に電源をオン・オフすると、内部部品の温度変化が繰り返されて劣化の原因になる可能性も指摘されています。
このため、メーカーも「通常の使用環境であればスリープ運用で問題ない」と案内している場合があります。
| 運用方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 電源を入れっぱなし | すぐ使える、省エネモード対応なら電気代を抑えられる | わずかに待機電力がかかる |
| 毎回電源を切る | 完全に電気代をカットできる | 立ち上げ時間・インク消費が増える場合あり |
家庭用プリンターの場合
家庭用のインクジェットプリンターは、電源を入れるたびにヘッドクリーニング(ノズル掃除)を行う機種が多いです。
これは印刷の品質を保つ大切な動作ですが、少量のインクを消費します。
そのため、毎回電源を落とすよりも、スリープモードを活用した方がインクの無駄を減らせる場合があります。
ただし、使わない日が続く場合は、埃や湿度の影響を避けるために電源をオフにするのも安心です。
職場・オフィス用プリンターの場合
職場で使う複合機やレーザープリンターは、日中に頻繁に稼働します。
業務時間中は常時ONで問題ありませんが、夜間や休日はスリープまたは自動電源オフの設定をしておくと効率的です。
オフィス用機器は部品が大きく消費電力も多めですが、最近のモデルでは待機時の消費電力が1W以下に抑えられるものもあります。
つまり、電源を切るよりもスリープ管理の方が運用上メリットが多い場合もあるのです。
電源を入れっぱなしにするメリット

プリンターをつけっぱなしにしておくと、本体に負担をかけるのではと不安に思う方も多いですよね。
でも実は、きちんと省エネ機能を理解して使えば、つけっぱなしにはいくつかのメリットがあります。
ここでは、家庭と職場の両方の視点から、その代表的な利点を整理してみましょう。
すぐに印刷できるから時間のムダがない
電源を切るたびに立ち上がりを待つのは、思った以上にストレスになります。
電源を入れっぱなしにしておけば、すぐに印刷できて作業のテンポを崩さずに済むのが大きなポイントです。
家庭では学校の提出物やチケットを急に印刷したい時、オフィスでは来客前の資料印刷など、すぐに動作できることが役立ちます。
とくに職場で複数人が同じ機器を使う場合は、立ち上げの手間がなくなることで全体の業務効率がアップしやすくなります。
| 利用シーン | 電源ONのままのメリット |
|---|---|
| 家庭 | すぐに印刷でき、子どもの学校プリントや資料提出に便利 |
| 職場 | 立ち上げ待ちの時間を削減でき、複数人の利用でも効率的 |
インクやトナーのムダを防げる
インクジェットプリンターの場合、電源を入れるたびにヘッドクリーニング(ノズルの掃除)が行われます。
これは印刷品質を維持するための大切な機能ですが、そのたびに少量のインクが使われます。
つまり、頻繁に電源を切るとクリーニングの回数が増え、結果的にインクの消費が早くなることもあるのです。
スリープモードで管理していれば、必要な時だけ自動的に動作し、インクのムダづかいを防ぐことができます。
機械が安定して動作しやすい
電子機器は、電源をオン・オフするたびに内部の温度が変化します。
この繰り返しが多いと、電子部品や電源ユニットの劣化が早まることもあります。
一方で、電源を入れっぱなしにしておくと温度の変化が少なく、部品が安定して働く傾向があります。
職場で使う大型複合機などでは、この点が特に重要で、業務時間内は連続稼働によってトラブルを防ぐことにもつながります。
FAX受信やネットワーク機能を維持できる
家庭や小規模オフィスでは、プリンターがFAXやスキャナーの役割も兼ねている場合があります。
電源を入れっぱなしにしておくと、夜間や不在時でもFAX受信ができ、ネットワーク印刷にもすぐ対応できます。
また、共有プリンターとして設定している場合、他の端末から送信されたデータを逃す心配がありません。
冬場の結露トラブルを防げる
冬の冷え込みが強い時期、プリンター内部に結露が発生することがあります。
とくに金属部品やガラス面が冷えると水滴がつき、内部に湿気がこもることで誤作動を引き起こすこともあります。
常にスリープ状態で温かさが保たれていれば、結露を防げるため、冬場のトラブル予防としても有効です。
電源を入れっぱなしにするデメリット
プリンターを入れっぱなしにしておくと便利な一方で、いくつか注意すべき点もあります。
ここでは、家庭と職場で実際に起こりやすいリスクを整理しながら、どうすれば安全で無駄のない運用ができるかを考えてみましょう。
待機電力による電気代の増加
電源を入れっぱなしにしておくと、スリープモードでもわずかな待機電力が発生します。
たとえば、待機時の消費電力が5Wだとすると、24時間365日でおよそ44kWhほど電力を使う計算になります。
電気料金を1kWhあたり25円とした場合、年間で約1,100円前後の電気代がかかる計算です。
金額としては大きくありませんが、家庭やオフィスに複数台のプリンターがある場合は、塵も積もれば…ということになります。
| 使用環境 | 想定待機電力 | 年間電気代(目安) |
|---|---|---|
| 家庭用(インクジェット) | 2~5W | 約400〜1,100円 |
| 職場用(レーザー・複合機) | 10~20W | 約2,000〜4,000円 |
このように、常時ONは「時間の節約」と引き換えに、多少の電力コストが発生します。
使用頻度が低い場合は、こまめに電源を切る方が効率的といえるでしょう。
火災や劣化リスクの可能性
長時間通電状態が続くと、部品の発熱や経年劣化が進みやすくなります。
特に古い機種や内部の埃が溜まっている場合、熱がこもることで発火リスクがわずかに高まることもあります。
もちろん、現行のプリンターは安全基準に沿って設計されているため、通常の使用環境では火災に至ることはほとんどありません。
ただし、通気性の悪い場所やホコリが多い環境では、念のため電源を切る習慣をつけておくのが安心です。
使用頻度が少ない場合はコスパが悪くなる
週に数回しか印刷しない場合、電源を入れっぱなしにしておくと、電気代の方がもったいなく感じるかもしれません。
特に家庭では、電源を切っても立ち上げまで数十秒しかかからないことが多く、頻繁に使わないなら必要な時だけ電源を入れる方が合理的です。
また、夜間に自動でクリーニングを行う機種もあるため、長期間使わない時はスリープのままよりも完全オフの方がインクを節約できることもあります。
複数人で使う場合の注意点
オフィスでは、誰かが電源を切り忘れたまま退勤することもあります。
つけっぱなしのままにしておくと、業務時間外の待機電力が積み重なって余分なコストになることも。
夜間や休日に自動でスリープ・シャットダウンできる設定を使うと、このムダを防げます。
実際にかかる電気代を比較してみよう
「電源をつけっぱなしにすると電気代が高くなるのでは?」という疑問は多くの方が感じるところですよね。
ここでは、家庭用と職場用それぞれのプリンターについて、待機電力を含めた電気代の目安を比較してみましょう。
インクジェットとレーザープリンターで異なる電力消費
プリンターの種類によって、消費する電力量は大きく違います。
印刷時にヒーターを使うレーザー方式の方が、インクジェットより電力を多く使う傾向があります。
一方、インクジェットプリンターは低電力で動作するため、家庭での使用には向いています。
| プリンターの種類 | 印刷時の消費電力 | 待機時の消費電力 |
|---|---|---|
| インクジェット | 約20〜30W | 約2〜5W |
| レーザー | 約300〜500W | 約10〜20W |
| 業務用複合機 | 約250〜600W | 約15〜25W |
こうして見ると、家庭用インクジェットは印刷時も待機時も電力消費が少なく、電気代の負担は比較的軽いことがわかります。
一方、オフィス向けの複合機は性能が高いぶん消費電力も大きく、長時間つけっぱなしにする場合は管理が必要です。
最新モデルに搭載されている省エネ機能
近年のプリンターには、待機電力を抑えるための省エネ設計が多く導入されています。
たとえば、操作がない時間が一定を超えると自動的にスリープモードへ移行し、数ワット以下にまで消費電力を抑える機能があります。
また、使う時間帯を指定して自動でオン・オフを切り替えるタイマー機能も一般的になってきました。
職場では夜間に自動的に電源を落とす設定をしておくと、無駄な電気代を抑えられます。
年間電気代の目安をシミュレーション
実際に、プリンターを常時ONにして使った場合の年間電気代を試算してみましょう。
| 利用環境 | 消費電力(平均) | 使用時間の想定 | 年間電気代(目安) |
|---|---|---|---|
| 家庭(インクジェット) | 約5W(待機) | 24時間×365日 | 約1,100円前後 |
| 職場(複合機) | 約15W(待機) | 24時間×365日 | 約3,000円前後 |
もちろん、実際にはスリープ機能や自動シャットダウンを使うことで、この金額よりさらに低く抑えられるケースがほとんどです。
一方で、使用頻度が少ないにもかかわらず常時ONにしておくと、わずかでも電力のムダが積み重なることになります。
家庭と職場で異なる「最適バランス」
家庭では、日常的に使うならスリープ運用が効率的です。
印刷頻度が少ない場合は、使用後に完全に電源を切る方が省エネになります。
職場では、営業時間内は常時ONでスムーズに印刷できるようにし、夜間は自動スリープを活用するとよいでしょう。
つまり、「使う時間に合わせて動かす」ことが最も経済的といえます。
プリンターの種類別に見る最適な電源管理
「つけっぱなしでも大丈夫」といっても、プリンターの種類によって電力の使い方や最適な管理方法は少し異なります。
ここでは、家庭で多いインクジェットプリンター、オフィスで使われるレーザーや複合機について、それぞれの特徴に合わせた電源管理のコツを紹介します。
インクジェットプリンターの場合
インクジェットプリンターは、インクを液体で噴射して印刷するタイプです。
印刷のたびにヘッドクリーニングを行うため、頻繁に電源を切るとインクの消耗が増える傾向があります。
そのため、毎日使う場合はつけっぱなしでスリープモードを活用する方が効率的です。
逆に、週に1回以下の使用なら、使用後に電源をオフにしておくのがおすすめです。
また、長期間使わないときはインクが固まることもあるため、定期的に印刷テストを行うと安心です。
| 使用頻度 | おすすめ設定 | 注意点 |
|---|---|---|
| ほぼ毎日 | スリープモード活用 | 自動クリーニングによるインク消費を確認 |
| 週1回以下 | 使用後は電源オフ | 長期保管前にノズルクリーニングを実施 |
レーザープリンターの場合
レーザープリンターは粉状のトナーを使い、熱で紙に定着させる仕組みです。
インクが固まる心配がないため、電源のオン・オフでトラブルが起きにくいのが特徴です。
ただし、印刷時に定着器(ヒーター部分)が高温になるため、電源を入れる際に立ち上げ電力が比較的大きくなります。
毎日短時間ずつ使う場合は、スリープモードで管理しておくと電力のムダを減らしながら快適に使えるでしょう。
一方、長期間使わない場合は完全に電源を切り、熱やホコリの影響を避けるようにします。
業務用複合機の場合
コピー、FAX、スキャンなどの機能をまとめた複合機は、オフィスで欠かせない存在ですよね。
業務時間中は常時ONで問題ありませんが、夜間や休日は自動スリープ・オフ設定をしておくと経済的です。
また、FAXを24時間受信する必要がある場合は、主電源はONのままでスリープにしておけばOKです。
多くのオフィスでは、複合機の電源管理を曜日や時間帯で自動制御する設定を採用しています。
このように設定しておくことで、ヒューマンエラーによる「切り忘れ」も防げます。
プリンターの電源を切るべきケース
普段はつけっぱなしでも問題ないプリンターですが、状況によっては電源を切っておく方が安全で確実な場合もあります。
ここでは、家庭と職場それぞれで「電源を落とした方がいいケース」と、その理由を分かりやすく整理します。
計画停電や雷のとき
停電の予定があるときや雷が近いときは、プリンターの電源を必ず切っておきましょう。
突然の電源断は、内部データの破損や制御回路のトラブルを引き起こすことがあります。
特に落雷による電圧の瞬間上昇(サージ)は機器を壊す原因になるため、コンセントを抜いておくのが安全です。
職場では、ビル点検や電源設備のメンテナンス時に「主電源を切るように」と指示が出ることもあります。
この場合も、電源ボタンだけでなく主電源スイッチをオフにしておくのが基本です。
| 状況 | 対処方法 |
|---|---|
| 計画停電・設備点検 | 電源ボタン・主電源ともにオフ |
| 雷が近い時 | コンセントを抜く(サージ保護のため) |
フリーズやエラーが起きたとき
操作しても反応しない、印刷が止まったまま動かないなどのトラブルが起きたら、一度電源を切って再起動するのが効果的です。
パソコンやスマートフォンと同じで、プリンターも再起動で内部の処理をリセットできます。
再起動の際は、数秒間待ってから電源を入れることで、内部部品が安定します。
職場で共有プリンターを使っている場合は、再起動の前に他の人の印刷ジョブが残っていないかを確認しておくとトラブルを防げます。
長期間使わないとき
旅行や長期出張などで数週間〜数か月使わないときは、プリンターの電源をオフにしておきましょう。
家庭用のインクジェットタイプでは、長期間通電したままだと自動メンテナンスでインクを消費し続けることがあります。
一方で、レーザープリンターや複合機では、長時間の通電が部品の劣化につながる可能性があります。
このような場合は、完全に電源を切っておき、再使用前にテスト印刷を行うのが安心です。
まとめ:あなたの使用環境に合った電源管理を
ここまで、プリンターをつけっぱなしにするメリット・デメリットや、家庭・職場での最適な運用方法を見てきました。
結論として大切なのは、「どのくらい使うか」「どんな環境で使うか」に合わせて電源管理を工夫することです。
頻繁に使うなら常時ON+スリープでOK
毎日プリントやスキャンを行う場合は、電源を入れっぱなしでも問題ありません。
省エネモードを活用すれば、待機電力を抑えながら快適に使い続けられます。
また、頻繁にオン・オフを繰り返すよりも、部品の負担を減らして安定した動作を保てることもあります。
使用頻度が低いなら節電モード+電源オフを併用
週に1回程度しか使わない場合は、使用後に電源を切るのが無駄のない方法です。
それでも、短時間の休憩などで再印刷する場合はスリープモードを活用すると良いでしょう。
このように、「こまめに電源を切る」より「使う時間に合わせて調整する」のが、最も現実的な節電スタイルです。
最後に:無理のない運用が一番の節約
電源のオン・オフを気にしすぎて使いづらくなるよりも、自分の生活や業務リズムに合った設定を選ぶことが大切です。
日々の使い方を少し意識するだけで、プリンターの寿命を延ばし、電気代も自然に抑えられます。
つまり、「無理なく・ムダなく・安全に使う」ことが、最も賢い電源管理の方法といえるでしょう。