こんばんは。三条まなびぷれ~すです。
百人一首の解説は3つの本を参考にしています。『ドラえもんの国語おもしろ攻略百人一首で楽しもう』と『まんが百人一首大辞典』と『マンガでわかる10才までに覚えたい百人一首』です。
長からむ 心も知らず 黒髪の
乱れて今朝は 物をこそ思へ
待賢門院堀河の歌です。
末永く愛し続けようというあなたの気持ちが本当かわからず、お別れした今朝は、黒髪が乱れるように心が乱れて、もの思いに沈んでいます、という意味です。
恋の歌ですね。
崇徳院が主催した歌会で詠まれたものです。今日の歌のテーマは「後朝の歌」に対する返歌です。
「後朝の歌」は恋人と一夜を過ごしたあとで男性が女性に送る歌のことでしたね。
その返歌なので、今日の歌の作者は女性です。
平安時代の魅力ある女性の条件は、身分が高く、和歌が上手くて教養があることと、長くて美しい黒髪でした。
この歌を詠んだ待賢門院堀河は肩までの短い髪でした。
鳥羽天皇の妃、待賢門院璋子に仕えていましたが、鳥羽天皇から崇徳天皇に変わったのちに、璋子と一緒に出家をして尼になったので、髪が短かったのです。
当時の貴族の女性は、自分の身長より30センチメートルも長く髪をのばしていたそうですよ。
その黒髪が乱れるほどの気持ちを詠っているわけですね。
「長からむ 心」は、相手の男性がいつまでも自分を愛し続けてくれる心のこと。
長い「黒髪」も連想させますね。
「黒髪の 乱れて今朝は」の「乱れて」は、黒髪が寝乱れてと、心が乱れて、の二重の意味が込められている。
「ものをこそ思へ」は、「もの思いにふけっているよ」という意味で、「こそ」は強調を表します。
男性からもらった「後朝の歌」。あなたをずっと愛していますと言われても、その気持ちを信じれず、黒髪が乱れるほど心も乱れ、あれこれともの思いにふけっている、女性の不安な気持ちを表現しています。
こういう相手の気持ちを推し測れず、信じ切れず、不安になる気持ち、10代思春期のころから20代の前半までに抱いたかもしれないなぁ~と遠い昔の若き少女(自分)に聞いてみたい気持ちになりました。
中学生や高校生にこの歌を紹介したら、心情を理解してくれるのでしょうかね。
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